天狗岩、奥千丈岳、北奥千丈岳 ( 北奥千丈岳:2,601m) 2017.7.19 登山



【PHOTO & 記録 天狗岩、奥千丈岳、北奥千丈岳 7】

樹林の中をジグザグに下り続けて行くと、 やがて赤テープが巻かれた 1本のダケカンバが下方に見え、その後方に舗装道も見えてくる。

そして、8時30分に鶏冠山林道 (西線) に下り立つ。

林道を歩いてきた場合、この取り付き口に標識は見当たらないが、 先程の 1本のダケカンバと、その手前に立つ 『 山火事注意 』 の文字と炎の絵が描かれた看板が目印になりそうである。

ここからは林道歩きが続く。
右に進んで行くと、すぐに西沢渓谷に繋がる道が左手に現れるが、これが通行禁止のルートで、当然、ここはそのまままっすぐに進む。

しかし、ここで誤算が生じる。
ここから白檜平までの道は下り勾配に違いないと思っていたのに、何と緩やかながらも登り勾配なのである。
地図を見ると、天狗尾根の取り付き口の標高は 2,000m前後であり、白檜平の標高は 2,154m。
この 2地点間の距離が長いため、150mの高低差とは言え勾配は緩やかであるが、やはり登りが続くのは辛い。

黙々と林道を歩く。
林道は途中に路肩が崩れかけた所があるものの、舗装された綺麗な道である。

しかし、まさかここを車が通ることはあるまいと思っていたところ、 白檜平に至るまでに 2台の作業トラックと擦れ違う。

また、途中、右手の法面のネットが落石を辛うじて押さえ込んでいる箇所があったので、 なるべく道路の左、谷側を進むようにする。

黒金山林道の分岐を 8時53分に通過。
単調な道に嫌気が差し始め、加えて空腹でフラフラになりかけた頃、嬉しいことに前方にいくつかの標識が見えてくる。
漸く白檜平に到着である。時刻は 9時25分。

ここから左の斜面に取り付けば、ゴトメキ、トサカ、大ダオを経て 黒金山や徳和に至り、 さらに少し先にて右の斜面に取り付けば奥千丈岳、北奥千丈岳のある石楠花新道である。
その石楠花新道の取り付き手前にある広場にて暫し休憩する (写真)

この白檜平は、今は道路が通っているが、かつては湿原が広がっていたものと思われる。 今も湿原は少し残っているものの、見るべきものはない。

漸く腹を満たしたところで、9時39分に出発。

ここからは本日初めての本格的な山登りとなる。
標識に従って湿原を越え、シラビソの林に入っていくと、暫くの間 平らな道が続く。
道の左右は苔むしているため、道は明瞭である。

少し進むと、 『 ← シラベ平方面  北奥千丈 国師岳 → 』 と書かれたかなり古そうな標識が現れ、そこを過ぎると、道に傾斜がつき始める。

ところで、このルートは大弛峠までの林道が整備される前は、山梨側から 国師ヶ岳に向かうメインルートだったはずである (国師ヶ岳は奥秩父でも奥深い山の一つであった)
従って、ルート上には往時の立派な標識がいくつか残っているが、今は歩く人もそれ程 多くないのであろう、新しい標識は皆無であり (一方、テープの方は新しいものもあるようである)、さらに倒木がかなり煩いところがある。



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