岩に腰掛けてノドを潤した後、6時49分に先へと進む。 ここからは未知の領域であり、ワクワク感が増すが、 一方で天狗尾根はなかなか手強いと聞いているので、天狗岩から引き返すことも念頭に置きながら進む。 『 お知らせ 西沢渓谷方面へ至る森林軌道跡の歩道が崩落し危険なため通行を禁止します 』 と書かれた注意書きの横を通り、シラビソの中にシャクナゲが多く目立つ道を進んで徐々に下って行く。 | |
やがて、 『 甲武信ヶ岳 ←→ 国師ヶ岳 』 と書かれた標識の他、古い標識が 2つほどが付けられた標柱が現れ、 そこにはトラロープが張られている (写真)。時刻は 6時57分。 事前の学習にてこのトラロープのことはインプット済みであり、 縦走路から外れてロープを潜り、踏み跡を辿る。 |
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すぐに先程と同じような 『 西沢ルートは進めない 』 旨の立て看板が現れるが、
その前段には 『 ここから先、林道までは通行可能ですが・・・』 とある。 少し顔を上げると、『 大嶽山 奥之院 天狗尾根 → 』 と書かれた、 この山域ではお馴染みの青地に白文字、そしてキツネのイラストが描かかれた標識が目に入り、 進んでいる道の正しさを知って少しホッとする。 | |
背の低いシラビソとシャクナゲが入り混じる中を緩やかに下って行くと、 樹林が切れて斜面の縁に飛び出す。時刻は 7時1分。 ここからはこれから下る天狗尾根の一部が見え、その途中に目差す天狗岩も見えている
(写真中央)。 |
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ここからは大きな岩が林立する中を縫うようにして下って行く。 少し尾根を下り始めて、天狗岩の後方に見えている少し尖った山が
乾徳山であることに気がついた。 | |
このルートを通る人はそれ程多くないのであろう、
先の縦走路に比べて、道はやや歩きにくい。 とは言っても、時々、赤テープを探して周囲をキョロキョロすることが数回あったのだが、
落ち着いて探せば必ず見つけることができる。 岩場は段差が大きいことが多く、下りるのにやや苦労するが、 初めての道というワクワク感がそれを帳消しにしてくれる。 |
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