国師ヶ岳( 国師ヶ岳:2,591.8m ) 2012.4.28 登山



【PHOTO & 記録 国師ヶ岳 1】

4月28日からゴールデンウィークが始まるが、小生の会社は有り難いことに 5月1日、 2日も休みにしてくれているので 9連休となり、正に黄金週間となる。
当然、山に行きたいところだが、一方で この期間中は道路も山も混むことが予想されるので、少々 腰が引け気味であることも事実である。
実際、昨年は 南ア深南部の丸盆岳黒法師岳に登ろうと、 夜中の 3時過ぎに東名高速道に乗ったにも拘わらず渋滞に巻き込まれ、登山口に着いたのは 8時30分というあまりにも遅い時間となり、 結局 黒法師岳は諦めて丸盆岳のみになってしまったのだった (但し、山ではほとんど人に会わなかった)
従って、今年は近間の山で済まそうと考え、最終的に奥秩父の 国師ヶ岳に登ることにした。
無論、国師ヶ岳を仕方なく選んだという訳では無く、昨年 12月、鶏冠山から国師ヶ岳の姿を見て、 もう一度登りたいと強く思ったからである。
なお、前回 国師ヶ岳に登ったのは 2001年。その時のルートは廻目平から金峰山に登り、 金峰山からは朝日岳を通って大弛峠に下り、そこから国師ヶ岳、北奥千丈岳をピストンした後、 大弛峠からは川上牧丘林道を廻目平まで下ったのだった。従って、国師ヶ岳は初めての山であったものの、金峰山に主役を奪われた形となり、 少々可哀想な気がしていたのである。

そういう状況であることから、今回は 純粋に国師ヶ岳だけを狙うことにし、 さらには山での混雑を避けるべく、牧丘町柳平から川上牧丘林道を辿って大弛峠まで行く というルートをとることにしたのだった。
この川上牧丘林道はまだ雪が残っているので、現在通行止め。従って柳平のゲートから大弛峠まで 14kmの道程を登ることになる。そのため、 ここから登る物好きはあまりいないはずである。

4月28日(土)は朝 3時50分に横浜の家を出発。もっと早く出発したかったのだが、 直前の 1週間が結構忙しくて身体が疲れていたため、少々寝坊してしまったのである。
いつも通り、国道16号線を進み、八王子ICから中央高速道に入る。
やはり連休初日のためか、国道、そして高速道路とも、いつもより車の量が多く、スピードはあまり出せない。しかし、渋滞になることはなく、 スムーズに勝沼ICまで進むことができたのだった。
勝沼ICからはナビに従って、県道を進み、雁坂みち (国道140号線) に入る。このまま進めば、 甲武信ヶ岳鶏冠山雁坂嶺の登山口に辿り着くが、 道の方は途中にある窪平トンネルを抜けた所で左折し、さらにすぐに右折して 県道210号線に入ることになる。後はほとんど道なりに進めば良く、 途中から県道219号線に変わり、山の中を抜けていく (舗装道)
やがて視界が開けると、牧丘第一小学校柳平分校 (廃校らしい)となり、そのまま直進すればすぐに柳平の林道ゲートとなる。 時刻は 6時16分。

林道ゲート手前に駐車スペースがあり、既に 2台の車が駐まっていた。 このゲートから大弛峠までは車道歩きなのであまり心配していないが、大弛峠から国師ヶ岳までの間は雪のためルートが分かるか少々心配だったため、 先行者がいることを心強く感じたのだった。
身支度をして 6時22分に出発する。


写真のゲート横を抜けて林道を進む。
冬季閉鎖は分かるが、ゲートの傍らに 「 大弛峠方面 路肩決壊等危険なため 当分の間 通行止め 」 の立て看板がある。 この時はあまり気にしていなかったのだが、確かに途中に決壊した場所があり、復旧工事の最中であった。
なお、ゲートの傍らには 「 大弛峠まで 14km 」 の標柱も見える。この標柱は 1km毎に立てられており ( 峠近くでは 0.5km毎 )、 時には励みになり、時には 心を挫けさせてくれるのであった。
なお、家を出発した時は曇り空であったが、この林道を歩く頃には雲一つ無い青空に変わっていたのだった。

4分程進むと、林道右手に大きな岩が現れた (写真は 岩を通り過ぎてから撮ったもの)『 牧丘の千貫岩 』 である。
傍らの説明書きによれば、「 約200万年前の剣ヶ峰火山の噴火により、マグマが冷却固結する際、花崗閃緑岩をほぼ垂直に貫いた火山岩体 」 とのこと。 高さ 45m、幅 27mあるらしい。

道は琴川の左岸沿いを進む。何気なく左下の川を見ると、何と男女の釣り人がいるではないか。 これで先に駐まっていた車の持ち主が分かってしまった。2人が 1台の車で来たとしたら、もう 1台は登山者である可能性もあるものの、 どうやらこんな所から大弛峠を目指す人はいないと見た方が良さそうである。

林道は千貫岩を過ぎてからの 1km位がジグザグ状の結構な登りであるが、そこを登り切ってしまうと、概ね緩やかな登り、あるいは平坦な道が続くようになる。
周囲はカラマツ林、そしてその足下にはササ原が広がり、上を見上げれば青空、大変気持ちの良い光景である。
やがて、道路の左脇に 『 大弛峠周辺案内図 』 が現れる。現在地も記されているが、これからの林道歩きはかなり長い。 さらに上方では雪も現れるはずなので苦労しそうである。
なお、その案内図を見て、先程の 千貫岩の説明書きにあった剣ヶ峰の位置を知る。丁度ここの真北に位置し、後程 現れる鶏冠山林道がその山腹を巻いている。

『 大弛峠周辺案内図 』 から少し進むと、 大弛峠まで 12kmの標柱。そして、標柱からさらに 2分程でまたまたゲートが現れた。時刻は 6時50分。
ここは林道の分岐にもなっており、右に進む林道が先程述べた鶏冠山林道 (西線) である。
ゲートを過ぎてからも暫くはササ原の斜面、カラマツの林が続く。

7時3分に 大弛峠まで 11kmの標柱を通過。
その標柱から 5分程歩くと、樹林越しに金峰山の五丈岩がチラチラと見え始め、 さらに歩みを進めれば、樹林の上方に金峰山・五丈岩を見通せるようになった。
金峰山周辺には雪がまだ多く残っているようであるが、本日は晴天、現在 多くの人があの稜線上に立っていることであろう。
金峰山を見たことにより、テンションがグッと上がる。

そうそう、気温の方だが、歩き始めは少々寒いと感じたものの、高度を上げて日当たりが良くなってくると、 身体も温まったこともあって、ラガーシャツでは暑いくらいである。

林道が大きく右にカーブを切り、 さらに今度は左に大きく曲がると、全く遮るもの無しに南アルプスの山々を見通すことができるようになった。
但し、本日は晴天ではあるものの、春霞が掛かっているのか、白き山々は滲んだような感じでハッキリと見えない。
それでも、鳳凰山北岳間ノ岳農鳥岳は確認できる。

なお、南アルプスの手前下方に見えるのは、 茅ヶ岳、金ヶ岳であろか ?



国師ヶ岳登山データ

上記登山のデータ登山日:2012.4.28 天候:快晴単独行日帰り
登山路:川上牧丘線柳平ゲート前−千貫石−鶏冠山林道分岐−大弛峠−大弛小屋−夢の庭園−前国師−国師ヶ岳(往路を戻る)
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央高速道)−勝沼IC−(国道20号線)−柏尾−(県道38号線)−小佐手− 塩山熊野−(県道38号線)−新隼橋北−(国道140号線)−窪平トンネル−(県道210号線−県道219号線)−川上牧丘線柳平ゲート前 (車にて)
交通復路:川上牧丘線柳平ゲート前−(県道219号線−県道210号線)−窪平トンネル−(国道140号線)− 新隼橋北−(県道38号線)−西広門田橋南−(国道411号線)−等々力−(県道34号線−県道38号線)−柏尾−(国道20号線)−勝沼IC−(中央高速道)−八王子IC−(国道16号線)−瀬谷 (車にて)

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