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ワカン装着のまま登ったが、それでもかなり踏み抜く。
先達の足跡もかなり踏み抜きが目立つものの、先達が大丈夫だった箇所を踏んでも踏み抜いてしまうことが多々あったことから、
先達は雪がまだ締まった朝の内に登ったのかもしれない。そうなると縦走者なのだろうか (なお、先達はアイゼン装着)。
足跡は夢の庭園へと向かっていたが、ワカンでは夢の庭園の木道歩行は難しいと思い、まっすぐ国師ヶ岳を目指すことにする。
しかし、雪の上に道らしきものはあるものの雪が多く、またテープ類が一切見えないので、ここはやはり安全策をとることにする。
そのため、兎に角 右手に進み、何とか夢の庭園入口に出たのだった。時刻は 12時23分。 |
>木道には雪はなかったものの、
つま先立ちで歩けばワカンでも問題なく歩け、脱着しないで済んだのでホッとする。
ここからの展望は素晴らしく、霞みながらも南アルプスが見える。甲斐駒ヶ岳、
仙丈ヶ岳、
鳳凰山、
そして北岳、
間ノ岳、
農鳥岳と続く山々は やはり素晴らしい。
もっと空気の澄んだ時期なら良かったのだが、それは先日の竜喰山で見たので良しとしよう。
また、南西方面を見下ろせば、先程登ってきた川上牧丘林道が見える。
ヘアピン状態になっている部分がよく見え、かなりの遠回りをしていることが良く分かる。 | |
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そして、西に目をやれば、朝日岳、鉄山、そして金峰山へと続く尾根がよく見える。
前回 国師ヶ岳に登った時は、
ガスが多く、あまり展望が得られなかっただけに、今日は霞み気味ではあるものの、それなりに展望が得られて嬉しい限りである。
木道を抜けると、先達の足跡がまた雪の上に現れた。
今度は素直に先達の後を追うことにする。 |
木道から一旦樹林帯に入り、
暫く進むと樹林帯を抜けて雪の斜面が現れる。
ここからの展望も素晴らしく、振り返れば朝日岳から右に下る稜線の後方に八ヶ岳が少し顔を出している。
展望の良い斜面を登ると、道は再び樹林帯に入る。
道はと述べたが、先達の踏み跡があったために しっかり進める訳であって、小生が最初だったら、恐らくかなり迷ったことであろう。
テープは所々に見られるものの、雪が地面を覆っている場合、あまり役に立たない気がする。先達に大いに感謝である。
12時38分、写真のように夢の庭園経由の道と大弛峠からの直登の道との合流点を通過。 | |
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合流点から 20分程登ると、再び展望が開ける。
高度が上がった分、朝日岳の右後方に見えていた八ヶ岳がせり上がってきて迫力ある姿を見せてくれている。
前を向けば、縞枯れ状態の木々が斜面に多く現れ、その右手後方には北奥千丈岳の姿も見えている。
この辺は雪も締まっており、楽しく登ることができる。 |
そして、岩の間を進むと、
前国師岳の立派な標識が目の前に現れた。時刻は 13時17分。
ここで 本日 2回目の大休止とする。
それにしても、ここまでの登りでも踏み抜きが多くて参った。
時には 右足が股近くまで潜ってしまい、さらにはワカンが雪に塞がれてしまって、全く身動きできない状態になってしまうこともあったのだった。
何とか前後に身体を揺らして雪に隙間を作り、傍にあった木に捉まって脱出できたのだったが、ワカンが踏み抜いた雪の底で足を固定してしまうことになったのには、
参るとともに驚かされた。初ワカン、勉強になることが多い。 | |