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改めて、今 登って来たばかりの国師ヶ岳を振り返る。
こちらから見るとズングリとした平凡な山にしか見えないが、鶏冠山や
甲武信ヶ岳から見れば、
そのズングリした部分を頂点として国師ノタル、東梓へと北に下る主脈の尾根、そして南東に下る天狗尾根などを含めて国師ヶ岳と認識するので、
とても大きく立派な山に見える。
富士山のような単独峰ではないので、
どこまでがその山と定義づけるのは難しいのだろうが、そのピークのみを ○○山とするのは間違いなのであろう。 |
国師ヶ岳の右 (南) には
北奥千丈岳がこれまたズングリとした姿を見せている。
この山は、奥秩父の最高峰 (2,601m) であるにも拘わらず、その隣の国師ヶ岳の方が知名度が高く、
北奥千丈岳という名はそれ程ポピュラーでないので少々気の毒である。
ただ、一般には知られていなくても、登山の対象として見た場合、国師ヶ岳に登った方は必ずこの山にも登ると思われるので (今回の小生の山行はその例外)、
まあ 実際はそれ程不遇な山ではないのかもしれない。 | |
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そして、反対側 (北東) に目をやれば、往きの時には気づかなかった富士見、水師、
甲武信ヶ岳、
そして木賊山、破風山、東破風山、雁坂嶺といった
国師ヶ岳から北東へと連なる
奥秩父の主脈とその主立った山々が見える (甲武信ヶ岳の左後方に見える台形をした大きな山は三宝山)。
国師ヶ岳の展望は南中心で、北の方は樹林で見えないと思っていただけに、これらの山々が見えたのは大変嬉しい。
となると、富士山は ? ということになるが、
本来ならば 北奥千丈岳の右斜面が少し盛り返す小ピークの左後方に見えるはずである。
しかし、本日は全く確認することができなかった (国師ヶ岳からはほぼ正面に見えるはず)。 |
前国師岳からは一気に下る。
やはり下る時に目に付くのは、朝日岳、鉄山、金峰山といった大弛峠から先に連なる山々と、
その左に見える南アルプス、そして右に見える八ヶ岳である。
何遍も言うようだが、気温が高く春霞がかかってボンヤリとしか見えないのが残念である。
なお、本来ならば八ヶ岳の右後方には
北アルプスも見えるようである。 | |
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そして、朝日岳から北に下っている尾根の後方には小川山の姿が見える (写真 中央左の大きな三角形の山)。
そして、小川山の右後方には男山と天狗山がシルエットになって見えている。
こう見ると、天狗山は低くて小さいながらも (1,882.1m)、なかなか立派な山容である。 |
帰りは忠実に往路を辿る。
従って、夢の庭園経由での下山となる。
写真のように木道に全く雪はなく、ワカンを履いたまま歩くのは少々苦労する (ワカンには左右に爪が付いている)。
手摺りに掴まりながら、木道に付いている滑り止めの横木につま先を置いて歩く。
やはりここからの展望は抜群。ここでも、
まずは金峰山へと続く稜線に目が行く。 | |