|
そして、南の方を見やれば、これから下る川上牧丘林道が山の斜面にヘアピン状に切られているのが見える。
登りの時は雪が多く潜ってしまったため、ヘアピン部分のショートカットは無理だったが、下山時には何とかショートカットしたものである。
それにしても、うんざりするような雪道が続いている。
夢の庭園から再び樹林帯の中の下りとなる。雪は先程よりもさらに緩んでいるのか、
登る時には大丈夫だった場所も踏み抜くことが多くなる。
今度はバリエーションルート ?? を取らずに、王道を下る。 |
14時55分、大弛小屋前に到着。
小屋のご主人らしき方が、屋根の雪下ろしをされていた。事前に見ておいた大弛小屋のホームページには、明日の 29日から小屋に人が入るとあった。
そのための準備なのであろう。
また、小屋から大弛峠に下る途中、左に樹林の中にテントが張られているのが見えた。
国師ヶ岳に登る前に小屋の前で会った方のものかもしれない。 | |
|
大弛峠には 14時56分に到着。結局、国師ヶ岳往復に 3時間を要したことになる。
恐るべし残雪の山・・・。
ここから長い林道下りが始まるが、のっけから踏み抜きが連続する。雪はさらに緩んでいるようだ。
雪の上を見ると、小生が登ってきた時のワカンの跡はかなり融けて消えかかっており、その代わりに真新しいスノーシューの跡が雪の上につけられていた。
小屋のご主人のものかもしれない。
スノーシューの跡を見ると、小生がワカンで踏み抜いている所でもほとんど踏み抜きがないようなのである。ワカンとスノーシューとの接地面積の違いが如実に表れたという感じで、
スノーシューを購入しよう という気持ちがグッと強くなる。 |
しかし、現状はワカン。このワカンにて 残り 4km程をこなさねばならない (ワカン装着場所は峠まで 4kmと5kmの間)。
踏み抜きを繰り返しつつ、体力を消耗しながら下る。この地獄が 4km以上続くと思うと泣きたくなる。
と、そこへ新たな方がスノーシューで登ってこられた。失礼だが、かなり体重のある方なので、その方が歩いて来られた跡はそれなりの圧雪がなされている。
まさに地獄に仏である。感謝。
念願のショートカットも 1回だけ実行でき、何とか 16時39分に峠まで 4kmの標柱を通過。
ここでワカンを脱着。後は長いながらも雪が無いので快適に下る。 | |
|
先に述べたように、大弛峠まで 8kmの標柱手前の所で (登ってきた場合は 8kmの標柱の先)、
林道が崩壊している。
今朝程は早く通過したので誰もいなかったが、その後 工事の人達が作業したようである。置かれていた車の位置などが往きの時と違っている。
写真は その工事現場を通り過ぎた後に撮影したもの。見事に道が無くなっている。
疲れてはいたものの、雪さえ無ければ順調に進む。
峠まで 8kmの標柱を 17時39分に通過。日がかなり長くなっているのが有り難い。 |
峠まで 8kmの標柱を見て 5分程進むと、前方にカラマツ林が見えてきた。夕日が当たって美しい。
川上牧丘林道、鶏冠山林道 (西線) の分岐を 18時25分に通過。そして、柳平のゲート前には 18時48分に戻り着いたのだった。
好天に恵まれ、残雪の山も楽しめて大変良かったものの、本当にくたびれた。
時間的にも 12時間を超えており、少々オーバーワークである。
単純に計算しても往復 30km以上歩いたことになるので、急登などなかったものの、かなり体力を使うことになった。
それでも何とかこなせたので、自信になったことも確かである。
なお、あまりにも好天だったため、かなり日に焼けてしまった。顔や腕が痛い。 | |