天狗岳 硫黄岳 ( 天狗岳:2,646.0m、硫黄岳:2,760m ) 2015.10.24 登山



【PHOTO & 記録 天狗岳 硫黄岳 1 】

10月13日(火)にトライした 天狗岳は、 図らずも冬の様相を呈した稜線の状況に怯んでしまい、さらにはガスによって視界がほとんど得られないことに登高意欲を失って、 結局、その頂上を踏むことなく終わってしまった。
但し、この山行の主目的であった ミドリ池、本沢温泉、夏沢峠、箕冠山 (みかぶりやま)、 根石岳を繋ぐルートを歩くことはできたので、天狗岳登頂を諦めることにした時点では、ある程度の満足を覚えていたのであった。
しかし、下山途中に、あとわずか 25分程登れば 天狗岳の頂上であったことを知り、 よく調べもせずに敗退を決めてしまった自分の愚かさを大いに悔やむことになったのである。

そのため早くリベンジを果たそうと、他の山を差し置いての再登山を決める。 ただ、同じコースを辿るのでは全く以て面白くない。
そこで、八ヶ岳の地図を眺めて検討した結果、 前回の登山口である みどり池入口とは 天狗岳を挟んで反対側にある 桜平から登ることにする。 加えて、桜平の標高は 1,900m (みどり池入口は 1,570m程) と高いので、 天狗岳だけでは物足りないと思い、硫黄岳、峰の松目を加えての登山を計画する。

10月24日(土)、夜中の 3時過ぎに横浜の自宅を出発する。 これは桜平が登山口として人気があり、土曜日ということを考えると早めに出発した方が良かろうと考えてのことである。
いつも通り、横浜ICから東名高速道に入り、圏央道を経由して中央高速道へと進む。諏訪南ICで高速を下り、取り敢えずは過去 2回天狗岳を登った際の登山起点であった唐沢鉱泉を目指す。
途中、まだ暗い中にズラリと並ぶ 八ヶ岳のシルエットが見え、本日の晴天を確信する。
三井の森別荘地を抜けると、左 唐沢鉱泉、右 桜平の分岐となるので、右へと進む。
ここからは悪路の連続。暗闇の中、凸凹の未舗装道を進んでいくのだが、やはり暗いうちは道路の 凸凹を完全には把握できず、 どちらかの前輪が不意に沈んでドキッとさせられる。
小生の車は4WDで車高も高いので、何とか擦らずに済んだが、普通の車だとフロント部分を擦ることも多々あろう。

時々現れるコンクリート道にホッとしつつ慎重に車を進めていくと、 やがて道の周辺に駐車した車が現れ始め、すぐに夏沢鉱泉へと続く林道を右に分けることになる。
後のことを考えれば、その近辺のスペースに駐車すれば良かったのだが、状況が分からない身としてはそのままズルズルと先に進んでしまい、 『 桜平 』 と書かれた標柱が立つ終点まで行ってしまったのだった。戻るのも面倒と思い、 空きスペースに車を駐める。到着時間は 5時48分。

車内にて朝食をとった後、身支度をして 5時58分に出発する。
この桜平が一番高い所にあるため、夏沢鉱泉に向かうには道を下って少し戻らねばならない。 ということは、帰りには登りが待っているということになる。
桜平、そして林道の脇には既に多くの車が駐まっており、この登山口の人気を物語っている。 何しろ、横岳・硫黄岳・天狗岳・峰の松目の最短ルートであり、南八ヶ岳、北八ヶ岳両方へのアプローチが容易なことがここの特長なのである。


6時2分に夏沢鉱泉への林道ゲートを通過する (写真)
ここからも暫く林道歩きが続くが、この道は一般車両通行止めで、夏沢鉱泉の車のみ通行できるようである。

少し進むと、前方の山間に 峰の松目らしき山が見えてくる。本日は快晴、心が弾む。

道の方は、最初 鳴岩川の右岸を進んでいくが、やがて流れを渡って左岸を進むようになる。
右手の林を見ると、樹林の下部は苔類で覆われている。
やがて、その林の中に戻るようにして入っていく道が現れる。今朝ほど車で通った泉野方面に抜ける道のようだが、果たして通る人はいるのだろうか。

林道を黙々と進み、再び鳴岩川の右岸に渡り返した先で夏沢鉱泉に到着する。 時刻は 6時26分。

鉱泉の玄関前に登山ポストがあったので、用意してきた登山届を投入し、 先へと進む。
夏沢鉱泉からも暫く林道のような道が続くが、徐々に道幅は狭くなり、山道らしくなってくる。しかし、傾斜は緩やかで、息が上がることはない。

右手に鳴岩川の流れを見ながら進んで行くと、 やがて左手斜面の木々が一気に崩れて流れ落ち、土と岩が剥き出しになっている下を通過する。
見上げれば、急斜面の上方に岩場が見えていているが、表面の土が崩れ落ちて岩が露出したという感じである。ここは落石に要注意である。

鉱泉の設備らしきものの横を通過した後、 鳴岩川の流れをまたまた渡って左岸を進むことになる (写真)

緩やかな勾配の道が続く。
登って行くに連れ、左手の鳴岩川の流れが徐々に細くなり始める。
そして、その後再び流れを渡り返すことになるが、そこからはようやく山に取り付くという感じになり、傾斜がキツくなり始める (写真)

シラビソの樹林の中をジグザグに登り、高度を上げていく。
やがて、右手樹林越しに 峰の松目と思しき高みが見えてくるが、その山頂付近に朝日が当たり始めている。

またまた小さな流れを渡ると、傾斜はかなり緩やかになり、 やがて平らな道が続くようになる。
そして、前方の樹林上方に硫黄岳の姿が見えてくるとともに、周囲には薪を燃やしているような臭いが漂い始め、オーレン小屋が近いことを知らせてくれる。

オーレン小屋には 7時8分に到着。小屋の先には硫黄岳が大きい。
小屋前のベンチにザックを置き、トイレを借りたのだが、ベンチは朝霜で真っ白である。

なお、ここは室内トイレとなっており、非常に清潔で気分良く使用することができた。 100円は安い。

少々休憩して 7時18分に出発。

ここから道は 3つに分かれる。
真っ直ぐ進めば夏沢峠、右は 峰の松目・硫黄岳、そして左は箕冠山・ 天狗岳となっており、 当然 左に道をとる。
少し登って小屋の裏手に出ると、峰の松目がよく見えるようになる。



天狗岳 硫黄岳 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2015.10.24 天候 : 快晴 単独行 日帰り
登山路:桜平−夏沢鉱泉−オーレン小屋−箕冠山−根石岳−白砂新道分岐− 東天狗−西天狗−東天狗−白砂新道分岐−根石岳−箕冠山−夏沢峠−硫黄岳−硫黄岳(火口)−硫黄岳−赤岩ノ頭−峰の松目−オーレン小屋− 夏沢鉱泉−桜平
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道) −八王子JCT−(中央自動車道)−諏訪南IC −(県道90号線)−御射山−(県道425号線)−八ツ手−(県道17号線) −大泉山−(県道188号線)−泉野−(一般道)−三井の森−唐沢鉱泉入口(桜平分岐)−(林道)−桜平 (車にて)
交通復路:桜平−(林道)−唐沢鉱泉入口(桜平分岐)−三井の森−(一般道)− 泉野−(県道188号線)−大泉山−(県道17号線)−八ツ手−(県道425号線)−御射山−(県道90号線)−諏訪南IC−(中央自動車道)− 勝沼IC−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)− 塚場− (県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)− 相武台団地入口−(県道50号線)− 中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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