根石岳 (天狗岳敗退) ( 根石岳:2,603m ) 2015.10.13 登山



【PHOTO & 記録 根石岳 (天狗岳敗退) 1 】

9月30日に 北岳に登った後、 グズグズしていたらすぐに 3連休。連休中の渋滞、そして山の混雑が煩わしく、9月のシルバーウィークと同様、 この間はおとなしくして、連休明けに山に行くことにする。
行き先は 八ヶ岳連峰の 天狗岳。 と言っても、もう既に 2回登っている山であり、今回は天狗岳が主目的ではない。
今回この山を選んだのは、25年ぶりに ミドリ池、本沢温泉、夏沢峠を繋ぐルートを歩いてみたくなったこと、 加えて天狗岳から眺めるたびに気になっていた根石岳、箕冠山 (みかぶりやま) 方面のルートを辿りたいと思ったからである。
連休中、暇つぶしに 八ヶ岳の地図を眺めていてこの思いが強くなり、早速 実行することにしたという訳である。

10月13日(火)、3時半過ぎに自宅を出発する。 上空は雲が多いが、天狗岳のある小海町、茅野市方面は晴れの予報となっている。 いつも通り横浜ICから東名高速道に入り、圏央道経由にて中央高速道へと進む。
上空の雲は薄れ始めており、やがて 『ニセ八ツ』 とのありがたくない俗称もある 茅ヶ岳が見えてきたものの、 その先にある肝心の 八ヶ岳は雲に覆われていて姿が見えず、少々先行きに不安を覚える。
須玉ICで高速を下り、国道141号線を北上する。上空は青空に変わりつつあるが、左手の 八ヶ岳は相変わらず雲の中で、 雲のない右手の奥秩父方面とは対照的である。

かなり長い間 国道141号線を進んだ後、松原湖入口にて左折し、 県道480号線に入る。
緩やかな傾斜の道を昇っていくと、やがて 『 稲子湯 直進、松原湖高原 右 』 の標識が現れるが、ナビは右を指示する。 目指すは稲子湯の先にある駐車スペースのはずなのでアレと思ったが、ここはおとなしくナビに従って右折し、そのまま県道480号線を進む。
集落を抜け、再び緩やかに昇っていくようになると、左手前方に 八ヶ岳の山々が見えてくる。
但し、その大部分が雲に覆われており、見えるのは麓の部分だけである。 本来ならば 横岳、硫黄岳、稲子岳などが見えるようなのだが、 今は稲子岳の南壁が少々確認できるだけである。一向に好転しそうもない状況に気分が沈む。

暫く道なりに進んでいくと、やがて 『 左 稲子湯 』 の標識が現れ、 ナビの指示どおりにそこを左折する。
山の中をドンドン進んでいくと、暫くして道路右手前方に駐車している車が見えてくる。 『 みどり池入口 』 バス停横にある目的の駐車スペースに到着である。
どうやら、稲子湯の反対側から回って来たようで、ここからさらに進めば稲子湯があるらしい。到着時刻は 6時16分。


身支度を調えて 6時22分に出発する。
駐車スペース脇の林道を進む前に、バス停の時刻表を覗いてみる。
それによれば、小海町町営バスによって小海駅からここまで来ることができるようで、朝一番のバスの到着時刻は 10時2分となっている。
帰宅後調べると、我が家の最寄り駅である瀬谷駅を早朝に出発すれば、小海駅 9時23分発のこのバスに乗ることは可能であると分かったが、 登山を考えると、もう少し早く着きたいところである。
しかも、これは北陸新幹線を利用してのことなので財政的にも厳しい。
なお、帰りは 16時14分が最終なので、こちらはかなり有用である。

話が少し脱線したが、道はすぐにゲートを通過することになり (写真)、そのゲート右側に登山ポストがあったので、用意してきた登山届を入れる。

ゲートの先で唐沢橋を渡ると、 林道右手に 『 ミドリ池 2.2km 』 と書かれた標示板が現れ、ここで林道と分かれて林の中に入る (写真)

しかし、すぐにまた先程の林道に飛び出ることとなるのだが、 その少し先に 『 ミドリ池 2.1km 』 の標識があり、再び林に入ることになる。
紅葉が始まっている林の中を緩やかに登っていくと、道はまたまた林道に飛び出す。
今度は少し長めに林道を歩いていくと、林道左手に 『 ミドリ池 1.5km 』 の標識が現れ、 そこからまた林に入ることになる。なお、林道とはここで完全に別れることになる。

道は山道の様相を呈し、 水の流れに沿って登っていくようになり、併せて傾斜が少し急になってくる。
しかし、少し進むと道の幅は再び広くなり、中途半端な林道というような雰囲気の坂道が続くようになる。
この辺は木材運搬用にトロッコが使われていたようなので、今登っている道もトロッコ軌道跡なのかもしれない。

カラマツやシラビソ林の中、道は途中に少々急な所があるものの、総じて緩やか、 足下もしっかり踏まれていて歩き易い。

やがて、道の脇に枕木と思われるものが積まれている場所を通過すると、 その先にて 『 ミドリ池 0.6km 』 の標識が現れる。時刻は 7時7分。
ここには右に分かれる道もあり、その先の小さな流れに橋も架かっているのが見えるが、そちらには行かないようロープが張られている。

ここからは道幅も狭まって登山道らしくなり、斜面をジグザグに登っていくようになる。
少し登ると、今度は道の脇に放置された線路が目につくようになる。
また、先程まで登山道は完全にトロッコ軌道跡らしき所を通っていたのだが、この辺ではトロッコ軌道跡と交錯するようになり、 周辺には 2本のレールが当時のまま残っている所も見られるようになる (写真)

周囲にはトウヒ、モミ、さらにはシラビソが目立つ。
また、足下には苔類に覆われた、短く切られた木々が多数転がっていて、森林伐採の頃の名残が感じられるようになる。

苔生した倒木や岩の多いシラビソの林を登っていくのだが、 この辺は奥秩父にも似た雰囲気である。

なお、身体にはそれ程吹きつけてこないものの、上空では強い風が吹いているようで、 ゴーッという音とともに木々が大きく揺れており、時々 木々が擦れ合う音も聞こえるようになる。
この分だと稜線上はかなり風が強いと思われ、雲に覆われた山の状況に、さらにマイナス要素が加わったことで ますます不安になる。

やがて登り斜面も終わり、 『 ミドリ池 0.3km 』 の標識が立つ場所に登り着く。時刻は 7時27分。

ここにもかつてトロッコ軌道があったようで、平らな道が左右に延びている。 ミドリ池は左、右は先程下方にあったトロッコ軌道へと続いているものと思われる。

ここからは写真のような道が続くようになり、 道の脇の所々には片付けられた線路も見られるようになる。
道はかなり広い所がある一方で、左右の斜面が迫っていたり、岩が道側に飛び出している所もあるので、 ここをトロッコが走っていた頃はさぞかし運転に気を遣ったことであろう。



根石岳 (天狗岳撤退) 登山データ

上記登山のデータ登山日:2015.10.13 天候:曇り (稜線上はガス)単独行日帰り
登山路:ミドリ池入口駐車スペース−ミドリ池−中山峠分岐−本沢温泉−夏沢峠−箕冠山− 根石山荘前−根石岳−白砂新道入口−(白砂新道)−本沢温泉−中山峠分岐−ミドリ池−ミドリ池入口駐車スペース
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央自動車道)−須玉IC−(国道141号線)−松原湖入口−(県道480号線)−稲子湯入口−(一般道)−ミドリ池入口駐車スペース
交通復路:ミドリ池入口駐車スペース−(一般道)−稲子湯入口−(県道480号線)− 松原湖入口−(国道141号線)−須玉IC−(中央自動車道)−勝沼IC−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)− 谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口 −(県道507号線)− 相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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