根石岳 (天狗岳敗退) ( 根石岳:2,603m ) 2015.10.13 登山



【PHOTO & 記録 根石岳 (天狗岳敗退) 5 】

10時21分、箕冠山を出発。 右に道を取り、下りに入る。

ここからはガスの中に下りていくという感じで、前がほとんど見えない。
道は溝状になっており、下るに連れ、その溝の上に生える木々に霧氷が目立つようになる。
また、土が崩れるのを防ぐためなのか、足下の茶色い砂礫の中に鉄格子が埋め込まれている。

ガスでなかかなか視界が得られないものの、 やがて下った先が広いスペースになっているのが薄ボンヤリながら分かるようになる。
また、そのスペース手前の斜面に生えるハイマツは、霧氷で雪が積もったような状態である。

下り着いた所は確かに広い場所のようだが、実際はガスのために視界が限られ、 その全体の状況は全く分からない。
そして何よりも、ここを左から右へと吹き抜ける風が強く冷たい。

少し進んでいくと、道の両側に杭が現れ、そこに張られたロープによって通る場所が制限されるようになる。 植生保護のロープと思われるが、周辺は砂礫地なので、この辺はコマクサの群生地なのかもしれない。

両脇のロープが始まる手前には左に延びる道もあり、 足下には 『 根石山荘 』 の看板もある。
しかし、その道の先を見ても真っ白で何も見えない (写真)

ロープの間を進んで行くが、 やはり左から吹きつける風は強く、確かに少しよろけてしまう。
丸太の杭にはエビのシッポが見られ、また直径 1cmにも満たないロープは霧氷によって直径 3〜4cmの 白く太いロープに変わってしまっている。

前は全く見えず、吹き付ける風に左手の指先が かじかみ出す。
このまま長い時間登り続けるのは辛いな と思いながら少し進むと、再び左に曲がる道が現れる。
あまりの状況の厳しさに心折れ、この左の道も根石山荘に至るに違いないと判断し、つい曲がってしまう。
すぐに根石山荘の建物に突き当たるが、中は暗くどうも入りづらい。

結局、山荘の前を進み、ロープに従って左に進んで、 最初に 『 根石山荘 』 の看板があった所に戻る。
仕方なく、もう一度 根石岳に向かって進んで行くと、傾斜が始まった少し先で、先程 箕冠山で小生を抜いていった若者が下りて来るのに出会う。
少し話をしたところ、状況が厳しいので、根石岳の頂上にて引き返してきたとのこと。
これを聞き、根石岳まで行けば、例え引き返すにしても大義名分が立つと考え、少し気が楽になる。

岩がゴロゴロした、ハイマツの斜面を登る。左からの風は相変わらず強く冷たく、 左手の指先をさらに冷たくする。手袋はしているのだが、 さらにグレードの高い真冬用のものが必要な状況である。

頂上

若者と話をしてから 6分程で、根石岳頂上に到着。 時刻は 10時35分。
山頂の岩には霧氷 (岩氷) ができていて、面白い模様を作り出している。

寒風吹きすさぶ山頂にはそう長居はできず (無論、展望など得られない)、すぐに下山することにする。
若者と同様、登って来た道を戻ろうと思ったのだが、ふと 根石岳を越えた所に白砂新道入口があることを思い出し、 そこまで行ってみることにする。
白砂新道の下り着く先は本沢温泉であり、辿ってきた道をそのまま戻るよりは時間短縮となるはずである。10時37分、下山開始。

下の文字にカーソルを当てると、 岩氷の様子が表示されます。
但し、ActiveX コントロールの実行を許可して下さい。

頂上  岩氷

ハイマツの斜面、岩場を下る。
すぐにガスの中に小さな高みが浮かび上がってくるが、幸いなことに道はその高みの左側を巻いていく。
砂礫というか、赤土のような道を下っていく。相変わらず、左側から吹きつけてくる風は強く冷たい。
また、先の方はガスでほとんど見えない。



根石岳 1、   根石岳 2、   根石岳 3、   根石岳 4、   根石岳 5、   根石岳 6  もご覧下さい。

百名山以外の山のページに戻る   ホームページに戻る