根石岳 (天狗岳敗退) ( 根石岳:2,603m ) 2015.10.13 登山



【PHOTO & 記録 根石岳 (天狗岳敗退) 2 】

歩き易い、落ち葉の舞い散る道を進んでいくと、 やがて、前方樹林越しに ミドリ池と しらびそ小屋が見えてくる。
そして、ミドリ池、しらびそ小屋到着は 7時31分。

小屋はひっそりとしていて誰もいないようであったが、 代わりに小屋前にてホシガラスが迎えてくれたのだった。

ミドリ池の前に立つと、その向こう岸に見えるはずの稲子岳は、 そのほとんどが雲というか、ガスに覆われてしまっている。
先に述べたように、南北に長い 八ヶ岳の両側を挟む小海町、 茅野市の天気予報は晴れとのことだったので、時間が経つに連れて山の状況も好転するに違いないと期待していたのだが、どやら無理のようである。

有料トイレ (使用可だったので小屋内に管理人さんは居られたに違いない) をお借りし、 少々休憩した後、7時39分に出発。ミドリ池の縁に沿って進む。
ここからの道もトロッコ軌道跡のようで ほぼ平らであり、 道の脇には片付けられたレールが頻繁に見られるようになる。

7時45分に中山峠の分岐に到着。
天狗岳に至るには、 右の中山峠への道を進んで北側から登った方が早いのだが、今回は予定通り南側の根石岳経由の道を選択する。
無論、目的の本沢温泉、夏沢峠経由である。

この夏沢峠、本沢温泉は、25年前の 1990年に通過している。
その時は初めての 八ヶ岳登山であり、 夜行列車にて茅野駅まで行き、駅で少し時間を潰した後、タクシーにて美濃戸口まで行って空が白んでくるのを待って出発。
赤岳、横岳、硫黄岳と縦走して夏沢峠に下った後、本沢温泉、ミドリ湖と進んで、稲子湯にて汗を流し、 そこからバスにて帰宅したのだった。
今思うと、茅野駅や美濃戸口での待ち時間がかなり無駄であるが、 当時は車での 八ヶ岳登山など全く頭に思い浮かばなかったのである。

閑話休題。

中山峠への分岐を過ぎても平らな道が続くが、すぐに小さな流れが現れ、 そこから湿地帯が続くようになる。

所々に木道が見られるようになり、 菜っ葉のような草が生える中を木道にて進む所も出てくるが、この辺はクリンソウの群生地と聞いているので、 菜っ葉のような草はクリンソウだったのかもしれない。

湿地帯を通り抜け、緩やかに登っていくようになると、 先の方に急斜面が見えてくる。
あの斜面を直登するのかと思ってため息が出たが、ありがたいことに道は右に折れて、緩やかなシラビソの中の登りが続くようになる (写真)

やがて、道はほぼ平らとなり、溝状になった中を進むようになる。
周囲には、シラビソに加えて、ダケカンバが多く見られるようになる。
と、ここで本日 初めて登山者と擦れ違う。

なお、同じ方向に進む登山者には、 先程の 『 ミドリ池 1.5km 』 の標識の先で抜かれている。 後日 ヤマレコを見たところ、その若者は中山峠経由にて 天狗岳に登り、 白砂新道、本沢温泉経由にて戻って来たようである。

再び下り斜面に入ると、樹相はシラビソやモミ類に戻り、 足下にはササが多く見られるようになる。
赤土の斜面を下っていくのだが、結構 急で、25年前に本沢温泉を通過した後に出てきたこの登りに、かなりウンザリさせられたことを思い出す。

しかし、この斜面も長くは続かず、すぐに林道のような道に下り着く。
本沢温泉に通じる道である。時刻は 8時27分。

なお、この斜面を下っている時にも数人の登山者と擦れ違う。 昨日までの 3連休に休暇を足して、山中で泊まられた方が多いのであろう。
結局、この日は、平日にも拘わらず 40人近くの人と擦れ違うことになって大変驚いたのだった。



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