北岳 ( 北岳:3,193m、 三角点は 3,192.5m ) 2015.9.30 登山



【PHOTO & 記録 北岳 1】

7月上旬に 奥白根山にて怪我をしてしまったことにより、 2ヶ月間のブランクを生じさせてしまい、今年の山行計画は大きく狂ってしまった。9月11日の 瑞牆山にてようやく復活し、 その後、9月14〜16日に北アルプスの 鷲羽岳水晶岳に登ったものの、 気がつけば、もう 9月も終わりである。
既に高い山は徐々に冬支度にかかりつつある訳で、このまま行けば 2006年から続いていた毎年の 3,000m峰登山は途切れてしまうことになる。

そこで、まだ雪の降らないうちにと、急遽 3,000m峰に登ることにしたのだが、 日帰り可能な山で、なおかつ北アルプスなどアプローチに時間を要する山を避けると、自ずと候補は決まってくる。
そのうち、富士山仙丈ヶ岳は一昨年に登ったばかり、 塩見岳は今の体力 そして日が短くなっていることを考えるとちょっと厳しい。
ということで、必然的に 北岳が候補に挙がってきたのであるが、 北岳は 5年前の 白根三山縦走以来 今回 5度目となるものの、 夏場しか登ったことがなかったので この時期に登るのは面白そうと考え、早速実行することにした。

9月30日(水)、2時半過ぎに横浜の自宅を出発する。
いつも通り、横浜ICから東名高速道に乗り、圏央道経由にて中央高速道に入る。甲府昭和ICにて高速を下りて国道20号線を北西へと進み、 竜王立体手前で国道20号線を外れて竜王立体の下を通る県道20号線 (南アルプス街道) に合流して芦安を目指す。
快調に車を進め、芦安の第3駐車場に車を駐めたのは、まだ薄暗い 5時5分であった。
第2駐車場まで行って乗合タクシーの申し込みをするとともに、そこにあった登山ポストに登山届を投函する。
平日にも拘わらずタクシー待ちの人は結構おり、9人乗りのタクシーは 2台目の乗車となる。 ただ、全員が登山者ではなく、釣り人も混ざっているようである。
明るく快晴の中、タクシーは林道南アルプス線を進む。尤も、小生はほとんど車内で眠っていたのだが・・・。

 

広河原到着は 6時12分。
野呂川広河原インフォメーションセンターにてトイレを借りた後、身支度を調え、6時17分に出発する。

ゲート横を通り抜けると、左下を流れる野呂川の向こうに 北岳の姿が見えてくる。
灰色の岩肌に木々の緑が絡む姿を見慣れているので、本日のように黄色が目立つ斜面は新鮮に映る。
そして何よりも、その後方に青空が広がっているのが嬉しい。
しかし、ここから雲一つ無い北岳が見えていても、 頂上ではガスに囲まれるということをかつて経験しているので、油断は禁物、今の時点で喜んではいけない。

吊橋を渡り、 広河原山荘の前を通って登りに入る。
樹林の中を黙々と登る。この辺はもう何回も歩いているので、周囲を気にせずひたすら登るのみである。

白根御池小屋への分岐 (白根御池分岐) を過ぎて暫くすると、 水の流れが現れ、足下の登山道にも所々で水の流れが見られるようになる。
何回か小さな流れを渡った後、周囲が灌木帯に変わると、やがて河原の一部と覚しき場所に飛び出す。
大きな岩がゴロゴロしている中、岩屑の道を登る。
振り返れば、山間に 高嶺 (たかね) が見える。

すぐに 2回ほど流れを渡ると、 今度は 出発して吊橋を渡った後、樹林に隠れてしまっていた 北岳の頂上部が前方に見えてくる。

頂上部は朝日を浴びて明るく輝き、その手前を横切っている 北岳の下部を隠す山は黄緑色、そしてそこに左の山の影が映ってダークな部分を加えており、 さらにはそれらの背景に青空が広がっている。
その色合いがなかなか素晴らしい。

道は再び視界のない灌木帯に入り、 岩がゴロゴロした道を登る。

振り返れば、再び山間に 高嶺が見えている。
高嶺の右にも高みが見えるが、恐らく 鳳凰三山 地蔵岳の南側にある 赤抜沢ノ頭であろう。
また、高嶺の左側 (写真 左端) に見えている高みは赤薙沢ノ頭で、その赤薙沢ノ頭と高嶺との鞍部に白鳳峠がある。

やがて大きな岩がゴロゴロしている河原に出る。
そこに架かる鉄パイプで組んだ橋を渡り、再び足下に岩がゴロゴロしている灌木帯の中を登っていく。

周囲の木々は黄色に色付き始めているものの、 全体的に紅葉はもう少し先といったところである。

途中、樹林が切れて 北岳が再び見える場所を通過する。
再び灌木帯に入るが、すぐにその先で灌木帯を抜けることとなり、河原のへりに飛び出す。

前方を見れば、北岳がよく見え、 その左下にはこれから辿る左俣、そして八本歯ノコル方面が見えている。
テンションがグッと上がる。



北岳 登山データ







登山日:2015.9.30 天候 : 快晴後やや曇り 単独行 日帰り
登山路:野呂川広河原インフォメーションセンター−吊橋−白根御池分岐点− 二俣−(左俣コース)−八本歯ノコル−トラバース道分岐点−吊尾根分岐点−北岳−北岳肩ノ小屋−両俣小屋分岐点−小太郎山分岐点− 右俣コース分岐点−白根御池小屋−白根御池分岐点−吊橋−野呂川広河原インフォメーションセンター
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央自動車道)−甲府昭和IC −(国道20号線)−竜王陸橋−(県道20号線:南アルプス街道)−芦安 第3駐車場 (車にて)− 芦安 第2駐車場−(林道南アルプス線)−野呂川広河原インフォメーションセンター (乗合タクシーにて)
交通復路:野呂川広河原インフォメーションセンター−(林道南アルプス線)− 芦安 第2駐車場 (乗合タクシーにて)−芦安 第3駐車場−(県道20号線:南アルプス街道)−竜王陸橋−(国道20号線)− 甲府昭和IC−(中央高速道)−勝沼IC−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)− 谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)− 相模原公園入口−(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口− 上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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