鷲羽岳 ( 鷲羽岳:2,924.2m ) 2015.9.14-16 登山 (登頂は 15日)



【PHOTO & 記録 鷲羽岳 1】

9月11日(金)のリハビリ登山 (瑞牆山) の結果に気を良くし、 早速 この夏に行くことができなかった北アルプスを目指すことにする。
カレンダーを見ると、19日(土)からはシルバーウィーク。当然 山は混雑することが予想されるため (特に山小屋)、 それを避けてシルバーウィークの前に登る計画とする。
現地の天気予報を確認すると、14日(月)から 16日(水)までの天気が比較的良さそうなので、 瑞牆山登山から中 2日となってやや体力的に不安ではあったものの、この 3日間にて山に登ることにする。
目的の山は 鷲羽岳水晶岳 (黒岳)。 昨年の 笠ヶ岳槍ヶ岳に続いての約四半世紀ぶりの再登山である。

前日は早く床についたものの、久々の北アルプスに興奮したのか、 なかなか寝付くことができずに少々起きるのが遅れてしまい、横浜の自宅を出発したのは 2時過ぎ。 それでも、十分余裕と思っていたのだが甘かった。
東名高速道、圏央道、中央自動車道、長野自動車道と高速道を乗り継ぎ、松本ICにて下りる。
その後、国道158号線、安房峠道路、国道471号線、そして県道475号線と順調に車を進め、無料である 新穂高第3駐車場に着いたのは 5時25分であった。
しかし、無料駐車場は満車状態。しかも、近くの深山荘周辺にも路上駐車の車が沢山あるという状況である。
帰宅後調べたところ、夜中の 3時頃には ほぼ満車状態になっていたとか・・・。これでは、当日の出発ではとても場所を確保できない。
昨年、平日に登った 笠ヶ岳槍ヶ岳とも この駐車場に空きがあったため、 高を括っていたのだが、日曜日の次の日となるとそうはいかないようだ 笠ヶ岳は火曜日、 槍ヶ岳は金曜日であった)
確かに、駐まっている車の大半は窓ガラスが露で濡れており、前日以前から駐まっていることを示している。

仕方なく、新穂高登山指導センターへと進み、 その先にある 新穂高第2駐車場 (有料) に車を駐める。 時刻は 5時39分。
料金表を見ると、6時間毎に 500円とのこと、従って 5,000円前後の料金がかかることになる。これは痛い。

気を取り直し、まずは新穂高登山指導センターまで歩いて登山届を提出するとともに、 トイレを使わせてもらう。


駐車場まで戻り、身支度をして、5時59分に出発する。

上空には青空は広がっており、見上げれば 笠ヶ岳方面の稜線がよく見えている。
本来であればテンションが上がるところであるが、駐車料金の発生によって 3日目の行程に制約ができてしまったため、 あまり気分が良くない。

昨年 笠ヶ岳を目指した時と同様、 駐車場の脇を通る左俣林道を、左俣谷の流れに沿って進む。
林道を黙々と進んでいくと、やがて左手上方に 笠ヶ岳 (写真 中央) が見えてくる。

中崎橋を渡り、取水口を過ぎる。その少し先が 笠ヶ岳の登山口である。 時刻は 6時50分。
登山口にある流水にてノドを潤し、さらに林道を先へと進む。ここからは初めて歩く道となる。

すぐに わさび平小屋に到着するが、立ち寄らずにそのまま通過する。
ただ、小屋脇にある、流水にて冷やされているリンゴに目が行く。帰りにはこのリンゴをガブリと齧りたいものである。

ブナ林の中の道を黙々と進み、小屋から 12分程歩くと、水の流れが林道を横切る場所があり、 そこを過ぎると前方に大ノマ岳 (写真 中央左)、弓折岳 (写真 中央右) の姿が見えてくる。

そして、そのすぐ先にて長かった林道歩きは終わりとなり、林道と分かれて小池新道に入ることになる。 時刻は 7時18分。

小池新道に入ってからも、今まで通り左俣谷の流れに沿って進むことになるのだが、 これまでと違って河原を進むようになり、流れがよく見えるようになる。

なお、林道の方は左俣谷の流れを渡ってさらに先へと延びており、 そのまま辿れば奥丸山の登山口に至るようである。

周囲を草に囲まれた河原歩きが暫く続き、その後、大きな岩がゴロゴロした場所を登っていく。
この岩場もしっかり整備されており、足下は石畳のようになっている。

やがて、道は左俣谷の流れから離れて、灌木帯に入る。 足下には時折 先程のような岩の道が現れる。

緩やかな登りであるが、それでも高度は上がっており、右手には 西穂高岳、赤岩岳、間ノ岳が見えるようになる。
また、振り返れば、 焼岳もドーム状の姿を見せており、 その後方には雲一つ無い青空が広がっていて大変気持ちが良い。

高度を上げて行くに連れて展望はさらに広がり、 西穂高岳の左にはジャンダルムも見え始め、 さらには前方右手に 槍ヶ岳、 大喰岳、中岳も見えてくるようになる。
ここから見る 槍ヶ岳は、そのイメージと違ってあまり尖っていない。

写真 奥、右端の山が中岳。その左が大喰岳で、さらに 槍ヶ岳が続く。

大きな岩が続く道を登っていくと、やがて前方が大きく開け、 目の前に大ノマ岳が良く見えるようになる。
周囲は草原のようになり、その草は少し黄色味を帯び始めている。
空も抜けるように青く、空気もひんやりとしており、もう完全に秋である。

大ノマ岳を見やれば、右側に穏やかな斜面を有する一方で、 左半分は荒々しい岩肌が露出しており、大ノマ岳がこれ程立派な山容を有していることに少々ビックリさせられる。
25年前に双六小屋から 笠ヶ岳へと縦走した際に、 その上を通っているはずであるが、全く印象になく、少々申し訳ないという気持ちになる。

なお、周囲を見渡せば、 奥穂高岳もその姿を見せてくれるようになる。



鷲羽岳 登山データ







登山日 : 2015.9.14 - 16
(15日 登頂)
天候 : 14日 快晴、15日 曇り後快晴後曇り、16日 曇り 単独行 山中 2泊
登山路 9月14日 = 新穂高第2駐車場 (有料)−中崎橋−わさび平小屋−小池新道入口− 秩父沢−チボ岩−イタドリヶ原−シシウドヶ原−熊の踊り場−鏡池−鏡平山荘−弓折乗越−花見平−双六小屋−(巻き道ルート)− 三俣峠−三俣山荘 (泊)
9月15日 = 三俣山荘−鷲羽岳−ワリモ北分岐−水晶小屋分岐−水晶岳−水晶小屋分岐−水晶小屋−水晶小屋分岐− ワリモ北分岐−岩苔乗越−黒部川水源地標−三俣山荘−三俣峠−三俣蓮華岳−丸山−双六岳−双六小屋 (泊)
9月16日 = 双六小屋−花見平−弓折乗越−鏡平山荘−鏡池−熊の踊り場−シシウドヶ原−イタドリヶ原− チボ岩−秩父沢−小池新道入口−わさび平小屋−中崎橋−新穂高第2駐車場 (有料)
交通往路 瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央高速道)−岡谷JCT−(長野自動車道)−松本IC−(国道158号線)−中の湯−(安房峠道路)−平湯IC口−(国道471号線)−栃尾− (県道475号線)−新穂高第2駐車場(有料) (車にて)
交通復路 新穂高第2駐車場(有料)−(県道475号線)−栃尾−(国道471号線)− 平湯IC口−(安房峠道路)−中の湯−(国道158号線)−松本IC−(長野自動車道)−岡谷JCT−(中央自動車道)−勝沼IC− (国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場− (県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口 −(県道507号線)− 相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

鷲羽 1、  鷲羽 2、   鷲羽 3、  鷲羽 4、   鷲羽 5、  鷲羽 6、   鷲羽 7、  鷲羽 8、   鷲羽 9  もご覧下さい。


めざせ百名山のページに戻る   ホームページに戻る