前穂高岳 奥穂高岳 北穂高岳 ( 縦走中の最高峰は 奥穂高岳:3,190m ) 2012.7.27-28 登山



【PHOTO & 記録 前穂高岳 奥穂高岳 北穂高岳 1】

容量確保のため、アップ時よりも画像の解像度を少し落としました。ご了解下さい (2017.8.18)。

6月の安平路山以来、 またまた 1ヶ月近く山に行けない日が続いている。
亡くなった両親に関する諸手続が色々あって忙しかっただとか、梅雨でなかなか登山に適した日がなかった とか言い訳はいくらでも思いつくのだが、 実際のところは集中して何かを行うことが些か億劫になっていて、山も二の次になっていたというのが本当のところである。
しかし、気がつくと既に梅雨は明け、夏山シーズン真っ盛りになってしまっているではないか。
そして、毎日の通勤で青い空、沸き立つ雲を眺め、そして熱い日差しを浴びて汗をかきながら駅に向かって歩いていると、 さすがに山に行きたい気持ちが強くなってくる。
こういう気持ちは大事にしないとストレスが溜まってしまうということで、急遽 7月27日の金曜日に年休をとり、山に行くことにした。
行き先は松本、高山方面の天候が良さそうだったので、 昨年 10月のリベンジを図るべく、 前穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳とした次第(無論、山中一泊)

熱帯夜が続いて睡眠不足が続いている中、木曜日の睡眠時間はさらに短く 2時間程。 眠い目をこすりつつ夜中の 2時前に横浜の自宅を出発する。
何時も通り、国道16号線を進み、八王子ICから中央高速道に入る。道路は混んでおらず 快調に進むことができるが、 高速道の単調な運転に徐々に眠気が増し始める。
窓を全開にしても眠気は一向に収まらないのでこれはまずいと、八ヶ岳PAにて仮眠をとる。 20分程の仮眠ではあったものの、多少スッキリし、その後は順調に進む。
岡谷JCTから長野自動車道に入り、ナビに従って松本ICで高速道を下りる。上空は青空とはいかず、 北アルプスの山並みも雲に隠れて見えないが、何となく良い天気になりそうな予感がする。
松本ICから目的地の沢渡へは一本道。途中のコンビニで朝食、昼食、水などを買い込むが、 何と おにぎりなどはほぼ売り切れ状態。山に向かう人達が大量に購入したのかもしれないと思い、 山での混雑、宿泊する穂高岳山荘の混み具合が心配になる。

沢渡大橋の第一駐車場に車を駐めたのは 5時31分。急いで身支度をして、 既に待機していた 5時40分発上高地行きのバスに乗る。 バスは存外空いており、今日が平日であることを再認識する。
この調子で山、そして宿泊先も空いていて欲しいものである。
上高地バスターミナル(BT) 到着は6時7分。


上高地BTにてトイレなどを済ませ、6時21分に出発。
やはり平日とは言え、かなりの人がターミナル付近にたむろしていることに驚かされる。
梓川沿いを進み、河童橋を渡って岳沢登山口へと向かう。
この頃になると上空には青空が広がり、昨年秋のリベンジが叶いそうで心が弾む。 また、梓川の向こうには奥穂高岳の姿も見え、テンションがグッと上がる。
河童橋には6時26分に到着。
梓川の向こうに見える焼岳の姿が素晴らしい。

また、橋から梓川上流の方を見やれば、 奥穂高岳、前穂高岳も姿を見せてくれている。
空には雲一つ無く、本日は間違いなく先日のリベンジを成し遂げられそうである。
河童橋を渡り、川沿いに樹林の中を上流へと進む。この辺は先般通っているので 迷うことも無い。

団体さんを追い越して木道を少し進むと、やがて岳沢湿原に到着。
団体にまた追いつかれるのがイヤだったが、この光景は見過ごす訳にはいかない。
縦走路から外れて湿原への道に入る。六百山、そして枯れ木、美しい水等々 素晴らしい眺めである。
暫し写真を撮った後、先程の団体と擦れ違うようにして縦走路へと戻る。
少し進めば、岳沢登山口に到着。時刻は 6時39分。
ここから樹林帯の中の登りが始まる。

道は前回の記憶通り、 シラビソ、ツガの木々が鬱蒼と生える中を登って行く。 足下にはササが多く見られるが、道の方は良く踏まれていて明瞭である。
登山口から15分程登ると、雪崩跡と思われる場所に到達する。 写真の様に木々がなぎ倒され、雪崩の凄まじさを今でも残している。道の方は 木道が敷かれ、その雪崩跡の縁を登るようになっている。

高度を上げて振り返ると、樹林の間から六百山の鋭峰が見え隠れするようになる。 道の方は、斜面の直登から斜面を巻くような形で高度を上げていくようになる。

7時9分に風穴を通過。
前回は秋で気温が低かったためか、それ程 天然クーラーの威力を感じなかったのだが、 今回は確かに涼しい風が顔に当たる。

石畳のようになった道を登って高度を上げていく。やがて、 振り返ると樹林が切れたその後方に 乗鞍岳方面が見えてくる。 まずは樹林の上に四ツ岳が大きく見え、さらに高度を上げていくと、 樹林が完全に切れて乗鞍岳の剣ヶ峰までを見通せるようになる。 やがて道は岳沢のガラ場に到着。ここからの展望は素晴らしい。手前に六百山の鋭峰、 そしてその少し右に霞沢岳、 さらに右後方には乗鞍岳が見える。

また、前を向けば、 岳沢を囲む岩峰がよく見える。
前回はこの岩峰上部は完全にガスが覆っており、全体を全く見ることができなかったのだが、 本日は快晴の下本当によく見ることができる。やはり、山は天気の良い日に登らねば面白くない。
奥穂高岳は小さく奥にあり、むしろ畳岩が大きい。畳岩の左方には天狗岩、そして間ノ岳が見え、 さらに西穂高岳方面へと続いている。
このままの天候状態が続くことを祈るばかりだが、恐らく午後はガスが上がってくるので、 どこまで展望をキープできるやら・・・。
今回は、奥穂高岳を通過し、穂高岳山荘に宿泊した後は、 そのまま涸沢岳に登ってしまうつもりなので、たった 1回しか踏まない前穂、奥穂頂上での 展望が是非とも欲しいところである。



前穂高岳 奥穂高岳 北穂高岳 登山データ

上記登山のデータ登山日:2012.7.27-28 天候:27日 快晴のち曇り、 28日 曇りのち晴れ単独行山中 1泊
登山路:上高地バスターミナル−河童橋−岳沢登山口−風穴−岳沢小屋−カモシカ立場− 岳沢パノラマ−雷鳥広場−紀美子平−前穂高岳−紀美子平−最低コル−南陵ノ頭−奥穂高岳−穂高岳山荘(泊)−涸沢岳−最低コル−北穂分岐−北穂高岳−北穂分岐− 涸沢小屋−涸沢ヒュッテ−本谷橋−横尾−徳沢−白沢出合−明神館−上高地バスターミナル
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央高速道)−岡谷JCT−(長野自動車道)−松本IC− −(国道158号線)−沢渡市営第一駐車場(車にて)−(バス)−上高地バスターミナル
交通復路:上高地バスターミナル−(バス)−沢渡市営第一駐車場−(国道158号線)− 松本IC−(長野自動車道)−岡谷JCT−(中央高速道)− 大月JCT−都留IC−(富士みち)−(県道24号線)−(道志みち)−青山−(国道412号線)−半原日向−(県道54号線)− 中津−上依知−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小学校入口−上瀬谷小東側−瀬谷 (車にて)

奥穂 1、  奥穂 2、  奥穂 3、  奥穂 4、  奥穂 5、  奥穂 6、  奥穂 7、  奥穂 8、  奥穂 9、  奥穂 10 もご覧下さい。

めざせ百名山の山のページに戻る   ホームページに戻る