前穂高岳 奥穂高岳 北穂高岳 ( 縦走中の最高峰は 奥穂高岳:3,190m ) 2012.7.27-28 登山



【PHOTO & 記録 前穂高岳 奥穂高岳 北穂高岳 10】

そして、7時27分、北穂高岳に到着。
頂上は小さな広場になっており、岩屑が敷き詰められたようになっている。 標柱は質素なものが1本あるだけである。
そして、肝心の展望であるが、心配した通りガスのため周囲は真っ白な状態である。
頂上直下に北穂高小屋の赤い屋根が見えたが、何も展望が得られない中、小屋に寄ってもしょうがないと思い、このまますぐに下山することにする。
これでリベンジ完遂であるが、展望を全く得られなかったせいか、あまり感激は無い。
7時34分、頂上を出発して登ってきた道を戻る。

下りに入れば松濤岩が目に止まるが、 写真のようにガスが多くてぼんやりとしか見えない。
松濤ノコルを通り、先程の 北穂分岐に戻り着く。時刻は 7時41分。
ここからは涸沢への道をとる。
下方には涸沢カールが広がり、大雪渓もかなり範囲が広い。しかし、こちらもガスでやや霞み気味。 ましてや、前穂高岳、吊尾根、奥穂高岳は全く見えない。
少々ザレた斜面を下る。下から大勢の人達が登ってくるのであまりスピードが出せず、 また落石を起こさないように慎重な歩きが要求される。

時折、登ってくる人達を待つので、なかなかペースが上がらない。
それでも一応順調に下り、やがて鉄梯子の下りとなる。ここでも数人が登ってくるのを待つ。
梯子の後は長い鎖場が待っていたが、幸い 登ってくる人がいなかったので一気に下る (写真はその鎖場を振り返ったところ)
しかし、この下山路は長い。下方に見える涸沢ヒュッテや涸沢小屋が一向に近づいて来ないのである。 焦らず黙々と下るしかない。

8時40分を過ぎる頃になると、 今まで周囲を覆っていたガスが徐々に引き始め、青空も見え始める。
見上げれば、まだ前穂高岳、奥穂高岳の頂上はガスの中であるが、吊尾根の方はハッキリと見え、 さらにはその後方に青空が広がっている。
タイミングとは難しいものである。人があまり登って来なくなったのを機にスピードを上げる。最後は沢沿いに下り、 9時5分、涸沢小屋の前に着いたのだった。
涸沢からの下山路はパノラマコースをとるつもりだったので、雪渓を横切って山岳補導所、涸沢ヒュッテの方へと向かう。
この間に天候の方はドンドン回復しており、青空の比率がかなり大きくなってきている。

山岳補導所の前で暫し休憩。
見上げれば、山頂付近を覆っていたガスはドンドン引いていき、前穂高岳、吊尾根、奥穂高岳がよく見える。
北穂高岳も見えており、これならば今の北穂高岳頂上からは素晴らしい展望が得られることであろう。 タイミングが合わなかったのが非常に残念である。

写真真ん中の鋭鋒は涸沢槍。 その左に涸沢岳、そしてその左下の雪渓上には穂高岳山荘が見える。
また、涸沢槍の右にはカメ岩があり、その右の凹みが最低のコルである。そして北穂高岳へと盛り上がっていく。
先程歩いて来た行程がよく見えるところが面白い。
10分程休憩した後、涸沢ヒュッテへと向かう。
ヒュッテからは何も考えずに目の前にあった道を下ってしまったのだったが、これが失敗であった。先に述べたように、 下山はパノラマコースをとるつもりだったのに、横尾へ向かう道に入ってしまったのである。
気づいた時には、かなり進んでしまってきており、雪渓を登り返す気力はなかったのだった。

雪渓を下り終えてしまえば、後は普通の登山道が続く。
この時間、多くの人が登ってくるので、今日こそ本当に穂高岳山荘では 2人で 1つの布団ということになろう。
本谷橋を 10時10分に通過。横尾山荘前には 10時51分に到着。 自動販売機のポカリスエットを一気飲みする。
徳沢は 11時36分、お馴染みの白沢出合・徳本峠入口は 12時9分に通過。 明神館にて暫し休憩。ここでもポカリスエットを一気飲み。そして、上高地BTには 12時57分に戻り着いたのだった。
しかし、涸沢から上高地まで長い。ここを登りに使う方が大勢居られるが、徐々に開ける展望に感激はするものの、 小生にはすぐに山に取り付ける今回の岳沢コースの方が好みである。

展望はパーフェクトとは言えなかったものの、昨年のリベンジを果たし、 充実感に溢れた山行であった。



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