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そして、岩の間にある鎖場を抜けると、ついに奥穂高岳山頂が見えてきた。
今までガスが多かったため、山頂までガスの中を歩くことを覚悟していただけに、頂上まで見通せたことが本当に嬉しい。
山頂にある祠、そしてその左にある方位盤の置かれた高みもよく見える。
現金なもので頂上が見えた途端に足が進む様になる。
山頂に到達するまでガスが上がってこないことを願う。
リベンジ達成はもうすぐである。 |
振り返れば、
やはり前穂高岳が存在感を示している。
南陵ノ頭を 13時54分に通過。
ここから見ると、西穂高岳方面はガスに囲まれており、
焼岳の姿もうっすらとしか見えない。
奥穂高岳山頂が大分近づいて来た。 | |
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そして、最後のガレ場を登って 14時2分に山頂到着。
ついにリベンジを果たす。
山頂の祠にお参りし、その後 反対側にある方位盤にて休憩する。
この時間、山頂には数人しかおらず、ユックリ休めるのが嬉しい。
ただ、展望はと言うとやはりガスであまり芳しくない。
笠ヶ岳方面はガスで全く見えず、
涸沢岳、北穂高岳方面もガスで部分的にしか見えない。
見えるのは前穂高岳、明神岳、そして霞沢岳くらいである。 |
ジャンダルムもこれが精一杯。
ちょっと残念である。
方位盤から下りて、今度は祠の下部にある御影石製のもう一つの祠の前で食事を取る。
休憩中、時折ガスが流れて北穂高岳が姿を現す。リベンジ成功と言ったが、
あの北穂高岳を登り終えてこそ、リベンジが成し遂げられるというものである。
ガスは 11時頃から上がってくると思われ、一方、明日の北穂高岳登頂は早朝であることから、頂上での展望が期待できそうである。 | |
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14時24分、下山開始。
祠と方位盤の間を進み、ガスの中を下る。足下はガラ場で、崩れやすい。混雑時にこんな所は歩きたくないものである。今は全く人が居らず、
気楽に下っていける。
その後、若い方と擦れ違ったが、本当に人が居ないのがありがたい。
振り返れば、岩屑の斜面、そして頂上の祠が見える。
前方には本来であれば涸沢岳や北穂高岳、
そして槍ヶ岳までもが見えるのであろうが、
今はガスで何も見えない。時折、ガスが流れて涸沢岳の一部、北穂高岳の一部が見えるくらいである。 |
但し、
前穂高岳とそこから始まる北尾根の鋭鋒は本当によく見える。
本日の長い行程で力をくれたのはまさにこの前穂高岳である。
やがて、下方に穂高岳山荘の赤い屋根、そして色とりどりのテントが見えてきた。
さらには、右手下方に涸沢カールの雪渓、そしてその後方に屏風ノ頭、
そしてその後方に常念岳も見えてきた。
本日のゴールはもうすぐである。しかし、
山荘の混み具合だけが気にかかる。 | |