前穂高岳 奥穂高岳 北穂高岳 ( 縦走中の最高峰は 奥穂高岳:3,190m ) 2012.7.27-28 登山



【PHOTO & 記録 前穂高岳 奥穂高岳 北穂高岳 9】

涸沢槍の登りは何と言うことはないが、ここからの下りはなかなかの難所である。
垂直に近い斜面を右にトラバースし (足下注意)、そこから鎖場の下りが始まる。 下り着くと、鎖を使って右にトラバース。
見上げれば、ガスが残る中、目指す北穂高岳が逆光気味の中にデンと構えている。
北穂高岳の左に見えるはずの槍ヶ岳は、 先程のまま根元から先が見えない。
今度は鎖を使って左に大きくトラバースしながら下る。そしてその先に鉄の梯子が現れる。 鉄梯子は 2つ連続しており、慎重に下っていくと、さらに落石を起こしそうな下りが待っている。

梯子下りが終わったところで一息ついて北穂高岳方面を見やる。
相変わらず、ガスっぽい状況である。
手前に見える高みは帰宅後調べたらカメ岩というらしい。
この後、40mとも言われる鎖場を下り、カメ岩と涸沢槍の鞍部に着いた後は、カメ岩への登りとなる。
ゴジラの背のような形をして立つ分厚い岩壁の横を通り、カメ岩に登る。 この辺は先程までの岩場に比べれば楽勝である。

振り返れば、たった今 下ってきた涸沢槍の壁面が大きい。

カメ岩を乗り越え下った所が最低のコル。
ここから涸沢、前穂高岳、吊尾根が見えるが、奥穂高岳方面はガスの中である。
核心部を抜けたので少し気楽になり、また足場も良くなるので足が良く進む。

最低のコルを過ぎ、暫く登って行くと、 この縦走路にもガスが漂い出す。
進むに連れ、さらにガスは濃くなり、ついにはほとんど先が見えない状態になる。
頼りは岩に付けられたペンキ印。逆に周囲の景色に気を取られず、足下に集中できるので良いかもしれない。
ペンキ印はしっかり付けられており、また間違って迷い込みそうな場所には ×印が付けられている。
周囲の景色が見られないのは残念だが、次から次へと現れる課題をクリアしていくようで、こういうガスの中の岩場歩きも 結構楽しい。

道は涸沢側、そして滝谷側を交互に進む。
この辺には奥壁バンドなどの名が付く場所もあるようだが、帰宅後 ネットで調べると、 人によって 奥壁バンドの位置がかなり異なっているのに気がついた。 それぞれに該当する写真を小生も撮っていたものの、間違って紹介しては申し訳ないので、ここでは割愛する。

そして、北穂ドームへの登りにかかる。実は勝手に写真の高みを北穂ドームと思っているのだが、 実際はどうなのであろう。遠くから見れば北穂ドームの形は分かるが、あまりに近すぎてしまうと、 良く分からないのである。高みに登り着く前に鎖場がある。

北穂ドームを過ぎると、 目の前にまたまた岩壁が現れる。これを乗り越えれば終わりと言いたいが、 よく見ると目の前の岩壁のさらに後方にうっすらと高みが見える。 道程はまだまだ長いようであるが、目の前の岩壁が南峰であろうか。

ペンキ印を辿って、右手の尾根の左側をトラバースし、その後尾根上を登る。
ガスが再び濃くなってきて、周囲の景色はほとんど見えない。これでは、 北穂高岳頂上の展望も期待できまい。残念である。

尾根上を登る。
またまたガスが濃くなり、見上げるとうっすらと岩峰が見えるだけである。
道の方は緩やかになり、右手上方に岩の窓 (岩に囲まれて窓ができている) が見える。
登り切ったところで左に進めば、恐らく南峰頂上だったのだろうが、ガスで何も見えないため、 そのままペンキ印を辿る。
道は下りになり、やがて目の前に 『 北穂分岐 』 と書かれた方向標示板が現れた。 時刻は 7時21分。
ここから標示板に従って、北穂高岳 (北峰のこと) を目指す。一旦少し下って、 未だ多くの雪が残る場所を横切り、登って行く。



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