道はやがて尾根の左を進むようになるが、この辺の傾斜も緩やかである。 右手を見れば、朝靄がかかったような雰囲気の中に
槍ヶ岳が見えている。 | |
写真は、右手の
槍ヶ岳方面。
鷲羽岳の上方にかかる
ガスの状況に一喜一憂しながら、黙々と斜面を登っていく。 |
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緩やかだった登りも、徐々に傾斜が増し始める。 登り始めてから 50分、かなり高度を上げて振り返ると、ガスの切れ間に三俣山荘が見え、
周囲のハイマツ帯に朝日が当たっている。 ありがたいことに、身体の方は快調、昨日のように怠いということはない。 | |
右手 (南東) を見れば、
常念岳が
喜作新道のある稜線の後方に見えている (写真)。 この表銀座方面以外の展望はほとんど得られないので、砂礫の道を黙々と登る。 鷲羽岳上部のガスは、 先にも述べたように時々流れているのだが、高度を上げるに連れてそのガスの動きが鈍くなり始め、少し心配になる。 |
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そして、右手下方、ガスの中にうっすらと鷲羽池が見える頃になると、 今 立っている場所から上部は完全にガスの中となる。これにはガッカリ。 一方で、周囲をほとんどガスに囲まれてしまった中、
鷲羽岳の後方に太陽があるので、
西側にブロッケン現象が現れるようになる。 周囲はガス、そしてブロッケンとなると、2011年の
赤石岳を思い出すが、
その時は結局ガスが完全に晴れることはなく、残念な思いを抱きながら下山したのであった。 | |
やがて、ガスの奥に頂上らしき高みが見えてくる。 登り始めは岩屑の中を登っていたが、
今は周囲に少し大きい岩が積み重なる中を登るようになる。 |
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