槍ヶ岳 ( 槍ヶ岳:3,180m ) 2014.9.26-27 登山



【PHOTO & 記録 槍ヶ岳 1】

9月の初め、 24年ぶりに笠ヶ岳に登ったのだったが、 その 24年前は常念岳槍ヶ岳からの縦走であったため、 小生の場合、どうしてもこの 3つの山をセットで考えてしまう。
そのため、2010年に常念岳、 そして今回 笠ヶ岳を再登山したとなると、 槍ヶ岳にも再度登らねばとの気持ちが強くなってくる。
しかも、先日の笠ヶ岳登山において槍ヶ岳の姿を何度も眺めているだけに、 なおさらのことである。
従って、気持ち的には笠ヶ岳登山の後にすぐに槍ヶ岳登山と行きたかったのだが、 混雑を嫌って三連休や飛び石連休を避けているうちに、いつのまにか 9月下旬になってしまった次第で、 漸く天気の良さそうなこの 9月26日(金)、27日(土) にチャンスが巡ってきたのだった。

横浜の自宅を午前 2時に出発。笠ヶ岳の時と同様、 今回も新穂高温泉 深山荘隣の新穂高第3駐車場 (無料駐車場) を目指す。
横浜ICから東名高速道に入り海老名JCTへと進む。海老名JCTからは圏央道に入り、八王子JCTにて中央自動車道へと移った後、 岡谷JCTから長野自動車道へと進む。
順調に車を進め、松本ICにて高速道を下り、そのまま国道158号線 (野麦街道) に入る。
天候の方はまあまあの状況であるものの、山の方は雲がかかっていてよく見えない。本日の天気予報では 9時頃から晴れとのことなので、 この状態も致し方ないかと思いつつ進む。

しかしである、安房峠道路を進み、国道471号線を北上して山間部に入ると、 周囲に濃い霧が立ちこめ、ほとんど視界が利かない状況となってしまったのだった。本日の山行が思いやられ、運転しながらため息が出る。
が、ありがたいことに、栃尾の交差点を右折して県道475号線に入り、新穂高温泉を目指す頃になると、徐々に霧は消え、 しかも山の方も見えるようになってきたのだった。これで一安心。
槍見温泉を過ぎ、スノーシェルター内に入ると、途中、左手に深山荘の案内が見えてくるので、そこで左折してスノーシェルターから抜け出る。 そして、少し道なりに進めば新穂高第3駐車場である。
駐車場到着は 5時41分。前回は、平日にも拘わらず 90%程の埋まり具合だったので驚かされたのだったが、 今回は 40%程の埋まり具合。奥から 3番目の段に駐車することができたのだった。

 
 

車内で軽い食事を済ませ、身支度を調えて、5時52分に出発する。
上方を見れば、笠ヶ岳登山の時に見えた抜戸岳はガスの中なのか、 見ることができない。しかし、天候は回復基調のようである。

駐車場の奥へと進み、登山者用の道へと入る。
暫く蒲田川 (がまたがわ) 沿いを進み、先程のスノーシェルター出口の少し先にて県道475号線に合流する。

車道を暫く進むと、やがて新穂高登山指導センターに到着。
センターのポストに家から用意してきた登山届を提出し、清潔なトイレを拝借した後、6時8分にセンターを出発する。

笠ヶ岳 の時はセンター左側の左俣 (ひだりまた) 林道を進んだが、 今回はセンター右側の右俣林道を進む。
すぐに現れる中崎山荘奥飛騨の湯の後方を見上げれば、 朝日を浴びた笠ヶ岳が見えており、 すっかり回復した天候にテンションが上がる。

新穂高ロープウェイ駅の横を通り、新穂高第1駐車場を過ぎると、 ここからは一般車通行止めとなる。
結構 勾配のある林道をジグザグに登っていく。

やがて、道も平らになり、蒲田川右俣谷の流れに沿って進む。
小鍋谷からの流れを渡る手前に設置されたゲートを過ぎ、暫く進んでいくと、林道右脇に 『 夏道 』 と書かれた標識が現れる。
ここが林道をショートカットする道とは知っていたものの、夜露に木々が濡れており、また事前に読んだヤマレコにも、 そのまま林道を進んだ方の記録があったので、ここは迷わず林道を進む。

ショートカットしなかった部分は大したことなかろうと思ったのだが、 これが思いの外長く、北東に向かってかなりの距離を進んだ後、途中から大きく南西へと戻ってくる形となっていて、 もの凄く大回りだったことを実感させられる。
やがて、道は穂高平小屋の前を通過する。時刻は 6時55分。

ショートカットの道はこの穂高平小屋の向かい側に出てくることになるのだが、 この時は全く気づかず、むしろ、この穂高平小屋手前の林道横にピンクテープを見たので、 そちらがショートカットの道だと思い込んでしまったのだった。
しかも、ピンクテープのある場所から下方の林を見ると、丸太を敷き詰めた木道のようなものが見えたのである。

この思い込みのため、帰路もショートカットを利用することができず、 延々と大回りする羽目になる (後述)

林道歩きはまだまだ続く。
途中、男女のカップルを追い抜いたが、恐らく 林道ショートカットの所まで小生の後ろを歩いていた人たちと思われる。
大回りで、何人もの人たちに追い抜かれてしまったようである。

やがて、林道左手上方に抜戸岳の姿が見えてくる。
先般の笠ヶ岳登山から 2週間強しか経っていないのに、 山が秋色に大きく変わっていることに驚かされる。

奥穂高岳 へと通じる白出沢の登山口を 7時33分に通過。
そこから少し進むと、治山工事中の白出沢で、林道はここで終わりとなる。

沢の手前には工事関係者のご厚意で登山者用休憩所が設置されていたが、 ここは休まずにそのまま進む。
沢を渡るために設置された簡易橋の手前からは、笠ヶ岳、 抜戸岳の姿が見え、青空に浮かぶ美しい山容に気分がさらに高揚する。

こちらは抜戸岳。 前回の笠ヶ岳登山、そしてこの後の行程でもそうだったが、 この抜戸岳は笠ヶ岳へと続く稜線がガスや雲に包まれても、 しぶとくその頂上を見せていることが多かった。
前回、笠ヶ岳に登った際、ガスの中だったこともあってその頂上を踏まなかったことが悔やまれる。

白出沢に架かる簡易橋を 7時37分に渡った後、右に曲がって少し登ると、 いよいよ山道が始まる。



槍ヶ岳 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2014.9.26-27 天候 : 26日 快晴後晴れ、27日 晴れ 単独行 山中 1泊
登山路(1日目) 新穂高第3駐車場−新穂高登山指導センター−(右俣林道)−穂高平小屋− (右俣林道)−白出沢出合−滝谷出合−槍平小屋−千丈(沢)乗越分岐−飛騨乗越−槍ヶ岳山荘−槍ヶ岳−槍ヶ岳山荘(泊)
(2日目) 槍ヶ岳山荘−飛騨乗越−大喰岳−中岳−南岳−南岳小屋−(南岳新道)−槍平小屋−滝谷出合− 白出沢出合−(右俣林道)−穂高平小屋−(右俣林道)−新穂高登山指導センター−新穂高第3駐車場
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央高速道)−岡谷JCT−(長野自動車道)−松本IC−(国道158号線)−中の湯−(安房峠道路)−平湯IC口−(国道471号線)− 栃尾−(県道475号線)−深山荘入口−新穂高第3駐車場(車にて)
交通復路:新穂高第3駐車場−深山荘入口−(県道475号線)−栃尾−(国道471号線)− 平湯IC口−(安房峠道路)−中の湯−(国道158号線)−松本IC−(長野自動車道)−岡谷JCT−(中央自動車道)−大月JCT− (中央自動車道)−都留IC−(富士みち)−(県道24号線)−(道志みち)−青山−(国道412号線)−平山坂下−(県道54号線)− 箕輪−(県道65号線)−一本松−上依知−(県道508号線)−下当麻−(県道507号線)−相模台団地−(県道50号線)−中央林間− 鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小学校入口−上瀬谷小東側−瀬谷 (車にて)

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