槍ヶ岳 ( 槍ヶ岳:3,180m ) 2014.9.26-27 登山



【PHOTO & 記録 槍ヶ岳 5】

 

常念岳から左に目を向けると、 何と槍ヶ岳が目の前にあるではないか。
疲れて頭がボーッとしていたのか、槍ヶ岳のことをスッカリ忘れており、その姿を見てギョッとする。
ここから見る槍ヶ岳は、東鎌尾根などから見た形と違い、左右均等ではなく、 少し右に傾いていて、天を突くというイメージではない。
少しガッカリである。

常念岳、 大天井岳、蝶ヶ岳、 そして下方にある氷河が作った U字地形などを眺めて 暫し休憩。

なお、右の写真において、常念岳から左方へと目を追っていけば、 常念乗越へと一旦下った稜線は横通岳に向けて再び盛り上がり、さらに左に東大天井岳 (写真 左から 1/3程にあるピーク)、 中大天井岳、大天井岳が続いているのが分かる。
常念岳の右後方には 蓼科山も見えている。

南を見れば、明日登る大喰岳方面が見える。
大喰岳の標高は 3,101m、さらにその後に中岳 (標高 3,084m)、 南岳 (同 3,032.9m) といった 3,000m級の稜線が続き、 非常に楽しみである。
明日も本日のような天候となることを願うばかりである。

14時13分、槍ヶ岳山荘へと向かう。

岩屑の斜面をジグザグに登り、槍ヶ岳山荘には 14時28分に到着。
これで本日の山登りは終了 と行きたいところだが、これだけの天候であるため、 槍ヶ岳頂上にも登ってしまいたいところである。
明日晴れるとは限らず、また朝は山荘泊まりの人が頂上に集中する可能性があるので、登るなら比較的空いている今がチャンスである。
受付を済ませ、荷物を寝床にキープして少し休憩した後、槍ヶ岳の頂上を目指す。

頂上付近は風が強そうなので、ジャケットを羽織って 14時52分に山荘前を出発する。 周囲の人たちを見ると、皆 ヘルメットを着用している。
24年前にはヘルメットを着用している人など皆無に近かったのに、これにはビックリである。山荘の人に聞くと、 2年位前から着用者が増えたとのことであった。
山荘でヘルメットを借りることもできるが、ヘルメット無しで登る。
なお、帰宅後 この地域は 『 山岳へルメット着用奨励山域 』 に指定されていることを知ったのだった。

槍ヶ岳頂上へのルートは、 一部重複する部分はあるものの、基本的に登り、下りに分かれており、しかも幸いに、この時間では登る人も少ないようで、 コース上に 1人いるのみである。
白ペンキで書かれた矢印や ○印に従って岩場を登り、最初の急登を終えると小槍側に回り込む。
普通の登山道のような道を少し進んだ後、また岩場の登りとなる。
上方を見上げると、垂直に見える岩場の先に鉄梯子が見える (写真)

少し登り、 見晴らしの良い場所で穂高連峰方面を見れば、 南岳まで続く尾根と、その向こうに北穂高岳が見えている。
北穂高岳の左には前穂高岳が槍ヶ岳のような形を見せており、 北穂高岳の右には奥穂高岳、そしてその下方手前に涸沢岳が見える。
奥穂高岳の右後方にはジャンダルムが見えるはずだが、残念ながらガスに囲まれていて見えない。

ペンキ印に従って岩場を登り、先程下から見えた鉄梯子を登る。
次に小さな梯子を登り、岩に取り付けられた鉄杭などに頼りながら高度を上げていくと鎖場に出る。
しかし、ここの鎖は岩場をうまく登れば使う必要がない。
そして最後に長い 2段梯子が現れ、そこを登り切れば、槍ヶ岳頂上であった。時刻は 15時12分。

登りのルート上に 人はほとんど居なかったものの、 頂上に留まっている人は結構おり、狭い頂上はなかなかの混み具合。
それでも、自由に動き回るスペースはあるのでホッとする。
9月の連休は、頂上そして頂上に至るルートも大変な混みようだったようである。聞けば、順番待ちの列が山荘前まで続き、 3〜4時間待ちだったとか・・・。
そういう意味では、ラッキーであったが、一方で本日が平日であることを考えると、人が多いことに驚かされる。

頂上には三角点らしき標石が 2つあるものの、 どちらも地面に固定されていない状況。帰宅後調べたら、『 成果使用不能 』 扱いとなっているとのことであった。
また、頂上には記憶どおり木製の祠が置かれていたが、さすがに 24年前とは代替わりしたようである。



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