槍ヶ岳 ( 槍ヶ岳:3,180m ) 2014.9.26-27 登山



【PHOTO & 記録 槍ヶ岳 3】

 

小屋の前にあるベンチで少し休憩した後、小屋裏手にあるトイレを借りたところ、 テント場が開放的であることを知り、そちらに進んでさらに休憩することにする。

小屋の後方からは、先程の山々に北穂高岳が加わり、 さらには蒲田富士の右斜面後方に西穂高岳も見えている。

写真は その広々としたテント場。
後方に見える山は、奥丸山 (写真 真ん中の山)

10時8分にテント場を出発する。
暫く登ると、周囲はシラビソの林となり、樹林の中、展望の利かない登りが続く。
シラビソの林を抜けると、周囲は灌木帯へと変わり、再び紅葉に包まれるようになる。空は青く気持ちが良いが、 一方で、この長い登りに辟易し始める。

やがて、右手上方に岩峰、そしてその左後方にカール状地形と稜線が見えるようになる。
どの辺りの稜線なのかは全く見当がつかないが、大喰岳と中岳との間くらいであろうか。

また、振り返れば、 これまで断片的にしか見ることができなかった穂高連峰が、 色づく木々の向こうにキレイに見えるようになる。
一番左に北穂高岳、その右には滝谷ドームがよく目立つ。
滝谷ドームの右に見える富士型の山が涸沢岳。さらに右には奥穂高岳があるはずだが、 ここからは涸沢岳に隠れてしまって見えない。
涸沢岳の右には、ロバの耳、ジャンダルムが続く。そして、ジャンダルムの右手前に蒲田富士を挟み、さらに右に間ノ岳、赤石岳、 そして西穂高岳が続いている。

周囲の紅葉はますます美しくなり、明るい日差しの下、 黄色や赤が目に眩しい。

また、前方を見上げれば、紅葉に染まった千丈乗越へと続く尾根が青空に映えており、 その美しさに感嘆するとともに、この好コンディションに大いに感謝する。

やがて、登山道上に水の流れが現れ、暫く登っていくと最終水場に到着する。 時刻は 11時3分。
水は倒木の下、岩の間から湧きだしていて冷たく、疲れた身体には非常に甘露。
折角なので、荷物を下ろし、顔を洗って気合いを入れる。

この水場からはジャンダルム、 西穂高岳方面がよく見える。
西穂高岳の右手後方には本日初めてとなる 乗鞍岳も見えるが、 その周囲は雲に囲まれている。

5分程水場で休憩した後、先へと進む。
登山道周辺の紅葉も最高潮となり目を楽しませてくれるが、一方でこの頃になると、さすがに疲れが出始める。
睡眠時間は 2時間程度。さらには、起床してからすでに 10時間を経過しているので、中だるみ状態と思い、 ここは無理せず岩の多い場所にて休憩することにする。

休憩しながら振り返れば、今まで下方から見ていたために、 その山容がよく分からなかった奥丸山がしっかりと姿を見せている (写真)
ただ、その後方にはガスが上がって来ており、先行きが若干心配になる。

15分程休憩を取った後、出発。
紅葉の斜面をジグザグに登る。
ふと気が付くと、先程まであれ程ハッキリ見えていた 西穂高岳方面もガスに飲まれようとしており、 奥丸山も今は姿が消えつつある。
救いは、前方にガスが全くなく、青い空が拡がっていること。 しかし、先般の笠ヶ岳 杓子平のこともあるし (ガスに囲まれてしまった)、この先、飛騨沢カールの登りが心配になる。

やがて、11時47分に 2,400mの標識を通過する。
2,400mということは、このあと 700m以上登らねばならないな などということが頭に浮かび、その大変さにため息が出る。

しかし、その少し先で奥丸山から千丈乗越へと続く尾根とともに、 千丈乗越、そしてさらに先の西鎌尾根も見えるようになってきて少し元気が出る。
もうすぐ飛騨沢カールである。

なお、登山道脇にある標高標識であるが、 先般登った笠ヶ岳 笠新道では、 標高表記とともにチョットしたコメントが添えられている木製の立派な標識であったが、こちらは至ってシンプル。 プラスチック板 ? や木の板に手書きで標高が書かれているだけである。



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