槍ヶ岳 ( 槍ヶ岳:3,180m ) 2014.9.26-27 登山



【PHOTO & 記録 槍ヶ岳 12】

 

梯子を登ると、細い尾根が続くことになるのだが、 その尾根上に木道があったのでビックリ。危険防止、ハイマツ保護の目的であろう。
細い岩尾根を木道がらみで進んで行くと、下りに入る手前に小広い場所があったので休憩することとし、槍ヶ岳山荘のお弁当を戴く。

弁当は中華チマキ。これが結構うまい。
もち米の中にチャーシュー、椎茸、にんじん、松の実などが入っており、味が良くしみこんでいて かなりいけるのである。
チマキが竹の皮に包まれているのも好ましく、さらにはそれをクラフト封筒に入れており、 封筒には 『 御辨当 』 の文字の他、槍ヶ岳山荘の名前が印刷されていて、 さらには消費期限がゴム印で押されている。なかなかしゃれている。

写真は、その休憩をとった場所に至るまでに、尾根上から右俣谷を撮影したもの。
右俣谷の流れが、まっすぐに南西に延びているのが見える。
かなり当てずっぽうであるが、白谷出合は写真 中央、上から 1/3位の所。そして、滝谷出合は、 足下の斜面の先ではないかと思われるがどうであろう。

右俣谷の右側には、奥丸山から延びている中崎尾根が走っており、 中崎尾根のさらに右側には笠ヶ岳の南にある錫杖岳、 大木場ノ辻が雲の中に見えている。
しかし、新穂高はその大木場ノ辻のさらに先の方にあり、この後の行程はまだまだ先が長い。

この休憩している場所からは、中岳と南岳とを結ぶ稜線がよく見える。
また、南側を見れば、北穂高岳、滝谷ドーム、涸沢岳がよく見える。
奥穂高岳は涸沢岳に隠れてしまっているが、 涸沢岳の右後方にはジャンダルムが少し顔を見せている。
そして、涸沢岳の右には、天狗ノ頭、間ノ岳、赤岩岳、 西穂高岳が続いている。
西穂高岳から右下へと下る稜線上の最初のピークは独標であろう。

なお、 この頃には乗鞍岳御嶽は雲の中であった。

また、反対の北側に目を向ければ、中岳の西尾根の左側に、 水晶岳 (黒岳)鷲羽岳、 祖父岳、北薬師岳、薬師岳等の山々が見えている。

なお、休憩中に 槍平小屋方面から数人が登って来た。
聞けば、本日 新穂高を出発したとのこと。成る程、時刻は 9時半を回っており、もう本日出発組が現れてもおかしくない時刻である。

9時25分に出発、細い岩尾根から下りに入る。
岩とハイマツの斜面を下る。
やがて、写真 中央に見える小ピークに到着。ここには、昨日の飛騨沢カール 千丈乗越分岐と同様、救急箱が置かれていた。
この辺からは滝谷ドームがよく見える。

この小ピークで休憩されていた方と少し話をする。
聞けば、この後 南岳に達した後、南にルートをとって、大キレット、北穂高岳、 奥穂高岳と縦走。 さらには、ジャンダルム、西穂高岳を越えて、 ロープウェイにて下山するとのことであった。
どこかで 1泊するのであろうが、なかなか厳しいルートなのに、大したものである。

ハイマツ帯の中を下る。
途中に木道があったり、梯子があったりして忙しい。
右手には中岳 西尾根が見え、その斜面が紅葉で美しく染まっている。
そして、その向こうには鷲羽岳水晶岳 (黒岳) が見えているが、 今やガスで隠れ気味である。

残念ながら 笠ヶ岳の方は既に雲に隠れてしまったが、 周囲に見える色とりどりの山々は本当に美しい。

小さな岩がゴロゴロしている道を下る。
周囲は黄色、一方、右側の中岳斜面には赤色が目立つ。
やがて、下方に槍平小屋の屋根が見えてきたが、まだまだ距離がある。

こちらが、その中岳からの斜面。
黄色と黄緑色が周囲に多い中、灰色の斜面に赤色が一際目立っている。

アルミ製、鉄製の梯子や、朽ちかけた木製の梯子が連続する急斜面を下る。



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