槍ヶ岳 ( 槍ヶ岳:3,180m ) 2014.9.26-27 登山



【PHOTO & 記録 槍ヶ岳 13】

 

イヤになるほど、アルミ製、鉄製の梯子や、木製の梯子が連続する。
金属製の梯子は良いが、木製の梯子は朽ちかけているものもあって少々苦労する。
また、土の部分が泥濘んで滑りやすいところもあり、足の置き場に気を遣う。

途中、数人の登山者と擦れ違ったが、 こちらのコースを登ってくるのは辛いのではないかと思う (案外、登っている時にはそう感じないことも多いが・・・)

前を向けば、その山腹にかなりザレた部分を有する奥丸山が時折見える。

やがて長かった下り斜面も終わりとなり、南沢の上部を横切ることになる。 ここも水の流れはない。
見上げれば、奥丸山が見えるが、先程よりも大分低く見える。
また、南沢上部を見上げれば、紅葉が美しい。

これで小屋も近い と思われたが、 南沢を横切ってからもシラビソの樹林帯が結構続く。
しかし、2,000mの標識を過ぎ、足下に水の流れが多く見られるようになると、やがて槍平小屋であった。 時刻は 10時52分。

小屋の前で 5分程休んだ後、先へと進む。
ここからは昨日通った道なので状況が分かっており、しかも緩やかな下りのため足が進む。
途中振り返れば、紅葉の中に槍平小屋が見える。そしてその上方には青空が拡がっており、気分が良い。

11時12分に南沢を再び横切る (先程、 槍平小屋手前で横切った南沢の下流部)
この辺になると、新穂高からの人たちとかなり擦れ違うようになる。本日、槍ヶ岳山荘は満員かもしれない。

滝谷出合には 11時31分に到着。
今回もここで休憩し、冷たい水で顔を洗って、気合いを入れる。
滝谷の方を見上げれば、この時間 まだ逆光気味ではあるものの、滝谷ドームが見えている。

昨日、この滝谷出合からよく見えた、大木場ノ辻、錫杖ヶ岳は雲の中。
従って、その後の道程においても、昨日 良く見えた 笠ヶ岳周辺は全く見ることができなかったのだった。
しかし、不思議と抜戸岳は良く見えている。

その後も順調に足を進め、白出沢出合の休憩所には 12時25分に到着。
ここでも、昨日見えた 笠ヶ岳方面は雲に覆われ、 抜戸岳のみが見えている。

休憩所の横に設置された水場でノドを潤し、ここでも顔を洗って気合いを入れる。
この水は 600m上流から引いてきているとのことで、冷たくて美味。ペットボトルに詰めて この先チビリチビリやりながら進むことにする。
ここからは林道歩きなので問題ない。

10分程休憩し林道を下る。
そして、穂高平小屋には 13時5分に到着する。

ショートカットの道はこの穂高平小屋の向かい側から出ているのだが、 昨日林道を大回りした際、穂高平小屋手前の林道横にピンクテープがあったのを見ていたので、 そちらがショートカットの道だと思い込んでおり、小屋からさらに先に進んでしまう。
ところがである、ピンクテープの下は藪。昨日 丸太を敷き詰めた木道に見えたのは、椎茸栽培か何かのための丸太が倒れていたものであった。
暫く斜面をウロウロしたものの、道が見つからないので、諦めて林道を下る。
その際、穂高平小屋の向かい側に小道があったことを思い出して、ハッと気づいた次第。
結局、往路、復路ともショートカットは使用できずじまいであった。

なお、写真は林道にあるショートカット入口の標識。この脇から山に取り付けば、 穂高平小屋の前に出る (はず)

新穂高登山指導センターには 13時48分に到着。
下山届を提出し、トイレを借りた後、駐車場には 13時59分に戻り着く。

先日の笠ヶ岳 に引き続いての山中 1泊による槍ヶ岳登山。
天候にも恵まれ、秋の山を大いに楽しんだのだった。

と、喜んで帰宅したところ、 御嶽の惨状を知る。
1979年に御嶽が噴火したことは承知しており、 その時、被害はほとんどなかったことも知っていたので、女房殿からのメールを見てもピンとこなかったのだが、 家でテレビを見てその惨状を知り絶句。
2011年の東日本大震災と全く同じ状況である (会社から 6時間かけて徒歩にて帰宅。 帰宅後、テレビでその状況を知り、驚愕)
犠牲となった方々のご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、今年の捜索作業は打ち切りとなってしまたものの、 来年 一刻も早く行方不明の方々が見つかることを願うばかりである。



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