道は飛騨沢カールの縁を進むようになる。 こうなるとテンションがグッと上がり、疲れも吹き飛ぶが、
カールには時折ガスが漂い、山荘を隠してしまう。 なお、事前に読んだガイドブックには、 この辺から槍ヶ岳が見え始めるとあったが、 どうしても槍ヶ岳を見つけられない。24年前のガイドブックであるため、 今はルートが変わったのだろうか。 | |
道は灌木帯を抜け、カールの中に入る。 暫く登っていくと、救急箱のある千丈乗越分岐に到着。時刻は 12時15分。 |
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10分程休憩した後、先へと進む。 心配は、先程も述べたように、
奥丸山へと続く稜線やその後方の笠ヶ岳に通ずる稜線が、
既にガスに飲み込まれてしまっているため、今後、ガスがこちらまで上がってこないことかということである。 | |
茶色、黄金色、そして部分的に赤色に染まった斜面をジグザグに登る。 高度を上げて振り返れば、千丈乗越から奥丸山へと繋がる尾根がガスの中に見え、
その斜面が秋色に染まっていて美しい。 |
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一方、この斜面の登りは大変キツい。 岩がゴロゴロしている道を登る。 | |
周辺に色づいた草が少なくなり、岩だらけの斜面に入ると、
高度がかなり上がって来たためであろうか、嬉しいことに西鎌尾根の向こうに
鷲羽岳、
水晶岳 (黒岳)
が見えてくる。 写真では、一番右の山が水晶岳。
その左の山が鷲羽岳で、鷲羽岳の左後方には北薬師岳、
薬師岳が並んでいる。 |
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長かった登りも、漸く稜線上に飛騨乗越を示すと思しき標示板が見えるようになる。 ここからは、飛騨沢カールとは反対側、
東側の景色が見えるようになる。 なお、写真では、常念岳から左に下る尾根の鞍部が常念乗越。 |
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