急な登りは最初だけ、後はほぼ平坦、あるいは緩やかな勾配の山道が続く。 勾配は徐々にキツくなるものの、息が切れる程のものではなく、
軽快に登っていくことができる。 | |
やがて、水の流れが大きな音を立てている滝谷出合に到着。時刻は 8時41分。 休憩しながら対岸を振り返れば、滝谷避難小屋が樹林の中に見えている。 写真は、右俣谷の流れ。右側より滝谷からの流れが合流している。 |
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こちらは、西の錫杖岳 (写真 真ん中) と
大木場ノ辻 (写真 左)。 8時57分、滝谷出合を出発する。 | |
左手前方を見れば、右俣谷もかなり詰まってきたようで、
紅葉の斜面に、河原が白く細く、稜線へと登っているのが見える。 また、振り返れば、 滝谷出合では逆光でよく見えなかった滝谷ドームが樹林越しによく見える。 |
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周囲の彩りがさらに鮮やかになってくると、やがて道は南沢を横切ることになる。 振り返れば、先程の滝谷ドームに加え、その右に涸沢岳が見えるようになり、 さらには涸沢岳の右下手前には蒲田富士の姿も見えている。 | |
こちらがその滝谷ドーム、涸沢岳方面。 暫しその姿に見入っていると、ふと 井上 靖の小説 『 氷壁 』 において、 主人公の 魚津が最後に目指したのは滝谷だったことを思い出した。 |
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大きな倒木の下を潜り、再び樹林帯の中を進む。 暫く進んで行くと、足下に木道が現れ、槍平小屋が近いことを知る。 |
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