北岳 ( 北岳:3,193m、 三角点は 3,192.5m ) 2015.9.30 登山



【PHOTO & 記録 北岳 2】

振り返れば、 高嶺の右に見える赤抜沢ノ頭のさらに右に 鳳凰三山の 観音岳の姿も見えている。

道は大樺沢の河原に沿って進むのだが、この辺は風が強い。
面白いことに、前方から吹き付けてくるかと思うと、後方からも風が来る。
この谷の中で巻いているのかも知れない。
なお、風は冷たく、周囲は秋の装いであるものの、冬もそれ程遠くないといった感じである。

今まで谷の左側の山影が河原や右手の斜面に映って少々邪魔でもあったのだが、 暫く登っていくと、影が差している範囲を抜けだし、明るい中で 北岳を眺めることができるようになる。
北岳の周囲、そして 北岳の岩肌に生える木々が黄緑色や茶色に染まっており、 こういう 北岳を見るのは初めてなので、テンションが上がる。

少し気になるのは、今まで雲一つ無かった 北岳後方の空にウロコ雲や筋状の雲が現れ始めていることである。果たして山頂ではどうであろうか。

そこから少し登ると二俣に到着。時刻は 8時丁度。
この二俣手前の登山道は、河原に沿っているものと、少し右上の斜面を横切って進むものの 2つがあるようで、河原沿いを進んでいたため、 二俣にあるはずのバイオトイレや標識は見落としてしまう (代わりに岩に書かれた表示あり)

この二俣にて右俣コースが右に分かれるが、 八本歯ノコルを目指しているので河原沿いに真っ直ぐ進む (左俣コースを進む)

写真は二俣から 8分程進んだ所。

右手に 北岳を見ながらの登りが続く。
傾斜の方も徐々にキツくなり始めてきているので、二俣で休むべきであったのだが、眺めの良さに足を止めるのが惜しく、 さらには吹き抜ける風の冷たさもあって先へと進んでしまう。従って、身体が悲鳴を上げ始める。

息を切らせながら、岩に付けられたペンキ印を辿って登っていく。
ここでも風が強い。

振り返れば、辿ってきた大樺沢、そして 高嶺、赤抜沢ノ頭、 観音岳が見えており、 周囲の紅葉が美しい。
残雪に覆われている大樺沢を見慣れているので、こうして雪渓が全く無い状態を見ると、少し物足りなさを覚えてしまう。

右手に 北岳、 そして先の方に八本歯ノコルを見ながら登って行く。

稜線は近いように見えるが、そこに登り着くまでまだ 1時間半以上かかるはずである。
昨年、飛騨沢経由にて槍ヶ岳に登ったが、 その時も飛騨沢カールに入って槍ヶ岳山荘が見えきたにも拘わらず、そこまでなかなか辿り着けずに もどかしい思いをしたのだった。
この左俣も同様である。しかも、八本歯ノコルに着いても、そこから 北岳山頂までさらに 1時間登らねばならないのである。

キツい登りが続く。
一方で、高度がドンドン上がっていく分、展望が広がり始める。

振り返れば、早川尾根の後方に 八ヶ岳が顔を出している。
写真において、一番高い峰が、八ヶ岳の主峰 赤岳で、その右下の高みは恐らく三ツ頭であろう。
赤岳の左には、権現岳が見え、 そのさらに左に赤岳とその高さを競っているような 阿弥陀岳が見えている。
八ヶ岳は、その東側にある野辺山高原、あるいは西側の八ヶ岳中央高原付近から眺めることが多いので、 このように南側から眺めた姿は新鮮に感じられる。



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