右前方に見えていた
北岳も、
徐々に近くに見えるようになり、やがて真横に見えるようになる。 この場所から眺める北岳バットレスは、 鋭角な三角錐を突き上げているピラミッドフェースが一番目立っているが (写真 中央左)、 北岳頂上はもっと奥であり、さらに進むとそのことがよく分かるようになる。 | |
疲労がかなりでてきているものの、 風が強い中、斜面途中で休むのも何か躊躇われ、八本歯ノコルまで休まずに進むことにする。 やがて、かつて一服したこともある水場を通過する。 |
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振り返れば、
高嶺の右、
赤抜沢ノ頭の上に 地蔵岳のオベリスクが確認できるようになる (地蔵岳は赤抜沢ノ頭の後方)。 そして、鳳凰三山の手前下方には、 登って来た大樺沢が紅葉の中に白い筋となって見えている。 | |
岩屑の道をジグザグに登っていく中、
ふと足下の岩を見ると、岩を流れ落ちる水が岩の下で小さな氷柱 (つらら) になっている。 なお、その氷柱のある場所にて擦れ違った方と言葉を交わしたところ、 昨日泊まった北岳肩ノ小屋では寒かったものの、氷点下にはならなかったとのことであった。 |
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狭くなった谷を登り詰めていくと、やがて道は右に曲り、 お馴染みの丸太の梯子の下に到着する。時刻は 9時15分。 ここからは丸太の梯子が連続することになるが、記憶以上に梯子が続くことに少々驚かされる。 途中、
鳳凰三山がよく見える場所を通過する。 | |
丸太の階段が続く。 なお、以前はここの登りに岩場を乗り越える所があったと記憶しているが、 今回はそれが見当たらなかった。やはり、安全を考え、丸太の階段を増やしたに違いない。 |
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