鳳凰三山 + 高嶺( 観音岳:2,840.4m ) 2009.10.11 登山



【PHOTO & 記録 鳳凰三山 + 高嶺 1】

10月10日から3連休。初日はどうも山の天候が怪しかったことと、 身体が少々疲れ気味だったことからパスすることとし、11日の日曜日に山に行くことにした。
行き先は鳳凰三山。 そして、登山ルートは青木鉱泉から中道コースを辿って薬師岳に登頂。その後、観音岳から赤抜沢ノ頭へと至り、そこから地蔵岳を経て、 ドンドコ沢沿いに下り、青木鉱泉に戻るというものである。
このルートを辿るのは 3回目、鳳凰三山としては 4回目の登山となる。
実は今回の 3連休も、前回の 9月のシルバーウィークと同様、 白根三山のリベンジ登山を考えなくもなかったのだが、 やはりアプローチ、山小屋も含めた山での混雑が恐ろしく、結局、日帰りで南アルプスを堪能できる上述のコースに決めた次第である。 このように山の混雑が予想される時は、車だけでアプローチできると本当にありがたい。
しかし、登る季節が若干違うとは言え (過去7月9月に登山)、 同じコースを 3度も登るのも少々マンネリである。
そこで、赤抜沢ノ頭から地蔵岳に至る間に、先般の白根三山登山や 甲斐駒ヶ岳登山の時に気になった山、 高嶺 (タカネ) を付け加えることにした。
北岳甲斐駒ヶ岳から 鳳凰三山を眺めた時、オベリスクを頂上に抱く地蔵岳が目につくのは当然だが、 その横に位置して、地蔵岳を凌ぐ高さとボリュームを有する高嶺の形の良い山容が、なかなか魅力的だったからである。

連休中日における高速道路の混雑を避けるべく、横浜の自宅を 3時過ぎに出発。 いつも通り八王子ICから中央高速道に乗り、韮崎ICを目指す。
前回この鳳凰三山に登ったのは、2007年の9月。その時はカーナビに頼ることなく、青木鉱泉のホームページに載っていた案内を頼りに、 自力で道を探しながら進み、ほぼ全面舗装の良い道路を通ってスムーズに青木鉱泉に着くことができたのであった。
今回、そのことをすっかり忘れ、カーナビに青木鉱泉と打ち込むとすぐにスタンバイ状態となったため、 それに全面的に頼り切ったところ、前々回に通った未舗装道路 (小武川林道) を進ませられることとなり、 朝から大いに慌てることになったのであった (カーナビのデータが旧く、 2007年に通った舗装道はデータに入っていなかったのである)
冷や汗をかきながらかなり荒れた道を進み、青木鉱泉に着いたのが 5時45分。
すでに昨日から駐まっている車も含め、青木鉱泉の駐車場はかなりの混雑状態。青木鉱泉の人が早朝から入り口に立ち、 駐車代の徴収と駐車場所の案内を行っていた。まさに、この 3連休は書き入れ時というところであろう。
日帰り登山を申告し、駐車代 750円也を支払い、案内された場所に駐車。
身支度を調え、5時53分に駐車場を出発。この時期、さすがに少々寒く感じるので、長袖ラガーシャツという格好。 靴は前日に雪や雹が降ったという情報がネットに出ていたので、冬に愛用している SCARPA シャルモとした。


駐車した場所から少し林の中の小道を進めば、青木鉱泉の建物の前に到着。
青木鉱泉を利用したことはないが、外観は写真のように、なかなか雰囲気のある山の宿という感じである。
最初の鳳凰三山登山の際には、 ここでそば定食を食べてからドンドコ沢を登ったのだった。鳳凰小屋泊まりと決めていたので日程に余裕があった次第だが、 今日は日帰り。先を急ぐ。
中道を登っての日帰り登山は既に 2回経験しているものの、本日は従来の行程に高嶺往復を加えるつもりなので、少々時間が厳しい。

薬師岳と書かれた標識に導かれ、 キャンプ地を進むと、やがて 掲示板の前に到着。ここで、右に進めばドンドコ沢を登ることとなり、中道へは左に進むこととなる。 結局、ぐるっと回ってここに戻ってくることとなるのだが・・・。
河原に下りて、向こう岸へと渡る。前回は川の流れに やや不安定な板きれしか渡しておらず、渡るのにやや難儀をした覚えがあるが、 今回はしっかりとした木の橋が備わっている。流れを渡り、河原に付けられたペンキ印を辿る。
右をみれば、堰堤の向こうに、朝日を浴びて輝き始めている山が見える。方角的には薬師岳方面ということになるのだろうが、 果たしてどの辺なのかは分からない。

河原を渡りきると、すぐに林道歩きが始まる。 鋸岳に登った際の釜無川沿いの林道歩きは異常に長かったが、 それに比べるとここはずっと短い。しかし、最初にこのコースを辿った時は結構 長く感じられたのだが・・・。

6時25分に山への取り付き口に到着。掲示板に貼られていた紙に薬師岳小屋、 南御室小屋は予約制と書かれている。
しかも、先に林道に入る際、車止めの柵に張り紙がしてあり、薬師岳小屋は 10日、11日は予約で一杯なので泊まれない旨書かれていた。 やはりこの 3連休、山は混雑。日帰りが正解。

廃屋と化した造林小屋を通り過ぎ、 ジグザグに登っていく。
ここはひたすら登り続けるしかなく、かなり息が上がる。20分ほどの林道歩きで少々汗をかき、身体がほぐれたとはいえ、少々この登りは手強い。
おまけに、先日の甲斐駒ヶ岳からの下山時、 右足を捻ってしまったので、足首に無理がかかると痛い。縦方向には全く問題ないのだが、横方向、特に外側に足首を曲げると、 捻挫のぶり返し状態。慎重に足を進める。この辺は浮き石などないのでまだ良い方だが、 岩場になった時のことを考えると少々恐ろしい。

7時7分、林道に飛び出す。地図を見ると、この林道は先ほどまで歩いてきた林道の枝道のようだ。 登山道は林道を横切ってそのまま まっすぐに進む。

ところで、前 2回 このコースを登った時は、いずれもガスの中で展望が利かず、 加えて樹林帯が続いているので、かなり上に行くまで展望は無いものと思い込んでいたのだが、快晴の今日、樹林越しに 鳳凰三山の稜線が見えることに気づき、 驚いた。何と地蔵岳のオベリスク (地蔵仏) も見えるではないか。
やはり晴天に登らないとその山の良さ、魅力は半分も分からない ということである。

カラマツ林の中を登る。 足下はササ原。しかし、道は良く踏まれており、明瞭である。
カラマツにはサルオガセがびっしりと付いたものも見られる。サルオガセというと、その名前を鳳凰小屋の主人に教わったこともあり、 この鳳凰三山を思い出してしまう。
樹林にはやがてシラビソなどが目立ち始める。木々の間からは青い空しか見えない。 このコースでこのように良い天候に恵まれたのは初めてである。しかし、油断大敵。薬師岳頂上、そして稜線上でもこの天候が続いているという保証はない。 このままの天候が続くことを祈るばかりである。



鳳凰三山+高嶺登山データ

上記登山のデータ登山日:2009.10.11 天候:快晴単独行日帰り
登山路:青木鉱泉−中道登山口−御座石−薬師岳−観音岳−赤抜沢ノ頭−高嶺−赤抜沢ノ頭− 地蔵岳−鳳凰小屋−白糸の滝−山ルート・川沿いルート分岐−青木鉱泉
交通往路:瀬谷−国道16号線−八王子IC−(中央高速道)−韮崎IC−昇仙峡ライン−清里ライン− 国道20号線−上円井−(小武川林道)−青木鉱泉(車にて)
交通復路:青木鉱泉−(林道)−原山神社−桐沢橋東詰−国道20号線−清里ライン・昇仙峡ライン− 韮崎IC−(中央高速道)−甲府南IC−精進ブルーライン−富士パノラマライン−富士吉田IC−(東富士五湖道路)−須走IC−(箱根裏街道)−御殿場IC−(東名高速道路)−横浜IC−(国道16号線)−瀬谷(車にて)

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