甲斐駒ヶ岳 再登山 ( 甲斐駒ヶ岳:2,967m ) 2009.9.20 登山



【PHOTO & 記録 甲斐駒ヶ岳 再登山 1】

9月19日からはシルバーウィーク。天候も良さそうであり、従って、 この 5日間の休みに山に行かない手はない。
しかし、土日・休日の高速道料金が一律 千円となったことで、高速道路はかなり混雑が予想されるし、 また山自体もかなり混むに違いない。
本来なら、先日雨に祟られて散々だった白根三山への再挑戦を行いところだが、 広河原までのバス便や登山道、山頂、そして山小屋の混み具合を想像すると、とてもトライする勇気が湧かず、 考えた末に、黒戸尾根を使った甲斐駒ヶ岳の日帰り登山を決行することにした。
要するに、登山の出発点まで車でスムーズに行くことができ、しかも あまり混みそうもない登山道、 そして折角なら 3,000m近い山と考え、色々検討した結果、この甲斐駒ヶ岳に決定したという次第である。
問題は体力的に大丈夫かということで、地図では 竹宇駒ヶ岳神社から、 登り 9時間30分、下り 5時間40分、つまり合計 15時間10分 (しかも、これは休憩無しのコースタイム) となっている行程を歩ききることができるか という点である。
しかし、ありがたいことに途中の七丈小屋は 予約不要とのこと。甲斐駒ヶ岳登頂後、 そのまま麓まで下山するのが体力的に無理であったら、泊まらせてもらう という予備案をもって、トライすることにしたのであった。

間違いなく快晴と思われる 20日の日曜日、午前 3時に家を出発。
いつものとおり国道16号線を進んで、八王子ICから中央高速道に入り須玉ICを目指す。
登山出発点となる竹宇駒ヶ岳神社への道順は日向山登山と同じルート。 何回か通っているので、スムーズである。
渋滞が心配された中央高速道も、朝早かったためか、車の通行量はいつもより多かったものの全く問題なく、順調に進んでいく。 須玉ICを下りてからは少し清里方面に進み、中央道を潜ってすぐに左折し、県道611号線に入る。日野春駅への道を通り過ぎると、 やがて左に甲斐駒ヶ岳が見えてくる。暗いながらもそのシルエットに心が高ぶる。
やがて国道20号線にぶつかって右折。暫く進むと白州中学東の信号が現れるので、そこを左折。 あとは道をほぼまっすぐに進む。集落を抜け、少し先で左折すれば竹宇駒ヶ岳神社の駐車場である。
駐車場には既に多くの車が駐まっており、またテントも張られている。時刻は 5時23分。 まだやや薄暗い中、身支度を始める。


身支度を済ませ、5時30分に駐車場を出発。竹宇駒ヶ岳神社へと進む。
尾白川キャンプ場を左に見て、やがて杉木立の中の駒ヶ岳神社に到着。
20年前に登った時、右手にある舞台のようなところにテントを張っている輩がいたのを思い出した。
神社に本日の登山の安全を祈る。ザックを下ろして財布を取り出すのが面倒だったので、 無事に帰ってきたら賽銭を入れることを約して本堂の脇を進む。

やがて吊り橋、尾白川を渡る。
この道を通って甲斐駒ヶ岳に登るのは、 20年ぶりということになるが、このもう少し先、尾白川渓谷尾根道と黒戸尾根との分岐までは、 2年ほど前の日向山登山下山時に通ったことがある。 その時、もう一度黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳に登りたい と思ったのだったが、 今 それにトライしようとしていることになる訳で、少々感慨深い。

5時39分、尾白渓谷道分岐通過。5時49分、尾白川渓谷尾根道分岐を通過。 黙々と登っていくしかないが、今日は長丁場なので、ややペースを抑え気味にする。

樹林の中の登りが続く。今までジグザグの急登が続いていたが、やがて道は平らとなる。 しかし、それも長く続かず、また登りが始まる。
やがて深く抉れた道が現れた。20年前、ここを傘を差し、握り飯を頬張りながら登ったことを思い出した。
もう少し先でザレ場の横断があり、さらに先に粥餅石の水場があったなと思いながら登る。
しかし、いつになっても粥餅石は現れない。大岩が並び、その上に石碑などが建てられていたはずだが・・・。 一向に粥餅石が現れないことに首をひねりながら登り続ける。
やがて、足元にササが目立ち始める。笹ノ平も近いようだ。

黙々と登り続けて約 1時間半、 高度が上がってくると、右手樹林の間から山が見えるようになった。
初めはなかなか形の良い山だなぐらいにしか思っていなかったのだが、どうやらあれは目指す 甲斐駒ヶ岳らしい と分かってちょっとドッキリである。
青空の中朝の光を浴びて、白い頂が一層眩しい。
しかし、それにしても、遙か彼方のように見える。 あそこに辿り着くまで青空が保ってくれることを祈る。

7時7分、横手駒ヶ岳神社からの道との合流点である笹ノ平分岐に到着。
標識を見ると、ここから竹宇駒ヶ岳神社まで 1時間30分、横手駒ヶ岳神社まで 1時間40分とある。
本日は横手駒ヶ岳神社から登ることも考えていたのだが、横手の方が距離があるようなので竹宇から登って正解であった。

道は暫く写真のような平らな道が続く。
それにしても、とうとう粥餅石は通らずに、分岐まで来てしまった。どうなっているのであろう。
楽しみにしていたのに残念である。

登り続けていくと、右手の樹林越しに 日向山の雁ヶ原らしき白い岩と砂地が見えた。 高さはこちらと同じくらいか ?
そして、その先、斜面を登り着いた所に駒ヶ岳黒心龍神と彫られた石碑が待っていた。
この後も登りは続く。右手を見れば、樹林越し、今度はかなり下方に雁ヶ原が見える。白い砂地が輝いている。

5時半に駒ヶ岳神社を出発してから既に 2時間半。ここまでほとんど休まずに登ってきたので、 少々平らな場所になったのを機に休憩をする。
よく見ると樹林越しに鳳凰三山 地蔵岳、 赤抜沢ノ頭、そして高嶺が見える。



甲斐駒ヶ岳 再登山データ

上記登山のデータ登山日:2009.9.20 天候:快晴単独行日帰り
登山路:竹宇駒ヶ岳神社駐車場−横手・白州分岐−刃渡り−刀利天狗−五合目小屋跡−屏風岩− 七丈小屋−八合目御来迎場−御宝岩−甲斐駒ヶ岳−(往路を戻る)
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央高速道)−須玉IC−(国道141号線)− (県道612号線)−(国道20号線)−白州中学東−竹宇駒ヶ岳神社駐車場 (車にて)
交通復路:竹宇駒ヶ岳神社駐車場−白州中学東−(国道20号線)−(県道612号線)− (国道141号線)−須玉IC−(中央高速道)−大月JCT−都留IC−(国道139号線)−(県道24号線)−(国道413号線)−(国道412号線)− (国道129号線)−(国道246号線)−瀬谷 (車にて)

甲斐駒 1、  甲斐駒 2、  甲斐駒 3、   甲斐駒 4、  甲斐駒 5、  甲斐駒 6、   甲斐駒 7、  甲斐駒 8、  甲斐駒 9 もご覧下さい。

めざせ百名山のページに戻る   ホームページに戻る