甲斐駒ヶ岳 再登山 ( 甲斐駒ヶ岳:2,967m ) 2009.9.20 登山



【PHOTO & 記録 甲斐駒ヶ岳 再登山 9】

五合目小屋跡からは暫く登りとなる。
やがて黒戸山の山腹を巻く平らな道が続くようになり、再び下りに入れば、暫く先で刀利天狗となる。時刻は 15時14分。
写真の石碑は 20年前の記憶通り。こういうのは大変嬉しい。
当時は雨で、傘を差しながらこの石碑を撮ったのであった。

刀利天狗を過ぎると、長い梯子の下りが続く。
梯子には手すりが付いていないので、登りの時よりも下りの方が怖い。

15時26分、刃渡り到着。
日向山、 雁ヶ原は遙か下方に見える。
また、八ヶ岳鳳凰三山 の眺めは相変わらず素晴らしい。

前屏風ノ頭を過ぎ、八丁登りの急坂を下る。
やがて笹ノ平へと至るが、この辺に来るとさすがに疲れが出てきた。 腰が重く、痛くなってきたのである。重い荷を背負っての二足歩行は、腰に負担が掛かるという感じ。
暫し しゃがみ込んで強ばった足腰をほぐす。

やがて、 『 駒ヶ岳黒心龍神 』 と彫られた石碑を通過。時刻は 16時3分。
朝方はなかったロープが石碑の上に置かれている。

16時19分、横手駒ヶ岳神社との分岐に到着。そこの標柱には竹宇登山口 1時間30分と書かれている。まだまだ道は長い。

身体もくたびれ、腰はますます強ばる。
暗くなりかけた山道をドンドン下るが、なかなか先が見えない。
いい加減うんざりしてきたところで、尾白川渓谷 尾根道との分岐に到着。時刻は 17時23分。 ようやく目処が立って少し余裕が出てきた。

そして、17時34分、尾白川に架かる吊り橋に到着。橋の下では若い男女のグループがたき火を囲んで楽しそうであった。

行きの時の約束通り、駒ヶ岳神社の賽銭箱にお賽銭を入れる。 無事帰ってこれたことに感謝するとともに、これから家までの道程の無事を祈る。
若い男女が楽しそうに集うキャンプ場を横目に見て、駐車場には 17時42分に到着。

甲斐駒ヶ岳 往復に要した時間は休憩も入れ、12時間12分。
本当に疲れた。けれども、やり遂げた充実感で一杯である。

甲斐駒ヶ岳の信仰登山が盛んだった時は、 皆 黒戸尾根から登ったのだが、今は 北沢峠からのピストンや、下りに黒戸尾根を選ぶのが主流。
そうした傾向に対し、先に述べた古屋氏は 『 上りの楽な方ばっかり行ってきつい道を下りにしたんじゃ、 登山者じゃなくて下山者になっちまわないかい 』 と言ったとか (茗溪堂 山田哲郎著 「麓から登る名山」 に書かれていました)
そう言う意味では、2回とも黒戸尾根を登ったことを誇りに思うし、また 前回、古屋氏にほんの短い時間だがお会いできたことは幸せである。

写真は、帰る途中に撮った 甲斐駒ヶ岳。 一寸ピンボケ。



甲斐駒 1、  甲斐駒 2、  甲斐駒 3、   甲斐駒 4、  甲斐駒 5、  甲斐駒 6、   甲斐駒 7、  甲斐駒 8、  甲斐駒 9 もご覧下さい。


めざせ百名山のページに戻る   ホームページに戻る