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そして、北岳の左には
鳳凰三山が見える。
これまで見てきたのは鳳凰三山と言っても地蔵岳のみであったが、
今回は地蔵岳の後ろに観音岳の姿も見える。
ただ、薬師岳は見えない。薬師岳は観音岳の後ろに隠れているということであろう。
また、観音岳の右に見える高嶺は、地蔵岳よりも標高が高いだけあって、かなり立派である。
そして地蔵岳のオベリスク左後方には富士山の姿も見える。
いつまでも飽きない光景であるが、まだまだ先は長い。
10分程休憩した後、先を急ぐ。 |
先に進んでいくと、
2張りのテントが道を塞いでいたのに驚かされた。
確かにここはテントに適した場所ではあるが、果たしてここに幕営することは許されているのだろうか。
更にその先にも、登山道から少し奥まったところにテントが張られていた。少し興ざめ。
テントの間を通り、先に進む。
すぐに写真のような鎖場が現れた。鎖に頼って岩をよじ登るのだが、足場が掘られているので全く問題ない。
この後、次々と鎖場が現れることになる。 |  |
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上の写真にある鎖場を登り切ると、連続してこの鎖場となる。
左の写真では大きさ、高さが分からないので、何の変哲もない簡単そうな鎖場に見えるが、意外と苦労する。
真ん中に見える三角形をした岩がグッと前に張り出しており、そこに足を乗せねば登れないのだが、下の足場から岩の上までの距離が微妙なのである。
しかも、すぐ下は上の写真の鎖場なので高度感もあり、怖い。
また、三角形の岩の横に積まれた石もやや不安定なのである。結局、鎖を握り手の力で身体を引き上げる感じで登ることになるのだが、
苦労する人も多かろう。 |
鎖場はまだ続く。
ただ、先程と同様、足元の岩に足場が掘られているものが多く、安心である。
また、鎖も比較的新しく、これなら安心して身を任せられる。
見上げれば、二本剣の刺さっている御宝岩もかなり近づいてきている。
登山道はその御宝岩を目指して進むようになっている。
ただ、道は楽ではなく、狭い岩場を鎖でよじ登ったりと腕力も必要とされる。
喘ぎながら登っていくと、やがて正面に樹林の上に浮かぶ御宝岩が大きく見えてきた。 |  |
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高度の方もかなり上がってきており、御来迎場ではアサヨ峰に隠れ気味だった
北岳や
間ノ岳がその姿を大きく見せ始めてきている。
ただ、今度はその北岳の稜線、そして間ノ岳の姿を、
釣鐘型をした摩利支天が邪魔をする。
御宝岩の下を通り、少し登れば、岩を先程とは逆方向から目の前に見ることができる。
岩に刺さる鉄剣は三本のように見えるが、一本の剣が途中から 2つに分かれているのである。
御宝岩 後方の富士山、
地蔵岳、観音岳の姿が素晴らしい。 |
高度はドンドン上がっており、
先程は 北岳の稜線を隠していた摩利支天も、
今や北岳の下方となり、北岳の稜線、
間ノ岳、
三峰岳の姿が良く見える。
また、目を反対側に転じれば、鋸岳のほぼ全容を見ることができる。
そして、鋸岳の後方には乗鞍岳、
焼岳、
霞沢岳、笠ヶ岳、
穂高連峰といった北アルプスの山々が連なり、
乗鞍岳の右手前には鉢盛山も見える。 |  |