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30分弱頂上に居た後、下山を開始する。時刻は 12時45分。
黒戸尾根の長い下りが待っている。
駒津峰・北沢峠への分岐を過ぎたところで、ルートから外れ、
岩伝いに先程の 駒ヶ嶽神社本社上部の高みに行ってみる。
先程も述べたように、ここは石碑や鉄剣が林立している。
ここからは小川山、
金峰山、
国師ヶ岳などの奥秩父の山々がよく見える。
ということは、その手前の山々は茅ヶ岳、金ヶ岳ということになるはずだが、
奥秩父の山々の懐に入ってしまい、見分けが付きにくい。 |
高みから振り返れば、
甲斐駒ヶ岳頂上の石祠がよく見える。
20年前の写真を見ると、その石祠の右側に後光を有した石仏がある。今は無くなってしまったようだ。
20年という月日が経てば当然なのかもしれないが、この石仏と言い、粥餅石と言い、五合目小屋と言い、
再び目に触れることができなくなってしまったのは寂しい気がする
(粥餅石には行くことができるようだが・・・)。 |  |
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順調に下って再び二本剣のある御宝岩。
岩の右手には富士山と
鳳凰三山。
岩の左手下方には八合目 御来迎場の先に張られていた 2つの青いテントが見える。
御来迎場はそのもう少し先、テント左後方の高みがなだらかに左に下ろうとする辺にある。
テントの右後方に見える高みは、地図で見ると宮ノ頭のようだがどうであろう。
肝心の黒戸尾根は御来迎場のもっと左ということになる。 |
狭い岩の間の鎖場等順調に下る。
登る時には、張り出した三角形の岩に苦労した鎖場も下山時はそれ程 苦労せずに通過。
そしてすぐに写真にある鎖場に至る。かなり垂直だが、先にも述べたように足場がしっかり確保されているので問題ない。
むしろ、表妙義の鎖場の方が腕力を相当要し、
難易度が高い。
青いテントが張られている場所を過ぎ、御来迎場を 13時28分に通過。
今回は休み無し。 |  |
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13時59分、七丈小屋に到着。
今度はネコに会えず。その代わり、今晩 小屋に泊まる人たちで小屋の前は結構 混んでいた。
イヤ、それよりも七丈小屋の上にある 2ヶ所のテント場は色とりどりのテントで超満員。高校生の団体も登ってきているらしい。
今回も小屋の前のベンチに座り、10分程休憩。残っていた握り飯を頬張る。
休憩後も快調に下る。まだ足に疲れはない。
写真は垂直に掛けられた梯子を下りた後に撮ったもの。
梯子や鎖場、橋などはキチンと整備されている。 |
やがて屏風岩横の長い梯子を下り、
14時39分に屏風岩前の祠に到着。
そこから少し登れば五合目小屋跡である。
再び大岩の前に行き、今度は岩にはめ込まれたプレートを写真に収める。
右の写真では小さすぎるが、先にも述べたように、このプレートは五合目小屋の名物小屋番であった
古屋義成氏を顕彰したものである (レリーフは平成 3年に作られたもの。その当時 氏はまだご存命である)。
そして、その顕彰の文を書いたのが山岳写真家 白籏史朗氏。 |  |