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甲斐駒ヶ岳の左には、
大きく立派なアサヨ峰を間に挟んで仙丈ヶ岳が見える。
やはり少々平べったく見え、甲斐駒ヶ岳の迫力に少々負けているような気がする。
アサヨ峰の左下には南アルプス林道が白い筋となって見える。
あの先、アサヨ峰の向こう側には北沢峠があるということであろう。 |
そして、南西には
北岳。
だいぶ逆光気味でやや黒く見える。それが却ってこの山の威厳を増している。
今年、この北岳にも登ったのであった。残念ながらその時 一緒に登った
間ノ岳と農鳥岳は雲に隠れて見えない。
この 3連休、混雑が嫌で白根三山への再チャレンジは行わなかったが、ここから北岳を見ていると、
チャレンジしなかったことを少々後悔する。
しかし、間ノ岳、
農鳥岳は雲が多く、あまり状況が良くないようなので、
止めて正解 と自分を納得させたのであった。 | |
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そしてもう一度 仙丈ヶ岳。
甲斐駒ヶ岳、
北岳といった、
高さを誇示するように空に突き出た頂上を持つ 2つの山に比べると、少々 平板に見える。
大仙丈ヶ岳、仙丈ヶ岳、小仙丈ヶ岳と三役揃い踏みであり、また、大仙丈、小仙丈の 2つのカールも良く見えるのに、何故かあまり魅力を感じない。
甲斐駒ヶ岳頂上から見た仙丈ヶ岳はあれほど魅力的だったのに・・・。
先の薬師岳同様、高嶺の高さ (2,778.8mもあるのだが) では、ちょっと見上げることになり、
美人に見えないということか ? |
南東を振り返れば、先ほどまでその頂上にいた観音岳が大きい。
また、観音岳の右斜面の向こうには薬師岳の白い斜面も見える。そして、薬師岳の右後方、雲の中に僅かではあるが、
富士山の一部が見える。
雲が無ければ、観音岳、薬師岳、そして富士山と続くこの光景は、素晴らしいことであろう。
大変残念である。 | |
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後から白鳳峠方面より登ってきた人と少し話をする。
聞けば、天気が良いのでフイに山に登りたくなり、8時過ぎに乗り合いタクシーで広河原まで来て、広河原から白鳳峠経由で登ってきたとのこと。
この後どこへ行くという目的もないらしい。このようなノンビリした山登りも良いものであるが、性格的に小生には無理。
12時56分、高嶺を後にする。
空は晴れているが、時折 雲が太陽を横切り、山肌に雲の影を映す。オベリスクにも雲の影が映り、
写真のような白地蔵仏と黒地蔵仏が現れる。 |
13時28分、赤抜沢ノ頭に戻り着く。
ここは相変わらず混んでいる。今回は休みを取らずにそのまま賽ノ河原へと下る。
この下りの斜面から見るオベリスクはやはり素晴らしい。
オベリスクから右下へと流れる岩の堆積が鳳凰の尾羽のように見える。それが青い空に良く映えている。
周囲の砂がやや黄色がかっているのも良い。
とにかく自然の作り出した見事な芸術作品である。 | |