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13時35分、賽ノ河原に到着。
子授け地蔵の並ぶ砂地の向こうに甲斐駒ヶ岳、
アサヨ峰が見えている。
ところで、ここへ来るたびに子授け地蔵の並ぶ位置や子授け地蔵自体が変わっているような気がするが、
気のせいであろうか。
ここも人で一杯。団体で登ってきている方々もいるようで、
ガイドの方が何かを説明している。
ゆっくりする気になれず、早々と下山を開始する。 |
砂地の斜面をジグザグに下る。
振り返って見上げれば、オベリスクが青い空に映える。
そのオベリスクの先端を見ると、人が見える。本日、オベリスクの基部までは人が列をなしていたが、
オベリスクの上に立つ人は見ていない気がする。
しかし、やはり強者はいるようだ。あの場所からの眺めはさぞかし素晴らしいことであろう。
登っている当人も大変誇らしく、気持ちが良いに違いない。 | |
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砂地の斜面は今にも崩れそうで少し危うい。慎重に下る。
時折 オベリスクを振り返るが、見るたびに形が違うのにはいつもながら驚かされる。
写真のようなオベリスクはあまり好みではない。ただ、今日は快晴のため、青い空、灰色の岩、白い岩、そして色づいた木々、
これらの色の競演が素晴らしい。 |
樹林帯に入れば、後はひたすら下るだけ。
13時59分に鳳凰小屋に到着。
小屋の前は混雑していて休む気になれず、そのまま素通りする。小屋の人が夜は冷え込むが、無論 それは外の話で、
小屋の中は暖かいですよと 宿泊客に言っているのが聞こえた。
すぐに分岐に到着。もちろん、
青木鉱泉を指してドンドコ沢コースを下る。 | |
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下ってすぐに河原に到着。意外に平坦な道が続く。
振り返れば、オベリスクが見える。最初に
鳳凰三山に登った時、
この河原であったと思うが、遠くの岩の上にオベリスクが見えたものの、あまりにも写真と違って不格好なので少々ガッカリした記憶がある。
確かに、ここから見るオベリスクは、それこそ パックンフラワーのようで ちょっと格好悪い気がする。 |
河原は標高の高い山の中とは思えないほど緩やかな流れである。
そういえば、最初に登った時、北御室小屋の跡として、解体された木材が積まれていた場所があったはず。そんなことまで思い出した。
しかし、それがどの辺だったかはもう思い出せない。
考えたら、間に 20年という月日が流れている。
先ほどの鳳凰小屋も、小生が泊まった頃に比べて格段に設備が充実しているようだ。
20年の歳月が流れれば当然のことではあるが、オベリスクは昔の記憶通りである。 | |
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再び樹林帯に入り、ひたすら下り続ける。
途中の見所として、五色滝や白糸滝、そして鳳凰滝、南精進の滝などがあるが、とても立ち寄る気にならない。
写真は白糸滝であるが、これは登山道からそれほど外れずに見ることができるから撮ったもの。
くたびれ果てて青木鉱泉に着いたのが、17時1分。
結構 時間がかかり、また くたびれもしたが、これは高嶺を往復したからである。
しかし、高嶺からの展望は、それを差し引いても余りある素晴らしいものであった。 |