天狗岳 硫黄岳 ( 天狗岳:2,646.0m、硫黄岳:2,760m ) 2015.10.24 登山



【PHOTO & 記録 天狗岳 硫黄岳 4 】

そして、鉄の桟橋を渡り、鎖場を乗り越えれば、 東天狗の頂上であった。 時刻は 8時37分。
ここからは 蓼科山 (写真奥 左の山)北横岳 (写真奥 右の山) が見えるようになる。

吹く風は強く冷たく、また 狭い山頂には風を除ける場所もないので、 ジッとしていることができず、周囲の写真を撮った後、すぐに西天狗へと向かうことにする。

こちらから見る西天狗は、先程までとは違って斜面の大半を緑色が占めており、 東天狗『 赤天狗 』 と呼ばれているのに対し、『 青天狗 』 と呼ばれているのも納得である。

この天狗岳 (東、西) は、 夏沢峠より北側に位置しているので、北八ヶ岳に分類される。
しかし、実際はこの西天狗のように、北八ヶ岳の特徴である、比較的なだらかな形、頂上近くまで続く樹林帯を有する一方で、 岩がむき出している斜面、急峻な地形をも見せており、南八ヶ岳の雰囲気も十分に持っている。
強いて言うのなら、『 中八ヶ岳 』 といったところであろうか。

こちらは 東天狗の頂上から見た南八ヶ岳方面、 ならびに越えてきた山々の様子である。
写真 右奥に南アルプスが並び、その左手前に 編笠山阿弥陀岳、中岳、 赤岳、硫黄岳 (写真左方の大きな山) といった南八ヶ岳の山々が並ぶ。
南八ヶ岳の手前に見える台形の山が先程越えてきた箕冠山で、箕冠山の手前、すぐ目の前にある三角形の山が根石岳である。
箕冠山の右後方に見えている山は、先程述べたように、本日の山行の最後に登る予定である 峰の松目である。

また、先程述べたように、この東天狗と根石岳の間が台地状になっているのがよく分かる。

ザレた斜面を下る。
右手を見れば、天狗の奥庭、そして黒百合ヒュッテの屋根が見える。

東天狗と 西天狗の鞍部に下り立つと、今までの強風が嘘のように無風状態となり、 暖かい日差しが心地よい。つい アウターを脱ぎたくなるから、 まさに 『 北風と太陽 』 といった状況である。

ハイマツ帯を抜け、ザレた斜面を登る。
距離は短いが、足下が崩れやすいので要注意である。

そして、8時52分、西天狗に到着。
山頂は 10人弱の団体の他、7、8名おり、かなり混んでいる。

ここには二等三角点があるのだが、その標石は大きく地面から露出し、 しかも傾いているので、最早 『 故障点 』 という状況である (写真)

ありがたいことに、こちらは 東天狗と違って風がそれ程強くないので、 少々休憩して食事とする。

暫しの休憩の後、周囲の山々を眺める。
目新しい所では、南西方向に中央アルプスが見えている。
ここから見る中央アルプスは、 木曽駒ヶ岳が 一番高いことが明瞭である。
木曽駒ヶ岳の左には中岳が確認できるが、その左に続く宝剣岳は少々分かりにくい。さらに左には 三ノ沢岳と思しき山が見え、 その左に檜尾岳などの山々が続く。
木曽殿越はハッキリと確認でき、その左に 空木岳南駒ヶ岳が続くが、 さらに左側の山々は少々同定が難しい。

なお、木曽駒ヶ岳の右側には 麦草岳、茶臼山が見え、 さらに大棚入山が続いている。
また、中央アルプスの右には 御嶽と思しき山が少しだけ見えている。



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