三ノ沢岳 木曽駒ヶ岳 ( 三ノ沢岳:2,846.5m 縦走中の最高峰は 宝剣岳 2,931m ) 2013.5.24 登山



【PHOTO & 記録 三ノ沢岳 1】

5月10日(金)に年休を取得して会津駒ヶ岳に登ったのだったが、 平日の山は人が少なく、また車による往復もスムーズで、平日登山の魅力に取りつかれつつある。
一方、5月も下旬となる中、梅雨入りが近いと天気予報が報じていることもあって、梅雨入り前にもう 1つくらい残雪の山を楽しみたい という気持ちが強くなってきている。
ということで、定年間近 (尤も、定年後も会社勤めは続くのだが・・) といったあまり説得力のない理由にて、 またまた 5月24日(金)に年休を取得して山に行くことにした。 会社の同僚にはご迷惑をお掛けするが、定年間近 ?? ということで御容赦戴きたいところである。

さて、24日の金曜日は全国的に快晴とのことなので行き先に迷ったのだが、 このところ過去に登ったことがある山にばかり登っているので、まだ登ったことのない山をということで検討する。最終的に決定したのが、 中央アルプスにある三ノ沢岳。
この山は木曽駒ヶ岳を初めとする 中央アルプスの山々に登る度に、その美しい山容に惹かれ、いつか登りたいと思っていた山である。
しかし、桂小場や木曽福島側 (木曽駒高原スキー場跡) から登ると日帰りはきつく、 登るなら駒ヶ岳ロープウェイの山麓駅である しらび平から登るしかない とも考えていたのであった (つまりロープウェイは使用しない)
しかしである、最近のヤマレコに掲載された三ノ沢岳の登山記録を読むと、今の時期、残雪が素晴らしいようである。こうなると、この時期に是非とも登りたい という気持ちが非常に強くなり、 ロープウェイなどを使っての登山は避け、極力下方から登る という自分のモットーに反することにはなるものの、 駒ヶ岳ロープウェイを使って 千畳敷から登ることにした次第である (結構、悩んだのだが・・・)

3時30分過ぎ、横浜の自宅を出発。快晴との予報であるが、横浜の空には雲が多い。
国道16号線を進み、途中からナビに従って八王子バイパス相原ICから町田街道に入る。町田街道を進み、医療センタ入口で左折して八王子南バイパスに入り、 高尾ICから圏央道に乗る。
早朝のため車の流れはスムーズで、順調に八王子JCTから中央道に合流する。笹子トンネル、日影トンネルを抜け、勝沼ICが近づいてくると、 南アルプスの山々が目に飛び込んでくる。何時もどおりであるが、何回見てもこの光景はテンションを高めてくれる。
この頃になると、上空には青空が広がり、 本日の登山に期待が膨らむ。


順調に進んで、駒ヶ根ICで高速道を下り、菅の台バスセンタ (以下 菅の台BC) には 6時43分に到着。
平日というのに駐車場には登山者、山スキーヤーが結構いる。
7時15分の始発バスまで時間に余裕があるため、身支度を整えた後、パンを食し、トイレを済ませ、暫し 周辺を散策する。
道路から中央アルプスの方向を見上げれば、新緑の向こうに白き峰が見える。恐らく檜尾岳と思われるがどうであろう。

7時15分のバスにて出発。菅の台BCから乗り込んだ登山者は、小生を含めて 10人ほど。
バスは山の中を進んでいくが、小生は睡眠をとる。

しらび平には 8時前に到着。
8時のロープウェイにて千畳敷へと向かう。
ロープウェイから下を見ると、斜面にはまだ残雪が多く、この時期、しらび平から千畳敷への道を登るのは苦労するものと思われる。
やがて千畳敷。乗車時間僅か 8分程と、アッと言う間である。
ここで 千畳敷駅の標高が 2,612mと聞いてショックを受ける。やはり、文明の利器を使ってこんな高い所まで昇ってきて登山を行うことに 後ろめたさを感じてしまう。

建物の外へ出ると、残雪をまだ多く抱く千畳敷カールの姿が目の前に広がる。 宝剣岳も青い空にその姿を突き出しており、素晴らしい光景である。

建物前のベンチにて 10本爪アイゼン装着し、ピッケルを持って出発する。また、風も結構 強く、冷たいので、古い雨具をウィンドブレーカ代わりに着る。 出発は 8時23分。
ロープウェイで一緒だった人達は皆 木曽駒ヶ岳を目指すのであろう、 八丁坂、乗越浄土方面を目指してカールを登り始めており、反対側の極楽平を目指すのは小生 1人である。

信州駒ヶ岳神社の鳥居を潜って祠の前を左折し、雪の斜面に取り付く。
こちらのルートは無雪期に下山で使ったことがあるが (北御所登山口から 伊那前岳、宝剣岳に登った際、 下山に使用)、その時はジグザグにカールを下った記憶がある。今日は結構 傾斜のある雪壁を直登する。

雪の上に踏み跡は残っているものの、 雪が締まっていてアイゼンが良く利くので、その足跡に拘る必要はない。

ドンドン高度を上げていくと、南アルプスの山並みが見えるようになり、 塩見岳の左後方に 富士山も見えるようになる。

本日は快晴、素晴らしい展望が期待できそうである。

カールの縁である極楽平には 8時46分に到着。
登り着いた途端に 御嶽の姿が目に飛び込んでくる。
その形、そしてまだ 山の半分以上が真っ白な姿は、 まるで空中に浮かぶ航空母艦のようである。テンションがグッと上がる。

また、ここで本日 目指す三ノ沢岳の姿を初めて見ることになる。
まだ雪を多く抱えたそのピラミッド型が素晴らしい。
ただ、心配なのはこの稜線を吹き抜ける風である。このまま強く吹いているようだと、三ノ沢岳斜面の登りは要注意である。



三ノ沢岳 木曽駒ヶ岳登山データ

上記登山のデータ登山日:2013.5.24 天候:快晴単独行日帰り
登山路:駒ヶ岳ロープウェイ 千畳敷駅−極楽平−三ノ沢分岐−三ノ沢岳−三ノ沢分岐−宝剣岳− 宝剣山荘前−中岳−木曽駒ヶ岳−(巻き道)−宝剣山荘前−乗越浄土−八丁坂−駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子バイパス 相原IC−(町田街道)−医療センター入口 − (八王子南バイパス)−高尾山IC −(圏央道)−八王子JCT−(中央高速道)−駒ヶ根IC−(県道75号線)−菅の台バスセンター (車にて)−(バス)− 駒ヶ岳ロープウェイ しらび平駅−(ロープウェイ)−駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅
交通復路:駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅−(ロープウェイ)−駒ヶ岳ロープウェイしらび平駅−(バス)− 菅の台バスセンター−(県道75号線)−駒ヶ根IC−(中央高速道)−相模湖IC−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−半原日向−(県道54号線) −中津−上依知−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)− 上瀬谷小学校入口−上瀬谷小東側−瀬谷 (車にて)

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