伊那前岳( ルート中の最高峰は 宝剣岳:2,931m ) 2011.11.13 登山



【PHOTO & 記録 伊那前岳 宝剣岳 1】

11月13日の日曜日に山に登ってきた。
本当は土曜日に行きたかったのだが、用事があったことに加え、身体の方も少々疲れ気味だったことから 13日にしたものである。
さて、こうした日曜日の登山となると、翌日からの仕事への影響も考慮し、ハードな山行は避けたいところである。
一方で、この時期でも暖かい日が続いていて 3,000m近い山に登ることが可能であることから、このチャンスを利用したいという気持ちも強い。
ということで、今回は前から温めていた中央アルプスの伊那前岳、宝剣岳に登り、その後、千畳敷に下って、下山はロープウェイを利用する というプランを実行することにした。

伊那前岳には 21年前に桂小場から木曽駒ヶ岳空木岳へと縦走した際、 途中、宝剣山荘にチェックインした後に時間があったので登っており、宝剣岳の方もその縦走の際に登っているので、両方とも再登山となる。
しかし、木曽駒ヶ岳空木岳の再登山を果たした今、 他の山から中央アルプスを眺めた時に良く目立つこの 2つの山も、もう一度登っておきたいところである。加えて、千畳敷は一度歩いてみたいと思っていたので、 このようなプランを考えた次第。
なお、夏であれば、かなり早い時間に登り始めることが出来るので、このプランに木曽駒ヶ岳を加えることも可能なのだが、 現在はロープウェイ、そしてそれに連動するバスも冬ダイヤになっているため、自ずと時間的制約がかかってしまう。
なお、土曜日に当該地域の天気予報を確認すると、YAHOOは終日晴れなのに対し、Mapionの方は晴れと曇りのマークが 3時間毎に交互に並んでいる。 となると、少々天候が心配になるが、それ程ひどい状況にはなるまいと 出かけることにしたのであった。

前述したようにロープウェイは冬ダイヤのため、しらび平からの始発は 9時。 そのため、菅の台バスセンター (以下 BC) から しらび平に向かうバスも 8時12分始発と遅い。
一方、伊那前岳には、菅の台BCからしらび平に向かう途中にある北御所登山口から登るのだが、この道に一般車は入れず、 しらび平行きのバスを利用するしか方法がないのである。従って、始発バスに乗るべく 8時前に菅の台BCに着いていれば良く、 久々に 4時前という遅い時間に家を出たのだった。
自宅を出る時は曇り空。国道16号から中央高速道に入っても曇りのままであったが、韮崎ICを過ぎた頃から青空が広がりだし、 ついには晴れた空に茅ヶ岳八ヶ岳のシルエットが浮かぶようになって、 テンションがグッと上がってきたのだった。
しかしである、右手に EPSONの工場を見た辺りから霧が漂い出し、さらには岡谷JCTから名古屋方面に向かうと、両側に見えるはずの中央アルプス・南アルプスはどちらも雲に覆われてしまっている。 これにはショック。よっぽど予定を変更して八ヶ岳に登ろうか と思った程である。
なお、まだかなり時間に余裕があったので、途中の小黒川PAにて 30分程仮眠する。目を覚ました後も、残念ながら周囲は雲に覆われ、 全く山を見ることができない状態であった。
駒ヶ根ICで高速を下り、そこからすぐの菅の台BCに進む。周囲は霧が立ちこめており、視界が悪い。ますます気分が落ち込む。 それでも駐車場には登山者が結構いるので、気を取り直して身支度に掛かる。
バス停には既に列ができており、小生も北御所登山口までの切符を購入した後、その列に並ぶ。ありがたいことに、バス待ちの人が多いため、 8時に臨時バスが出るとのこと。少しでも早く登山口に着きたいのでこれは嬉しい。


霧の中、バスは補助席も全部使うという満員状態にて出発。
しかしである、山道に入ると何と急に日差しが明るく周囲を照らし出し、青空も見えるようになったのであった。
この急激な変化には本当に驚いた。途中、バス内に流れる案内に従って下方を見ると、本来 駒ヶ根市街が見える場所は雲に覆われている。 雲の上に出たというのが正しいようだ。
バスは山道をジグザグに登って高度を稼ぎ、やがて北御所登山口に到着。降りたのは小生 1人。誇らしさを感じる一方で、何となく気恥ずかしい。
バス停横の車止めゲートを通過し林道を進む。時刻は 8時23分。

この林道歩きは長く、また勾配がついているので、 準備運動としては丁度良い感じである。
高度が上がって見晴らしが良い場所に出ると、南アルプスの山々が見えてきた。
左から塩見岳、 そしてドーム型の本谷山、荒川東岳 (悪沢岳)、 荒川中岳、前岳、そして赤石岳がシルエットになって見える。
また、下方は駒ヶ根市街方面のはずだが、バスから見たように雲がフタをしている感じである。

暫く進むと、前方に 伊那前岳から派生していると思われる尾根が見えてきた。 まだ、大分先である。

この林道にはほんとんど標識はないのだが、大分進んだ所で蛇腹沢登山口まで 2kmと書かれた標識が現れた。この林道を整備している吉澤組が親切にも立ててくれているようである。
ところが、残り 0.7kmとの表示を見てからが長く、なかなか登山口が現れない。途中に右下の堰堤に下る道があったので、 登山口の表示を見落としたのかと不安になる。
この先に登山口がなければ戻ろうと思った矢先、カーブを曲がった所の前方に写真の様な北御所登山道の標識があり、さらにはその少し先の左手に蛇腹沢登山口が現れたのだった。 一安心である。時刻は 9時4分。

道は足下にササの茂った樹林の中をジグザグに登って行く。
道はしっかり整備されているので、全く危険なところはない。
帰宅後調べたら、このコースは伊那谷の中学校の伝統である西駒ケ岳 (木曽駒ヶ岳) への集団登山のコースになっているとか。
コースは違えど、新田次郎氏の小説 『聖職の碑』 にて知られた、悪天候によって教師と生徒 11名が死亡した集団登山遭難事故も この伝統の中のできごとのようである。

道は樹林帯の中を進み、総じて展望は得られない。
それでも、時折 樹林越しに島田娘の先辺りと思われる稜線が見えるのだが、残念なことに山にはガスが掛かり始めている。

空模様の方は、青空が広がり、日差しが暖かく周囲を照らしたかと思うと、太陽が雲に隠れて少々暗くなるという状況の繰り返し。

高度を上げていくと、周囲にササは見えなくなり、足下にはコケ類が目立ちだす。 樹林を形成するシラビソもやや細くなってくる。
やがて、左下に水の流れが見え始めると、大雨で洗われた後のような広場に飛び出した。清水平である。時刻は 9時46分。
ここにはその名の通り、冷たい水が湧き出している。
しかし、樹林に囲まれ、シーンとした広場は少し薄気味悪い。ノドを潤した後、すぐに先へと進む。

清水平からは、 苔むした倒木がそこかしこに見られ、下草がほとんど無いシラビソの樹林帯を登って行くことになる。
また、高度が上がってきたことにより、樹林越しに見える山の回数も増えてくる。木々が邪魔をしてなかなか見通すことができないものの、 山頂周辺が鶏冠状になった なかなか格好の良い山がチラチラ認められる。恐らく濁沢大峰であろう。
やがて、上部の樹林の間に青空が見え出すと、すぐに うどんや峠に到着した。時刻は 10時13分。
ここは、うどん坂、伊勢滝方面からの道との合流点でもあるようだが、その道は通行止めになっている。
また、峠には 五合目と書かれた標柱も立っている。



伊那前岳 宝剣岳 登山データ

上記登山のデータ登山日:2011.11.13 天候:晴れのち曇り単独行日帰り
登山路:北御所登山口バス停−蛇腹沢登山口−清水平−うどんや峠−一丁ヶ池−小屋場− 舟窪−八合目−勒銘石−伊那前岳−勒名石−九合目−乗越浄土−宝剣山荘−宝剣岳−三ノ沢岳分岐−極楽平−千畳敷
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央高速道路)−岡谷JCT−駒ヶ根IC−(県道75号線)− 菅ノ台バスセンター(車にて)−(バス)−北御所登山口
交通復路:千畳敷−(駒ヶ岳ロープウェイ)−しらび平−(バス)−菅ノ台バスセンター−駒ヶ根IC− (中央高速道)−岡谷JCT−大月JCT−都留IC−(国道139号線−県道24号線−国道413号線)−青山−(国道412号線)−半原日向−(県道54号線)−中津− (県道506号線)−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線−県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−(かまくらみち)− 上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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