伊那前岳( ルート中の最高峰は 宝剣岳:2,931m ) 2011.11.13 登山



【PHOTO & 記録 伊那前岳 宝剣岳 3】

小屋場を過ぎると、周囲の木々は徐々に背が低くなり始め、足下には石がゴロゴロし始める。やがて、ダケカンバが見られる様になり、 さらにはハイマツも混ざり始める。
道は、南東側が開けたダケカンバの斜面を横切って行く。
ここで展望はグッと開け、今まで樹林越しのため断片的にしか見えなかった南アルプスの山々、そしてその手前に広がる伊那谷が一望できるようになる。
ここではやはり、仙丈ヶ岳に目が行く。
こちらからの仙丈ヶ岳は、南側の大仙丈ヶ岳と横長の台形を形成しており、イメージと全く違うからである。 2週間前の小河内岳登山の際、ピラミッド型の姿を見たばかりなので、 尚更である。

やがて、 道は北側へと進む。
足下には大きな石が目立つようになり、周囲のハイマツの密度も濃くなり始める。
そして、ハイマツの切れた先に登り着くと、尾根の一角に飛び出したのだった。当然、北側の展望が一気に広がる。
まず目に入るのが、2,730mの高みと、そこから左に下る聖職の碑がある斜面。
また、目を凝らせば、その 2,730m峰の右後方に将棊頭山らしき高みがほんの少し頭を出している。
中央アルプスの一角が見え、一気にテンションが上がる。

そして、少し先に進めば、聖職の碑がある斜面が一旦持ち上がり、馬の背へと繋がっているのが見える様になってきた。
また、馬の背の下方には濃ヶ池のカールも見える。

さらには、西側に本日初めて、目指す伊那前岳が見えてきた。
ここからは、まだ 3つ程高みを越えていかねばならない。
目指す伊那前岳が、かなり高く、そして遠くに感じられる。

展望はそれだけでは無い。
振り向けば、南アルプス、そして八ヶ岳も見える。
そして、塩見岳西農鳥岳、農鳥岳の間、 広河内岳の右後方に富士山が白い頂をみせている。
先程のダケカンバの斜面でも富士山の姿は認められたのだったが、高度が上がった分、こちらの方がよく見える。 それでも、ほんの一部分だけである。

大きな岩とハイマツの間を進む。稜線上だけに風が冷たい。
やがて、舟窪を横切る。ここは本当に舟の形をした窪みで、冷たい風もここならば防ぐことができる。
舟窪を通り過ぎると、伊那前岳とそこへと至る尾根道が良く見える様になる。伊那前岳は写真一番奥の高みである。
最初は気持ちの良さそうな尾根歩きが続くが、伊那前岳に到達するには、その前に乗り越えねばならない高みが待ったいるのが良く分かる。
また、南側に目を向ければ、檜尾尾根の後方に空木岳の稜線が見える。 しかし、その頂上は雲の中であった。

七合目の標識の立つ岩場を過ぎ、 気持ちの良い稜線歩きが続く。
しかし、このほぼ平坦に近い尾根上の道も長くは続かず、先程見えていた高みへの登りが始まる。
ここもハイマツと岩の間をジグザグに登って行くのだが、岩のペンキ印は消えかかっており、と言うか、ほとんど無い状況であるため、 ガスで視界が利かない時などは少々苦労するかもしれない。

高度を上げて振り返れば、先程の舟窪 (写真 中央付近、 黄色い砂地が見える部分の後方)、七合目の標識が立っていた岩場 (写真 真ん中やや左)と続いた、 気持ちの良い尾根が見える。

北側に目をやれば、先程まで 2,730mの高みの右後方に見えていた将棊頭山が、その 2,730mの高みの真後ろに見える。
また、聖職の碑のある斜面の後方に、先程まで見えなかった高みが現れた。行者岩 (手前) と茶臼山のようである。

この頃になると、頻りにガスが流れて伊那前岳や馬の背、濃ヶ池カールを隠すようになる。
しかし、ガスはすぐに流れ去るので、何とかこのまま展望は確保できそうである。



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