三ノ沢岳 木曽駒ヶ岳 ( 三ノ沢岳:2,846.5m 縦走中の最高峰は 宝剣岳 2,931m ) 2013.5.24 登山



【PHOTO & 記録 三ノ沢岳 5】

そして、ようやく傾斜も緩くなり始める。
上を見上げれば、斜面の行き着くところがドーム型になっており、その後方に青空も見える。
漸く頂上 と思いつつ、少し息を切らせながらも足を速める。
ややナイフリッジ状の斜面を登ると、すぐに雪に覆われた平らな場所に飛び出したのだが、残念ながら そこは頂上ではなかった。
先を見ると、丸型ディッシャーで盛りつけたアイスクリームのような高みが、あるではないか。
最後、少しエネルギーを使って急いだだけに、ガックリとしたが、頂上はそれ程遠くない。今度はユックリと進む。

そして、10時38分、三ノ沢岳頂上に到着。
頂上は雪に覆われており、また、標識など何もないのだが、頂上の少し先、やや下った岩場に三角点があり、 そこには支柱からはずれてしまった標示板が置いてあった。

そこの岩場には雪がなかったので、まずはそちらで食事タイム。
その後、頂上に戻って 360度の展望を楽しむ。
まず南を見れば、やはり熊沢岳が大きく、その後方に空木岳、 赤梛岳、南駒ヶ岳が見える。
南駒ヶ岳の右後方には越百山と覚しき山も見え、 さらに右手には安平路山も見えている (写真)

南東に目を向ければ、右から茶臼岳、上河内岳、前聖岳、 奥聖岳、赤石岳、 小赤石岳、荒川前岳、荒川中岳、そして荒川東岳 (悪沢岳) と続く、 南アルプスの山並みが見える。
太陽の位置関係であろう、極楽平、三ノ沢分岐から見た時よりも、今は明るく見える。
手前に見えるのは檜尾岳。

荒川東岳 (悪沢岳) の左には、 間に前小河内岳、烏帽子岳、本谷山を挟んで、 塩見岳が見える。
塩見岳の左後方には、富士山がうっすらではあるが、 まだ見えている。
富士山の左に見える南アルプスの峰は、広河内岳であろうか。

そしてさらに西農鳥岳へと続き、西農鳥岳から一旦下った尾根は 間ノ岳で再び盛り上がっている。
間ノ岳の左には、中白根山を挟んで 北岳が意外に鈍角な三角形の姿を見せている。
北岳から再び下った尾根は、また徐々に盛り上がり、写真一番左の大仙丈ヶ岳へと繋がっているように見える。 実際は、大仙丈ヶ岳へと続く尾根は仙塩尾根で、北岳よりはむしろ 塩見岳と繋がる尾根である。
大まかに言えば、北岳間ノ岳農鳥岳と繋がる尾根と、 仙丈ヶ岳−大仙丈ヶ岳 −三峰岳 間ノ岳のほぼ真西)塩見岳という 2つ尾根があるのだが、 こちらからは山が重なって 1つの尾根に見える。

なお、手前に見える山は、中央アルプスの濁沢大峰。

そして、大仙丈ヶ岳の左には仙丈ヶ岳
大仙丈ヶ岳と繋がっているので、いつも見ている仙丈ヶ岳とは少し違った形を見せている。
仙丈ヶ岳から下った尾根はアサヨ峰、栗沢山を経て 大きく下り (実際は、これも尾根違いなのだが、繋がっているように見える)甲斐駒ヶ岳にてグッと盛り上がっている。
甲斐駒ヶ岳の左には、鋸岳、 編笠山が続いて、一応 南アルプスの山並みは終わりになる。



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