アサヨ峰 ( アサヨ峰:2,799.1m ) 2012.8.16 登山



【PHOTO & 記録 アサヨ峰 1】

容量確保のため、アップ時よりも画像の解像度を少し落としました。ご了解下さい (2017.8.18)。

小生の勤める会社では、毎年お盆を中心にマルマル 1週間の夏休みが設定されている。
従って、この休みを利用して毎回山に行っており、昨年も赤石岳に登るなど、 登山にはありがたい期間になっている (実際は、赤石岳・荒川三山の縦走を試みたものの、 天候の悪さに赤石岳だけのピストンに終わってしまったのだが・・・)
そして、今年の休みは 8月11日から 19日までの 9日間。ただ、天気予報は前半があまり芳しくない。
尤も、休み前半の遠出はお盆の帰省ラッシュに引っ掛かるため避けるべきであるし、さらにはこの時期、オリンピックが終盤に差し掛かっているので夜更かしが続くことになることが予想されることから、 山に行くのは休み後半で丁度良いという訳である。狙うは赤石岳・荒川三山、昨年のリベンジである。

ところがである、休み後半も天気は良くなるように思えず、 このままでは折角の休みも山に行けないままで終わってしまう というピンチに陥ったのであった。
毎日、ヤキモキしながら天気予報をチェックしていたところ、ありがたいことに 16日(木)は晴天になりそうな気配である。 しかし、その前後は天候が崩れそうなので、結局 計画していた 2泊3日の赤石岳・荒川三山縦走はあきらめることにしたのであった。
そうなると、16日に日帰りできる山ということになるのだが、当然この時期であればアルプスに登りたいところである。そこでさらに調べてみると、 晴れが望めそうなのは南アルプスのみ。そのため、南アルプスの未踏の山々を思い浮かべ、最終的にアサヨ峰に登ることにしたのだった。

コースとしては、当初、バスを乗り継いで北沢峠まで行き、そこから栗沢山経由にてアサヨ峰に登った後、 早川尾根を進んで広河原峠から広河原に下るという計画を立てたのである。
しかし、どうもこれでは登りがあっさりし過ぎていて物足りない。加えて、北沢峠に行くには広河原にてバスを 30分程待たねばならず、 それがどうもイヤで、広河原からすぐに登ることができる逆コースをとることにしたのだった。
つまり、広河原から広河原峠に登り、そこから早川尾根を進んでアサヨ峰に至り、後は栗沢山経由にて北沢峠に下るというものである。 ただ、このコース設定では広河原から広河原峠まで 4時間弱、さらには広河原峠からアサヨ峰まで 3時間超を要することになっているので、 北沢峠発の最終バスに間に合わせるためにはかなりの早歩きが要求されることになる。少々ギャンブルではあるものの、 自分の足を信じて決行することにした次第。

16日は夜中の 1時30分に起床し、2時前に横浜の自宅を出発。
この時期、道路は帰省の Uターンモードに切り替わっており、中央道下りは空いている。甲斐昭和ICで高速道を下り、 国道20号線を甲府方面へと進む。竜王立体手前から側道に入り、県道20号線 (南アルプス街道) に合流、 後は芦安まで一本道である。
途中のコンビニで食料、水を購入したが、奥穂高岳の時のように 食料売り切れ状態ではなかったのでホッとする。
芦安には 4時25分に到着。早速 身支度を調え、乗り合いタクシーに乗る。タクシーは 4台程が待機しており、小生は 2番目の車であった。
出発は 5時10分とのことなので、タクシー内で少し眠る。出発直前、徐々に明けてきた空を見上げると、山の方はガスがかかっているではないか。 これにはガッカリしたが、天気予報では昼近くまで曇り、その後 晴天になるとのことだったので、それに期待したいところである。

9人の乗客を乗せたタクシーは定刻に出発。山道を登り、徐々に視界が開けてくると、 先程のガスも消え、山々の後方には青空が広がっている。さらにはタクシーの運転手さん曰く、晴れ間が覗くのは 1週間ぶりくらいとのこと、 テンションが上がる。
広河原には 6時に到着。靴の紐を結び、気を引き締めて 6時5分に出発する。


広河原インフォメーションセンターの脇を通り、芦安への道を右に見て先に進む。
ゲートを潜って暫く林道を北沢峠方面に進めば、すぐに北岳へと向かう道が左に分かれる。
この付近からは北岳の姿がよく見え、しかもその後方には青空が広がっているので本日の登山に対する期待がグッと増す。
暫し足を止め北岳の写真を撮りまくる。

北沢峠行きのバスを待つ人以外は、ここから全員が野呂川を渡って北岳へと向かう中、 小生一人だけそのまま林道を北沢峠方面へと進む。こういう時、一抹の寂しさを感じざるを得ない。

1人車道を進む。
前方に山が見えるが、どこの山か分からない。方角的には本日目指すアサヨ峰方面であるのだが、写真を撮らなかったので 今は検証のしようが無い。
というより、写真を撮ろうと思ったものの、林道を囲む木々の暗さに対し、上方に見える山があまりにも明るいため、 カメラ操作に手間取ってしまい、結局 取り損なった次第 (まだ 新しいカメラに慣れていないところがある)
やがて、白鳳峠への登り口を右に見て、さらに 5分程進むと、広河原峠への入口 (登山口) が見えてきた。 時刻は 6時24分。

登山口から少し登ると、雑草がかなり生えたほぼ平らな道を暫く進むことになる。この道を利用する人が少ないという証だが、 道自体はテープがしっかりつけられているので迷うことはない。
やがて、木橋を渡って沢の右岸に移る。この時、橋の上で足を滑らせ、尻餅をついてしまったのだった。橋から落ちなくて幸いであったが、 しこたま尾てい骨を強打し、その後 2週間程お尻が痛い状態が続いたのだった。
足下が濡れていたこともあるのだが、原因の大半は登山靴にある。積雪時に使用することが多かったためソールの劣化が早まったのか、 岩場で踏ん張りが利かなくなってきており、先の奥穂高岳でも苦労したのであった。アッパーの方もかなり痛んでいるので そろそろ限界のようである。

堰堤を 2つ程越えると、 急斜面の登りが続くようになる。
暫くは 西広河原沢、そしてその支流に沿って登って行く。
支流などに見られる石は苔がビッシリとその表面を覆っており、あまり人が通っていないことを感じさせてくれる。自然が残っていて良いというべきか。
道の方は明瞭であるものの、周囲はかなり荒れ気味の感じを受ける。倒木、苔類が周囲に多く見られる。道としては谷を詰めていくという感じである。

この登りは結構辛い。
加えて、身体の方は ここのところのオリンピックの見過ぎで昼夜逆転状態が続き、さらには その間運動もほとんどしていなかったためにかなり重く感じる。
時間との競争の中、少々焦りがでる。

足下は下草がほとんど見られなくなり、倒木、木の根、 そして苔むした石が多く現れる。
振り返ると、樹林越し僅かに北岳の姿が見える。 青空に浮かぶ峰を見ると、元気が出てくるから不思議である。

かなり登ってきた所で振り返ると、 先程までは樹林が邪魔になって見通すことができなかった北岳の姿がハッキリ見えている。
その後方には、少し雲が増えてきたようであるものの青空が広がっている。
一方、こちら側は南西の斜面のため日が当たらずに暗く、さらには上空には雲が多く、青空はほとんど見えない。本日 登る山を間違えたと思いつつ、 ひたすら登り続ける。
シラビソやコメツガ林の斜面が続く。コケや倒木がばかりで殺風景であり、おまけに距離が長く展望が利かないので、少々イライラさせられる。



アサヨ峰登山データ

上記登山のデータ登山日:2012.8.16 天候:曇りのち晴れ単独行日帰り
登山路:広河原−広河原峠入口−広河原峠−早川尾根小屋−早川尾根ノ頭−ミヨシノ頭− アサヨ峰−栗沢山−北沢駒仙小屋−北沢峠
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央高速道)−甲府昭和IC−(国道20号線)− 竜王立体−(県道20号線:南アルプス街道)−南アルプス市営芦安第二駐車場(車にて)−(乗り合いタクシー)−広河原
交通復路:北沢峠−(南アルプス市営バス)−広河原−(乗り合いタクシー)−南アルプス市営芦安第二駐車場− (県道20号線:南アルプス街道)−竜王立体−(国道20号線)−甲府昭和IC−(中央高速道)−大月JCT−都留IC−(富士みち)−(県道24号線)−(道志みち)− 青山−(国道412号線)−半原日向−(県道54号線)−中津−上依知−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)− (県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小学校入口−上瀬谷小東側−瀬谷 (車にて)

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