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早川尾根ノ頭からは緩やかに下った後、すぐにまた登りになる。但し、勾配はそれ程でもないので足が止まることは無い。
右手樹林越しには甲斐駒ヶ岳の姿がチラチラ見える。
早く見通すことができる場所に出たいものである。
さらには高度を上げて振り返れば、樹林越しに鳳凰三山 地蔵岳のオベリスクも
目に飛び込んでくる。この山も早く見通せるようになって欲しいものである。 |
道はやがて岩場を進む様になり、
ここで展望が一気に開ける。
先程樹林越しに見えた鳳凰三山 地蔵岳のオベリスクも、
間に邪魔するもの無く見ることができるようになり、また さらにはこちらからその鳳凰三山へと続く尾根も見通すことができる。
途中の高嶺がなかなか立派である。
またさらには、高嶺の右手に富士山も見えるではないか。
山から富士山を見るのは、5月の御嶽以来であり、
やはり富士山が見えると嬉しくなる。
北岳、
仙丈ヶ岳もよく見え、
さらに北西に目をやれば、金峰山、
国師ヶ岳も見ることができる。
そして、北には八ヶ岳。
もう少し天候が良ければとも思うが、これだけの山々を眺められて文句を言っては罰が当たる。 | |
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そして、さらに登って行くと、今まで樹林越しにしか見えなかった甲斐駒ヶ岳が
ついにその姿をハッキリと見せてくれたのだった。
こちらからは、いつもコブのように甲斐駒ヶ岳にくっついている摩利支天が正面となるので、
コブのようには見えず、甲斐駒ヶ岳がなかなかスッキリして見える。
また、周囲の山とは異なる白きその山肌は眩しく、そして その形は富士山のようでもあり、
心掻き立てるものがある。
体力チェックのため、また黒戸尾根日帰りに挑戦しようか などとの考えも浮かぶ。 |
道の方は尾根上を進み、
暫く周囲の山々を楽しみながらの行程が続く。足下はハイマツ、気持ちの良いプロムナードである。
前方を見れば、アサヨ峰を隠すようにミヨシノ頭が大きい。この登りは少し手強そうである。
そして、北側には八ヶ岳がよく見える。
一番高い赤岳から、左端の蓼科山までその連なる峰々は
かなりの存在感を示している。 | |
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そしてやはり北岳が素晴らしい。
こちら側に張り出してきている尾根上に登山道らしきものが見え、その尾根の行き着く所に 1つピークがあるので、恐らく尾根は小太郎尾根、
ピークは小太郎山であろう。
また、北岳の左には八本歯ノ頭も見える。 |
上で
北岳は素晴らしいと述べたが、
本日一番目を引くのはやはり甲斐駒ヶ岳である。
摩利支天沢のある所から一気に天に突き上げている迫力ある姿には、本当に圧倒される。
考えたら、こんなに間近に甲斐駒ヶ岳を見たことはなかったかもしれない。
反対側の鞍掛山から見た姿も迫力があるが、
やや距離が離れているし、また鋸岳からはガスでその姿を見ることができず、
さらには甲斐駒ヶ岳から北沢峠に下った時は逆に懐に入り過ぎて全体が見えなかった記憶がある。
甲斐駒ヶ岳は、この早川尾根から見るのがベストかもしれない。 | |