御嶽( 御嶽:3,067m ) 2012.5.13 登山



【PHOTO & 記録 御嶽 1】

4月28日に登った国師ヶ岳の登山記録にて触れたように、 川上牧丘林道後半部の残雪多き道をワカンで登ったところ、何回も雪を踏み抜いてしまい大変苦労したのだった。そして下山時においては、 暖かい陽気でなお一層緩んだ雪に、往路よりもさらに数多く踏み抜きを起こし、かなり辛い思いをしたのであった。
それに対し、同じ雪の上に残るスノーシューの跡はほとんど踏み抜きがなく、その威力に驚嘆。スノーシューの購入を衝動的に決めてしまった次第である。
シーズンもオフであり、販売している店がなかなか見つからない中、ようやくネットで在庫のある店を見つけて注文したところ、5月9日に手元に届いた。 当初は 5月15日頃に届くと聞いていたので、今シーズンの使用は難しいと思っていたところ、1週間も早く着いたので俄然使ってみたくなる。 モノは Atlasの 1230。自分の体重、担ぐ荷物、靴、そして首から掛けるカメラの重さなどを考慮して、68〜113kgまでの重さに耐えられるものをチョイスした結果である。
ただ、届いた商品を見て驚いた。かなり大きいのである。勿論、76.2cmという サイズを認識してはいたものの、実物を見て予想以上に大きいので使いこなせるか少々心配になってしまったのである。

まあとにかくトライあるのみと、早速、その週末に試してみることにする。天気予報を見ると、 5月13日の日曜日の方はかなり天候が良さそうだったため、その日にトライできる山を探す。
しかし、雪の残る山も少なくなっている中、なかなか適当な山が見つからない。
まず頭に浮かんだのが会津駒ヶ岳であるが、 天気予報では 檜枝岐村はかなり雲が多いようなので断念。ヤマレコなどを見ながら候補地を探しまくったあげく、 最終的に決定したのが御嶽である。 田ノ原から王滝頂上、そして剣ヶ峰を目指すルートは、まだ残雪も豊富なようで、山スキーの人達も多く詰め掛けているようであり、 しかも田ノ原は標高 2,000mを超えた場所にあることから、3,000m峰へのトライと言ってもそれ程きつくないはずである。
早速、ザックの背にスノーシューを括り付けるなど準備を始める。当然、10本爪アイゼンも携行。先般の 白馬岳の遭難事故のように、 山では何が起こるか分からないので、冬用のパーカー、手袋も持参する。

当日は 2時50分に横浜の自宅を出発。
何時も通り、国道16号線を進み、八王子ICから中央高速道に入る。
この日は朝方気温が低かったこともあって、高速道では周辺の山々が霞まずによく見える。まずは、日影トンネルを抜けると、 北岳を始めとする南アルプスの山々が 白く輝き、 その後暫くすると鳳凰山甲斐駒ヶ岳が左手に、 そして八ヶ岳が前方&右手に見えてくる。
また、岡谷JCT手前でチラリと北アルプスと思しき白き峰々が見えた後、岡谷JCTから名古屋方面へと進むと、将棊頭山を始めとする中央アルプス、 そして再び南アルプスが見えてくる。
これらの山を見て気分が高揚する中、伊那ICで高速道を下りる。その後はナビに従って、権兵衛峠道路 (国道361号線) に入り、 権兵衛トンネルを始めとしていくつかのトンネルを通過して山道を進む。
やがて中山道にぶつかるので、左折して福島宿を目指す。このルートは南駒ヶ岳御嶽 (2回目の御嶽、中ノ湯から) に登った際に通っているので、 もう勝手知った道になりつつある。

中山道を南下し、ナビに従って元橋という所で右折、王滝村へと進む。
かなり進んだ所で三叉路となるが、右はロープウェイへと通ずる道で、中ノ湯から御嶽に登った際に通っている。 今日は田ノ原へと向かうので左折する。王滝村役場前を通り、道は御嶽への登りに入っていくが、 これがかなりの距離であり、御嶽の懐の深さに驚かされる (この道は2度目であるものの、 やはり驚かされた)
また、道の周囲には信仰の山であること示す石碑が数多く見られる。


やがて、道の先の方に御嶽の山頂部分が姿を現す。
周囲の緑芽吹く山の向こうに、まだかなり雪が残って白く輝く御嶽はやはり気高く、その姿に惹き付けられる。
思わず車を駐めてその姿をカメラに収める。

ただ御嶽山頂が見えても、まだまだ先は長い。 本当に広い裾野である。

ドンドン高度を上げ、スキー場を横切って道は進む。
そして、7時9分、ようやく田の原の駐車場の一角に到着。目の前には 御嶽山頂部がデーンと構えている。
一旦車を駐めて、ここでも御嶽の姿を写真に収める。大きく抉れているのは 1984年の長野西部地震による崩壊の跡らしい。

再び車に乗って、駐車場をさらに奥へと進む。
登山口の前はかなり混雑しているようなので、手前にある社務所の前に車を駐める。時刻は 7時16分。

身支度を済ませ、7時25分に駐車場を出発。登山口へと進む。
登山口の石の鳥居下にはまだ雪が多くあり、その後方には御嶽の姿が大きい。
また、この鳥居前にある駐車場は登山者でかなり混雑している。

そこへ、白装束の一団が大型バスでやって来た。さすが信仰の山である。 但し、その一団は雪多き道には入らず、鳥居前から御嶽を拝むだけであった。

鳥居を潜り、雪道を進む。
雪は締まっており、かといって凍ってはいないので、アイゼンなしで進むことができる。
少し進むと、御嶽の姿全体を見通せる場所に出た。
よく見ると、正面に見えるほぼ平らになった稜線が右の方で一旦 窪んで再び盛り返しているが、その窪む手前が 王滝頂上、 そして再び盛り上がった所が剣ヶ峰のようである。
また、王滝頂上へと至る道は、本来 頂上の下方に見える雪が無いように見える尾根を進むようだが、まだ今の段階では、 その尾根の左にある雪の斜面を登っていくことができるようである。

写真の様な雪の道を進む。
雪は締まっており、踏み抜くことが全く無いので効率よく進むことができる。
また、雪の量はまだかなり多く、雪道以外の部分には雪に埋もれた木々もかなり多く見ることができる。
先の方にはスキーを背負った方が登っている。小生の方は スノーシューを担いでいる。
駐車場で周りを見回しても、スキーを担いでいる方は多かったが、スノーシューの方は皆無であった。果たしてスノーシューの活躍の場はあるのだろうかなどと思いながら進む。

緩やかながらも高度は確実に上がってきており、 振り向けば田の原の駐車場、その後方には三笠山が見える。
そして、三笠山の左には中央アルプスの山々が見える。
写真では小さくて分かりにくいが、丁度写真 真ん中に見える中央アルプス稜線上の突起は三ノ沢岳。その左に宝剣岳、 木曽駒ヶ岳がピークを作り、 さらに左には将棊頭山も見えている。
将棊頭山の左、グッと山並みが落ち込む手前の山は茶臼山かもしれない。そして茶臼山の左、一旦下った稜線がまた三角形に盛り上がっているが、 これは大棚入山であろう。
茶臼山と大棚入山の間には南ア 甲斐駒ヶ岳も見えている。
三ノ沢岳の右には目立つピークが 2つ。空木岳南駒ヶ岳である。



御嶽 登山データ

上記登山のデータ登山日:2012.5.13 天候:快晴単独行日帰り
登山路:田の原−大江権現−(森林限界)−王滝頂上−八丁ダルミ−剣ヶ峰−八丁ダルミ− 王滝頂上−(森林限界)−大江権現−田の原
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央高速道)−岡谷JCT−伊那IC− (県道476号線)−大萱−中の原−(国道361号線 権兵衛峠道路)−神谷橋−(国道19号線 中山道)−元橋−(県道20号線)− 三岳黒沢−(県道256号線)−田の原 (車にて)
交通復路:田の原−(県道256号線)−三岳黒沢−(県道20号線)−元橋−(国道19号線 中山道)− 神谷橋−(国道361号線 権兵衛峠道路)−中の原−大萱−(県道476号線)−伊那IC−岡谷JCT−(中央高速道)−大月JCT−都留IC− (富士みち)−(県道24号線)−(道志みち)−青山−(国道412号線)−半原日向−(県道54号線)−中津−上依知−(県道52号線)− 相模原公園入口−(県道507号線)−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小学校入口−上瀬谷小東側−瀬谷 (車にて)

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