4月28日に登った国師ヶ岳の登山記録にて触れたように、
川上牧丘林道後半部の残雪多き道をワカンで登ったところ、何回も雪を踏み抜いてしまい大変苦労したのだった。そして下山時においては、
暖かい陽気でなお一層緩んだ雪に、往路よりもさらに数多く踏み抜きを起こし、かなり辛い思いをしたのであった。
それに対し、同じ雪の上に残るスノーシューの跡はほとんど踏み抜きがなく、その威力に驚嘆。スノーシューの購入を衝動的に決めてしまった次第である。
シーズンもオフであり、販売している店がなかなか見つからない中、ようやくネットで在庫のある店を見つけて注文したところ、5月9日に手元に届いた。
当初は 5月15日頃に届くと聞いていたので、今シーズンの使用は難しいと思っていたところ、1週間も早く着いたので俄然使ってみたくなる。
モノは Atlasの 1230。自分の体重、担ぐ荷物、靴、そして首から掛けるカメラの重さなどを考慮して、68〜113kgまでの重さに耐えられるものをチョイスした結果である。
ただ、届いた商品を見て驚いた。かなり大きいのである。勿論、76.2cmという サイズを認識してはいたものの、実物を見て予想以上に大きいので使いこなせるか少々心配になってしまったのである。
まあとにかくトライあるのみと、早速、その週末に試してみることにする。天気予報を見ると、
5月13日の日曜日の方はかなり天候が良さそうだったため、その日にトライできる山を探す。
しかし、雪の残る山も少なくなっている中、なかなか適当な山が見つからない。
まず頭に浮かんだのが会津駒ヶ岳であるが、
天気予報では 檜枝岐村はかなり雲が多いようなので断念。ヤマレコなどを見ながら候補地を探しまくったあげく、
最終的に決定したのが御嶽である。
田ノ原から王滝頂上、そして剣ヶ峰を目指すルートは、まだ残雪も豊富なようで、山スキーの人達も多く詰め掛けているようであり、
しかも田ノ原は標高 2,000mを超えた場所にあることから、3,000m峰へのトライと言ってもそれ程きつくないはずである。
早速、ザックの背にスノーシューを括り付けるなど準備を始める。当然、10本爪アイゼンも携行。先般の
白馬岳の遭難事故のように、
山では何が起こるか分からないので、冬用のパーカー、手袋も持参する。
当日は 2時50分に横浜の自宅を出発。
何時も通り、国道16号線を進み、八王子ICから中央高速道に入る。
この日は朝方気温が低かったこともあって、高速道では周辺の山々が霞まずによく見える。まずは、日影トンネルを抜けると、
北岳を始めとする南アルプスの山々が 白く輝き、
その後暫くすると鳳凰山、
甲斐駒ヶ岳が左手に、
そして八ヶ岳が前方&右手に見えてくる。
また、岡谷JCT手前でチラリと北アルプスと思しき白き峰々が見えた後、岡谷JCTから名古屋方面へと進むと、将棊頭山を始めとする中央アルプス、
そして再び南アルプスが見えてくる。
これらの山を見て気分が高揚する中、伊那ICで高速道を下りる。その後はナビに従って、権兵衛峠道路 (国道361号線) に入り、
権兵衛トンネルを始めとしていくつかのトンネルを通過して山道を進む。
やがて中山道にぶつかるので、左折して福島宿を目指す。このルートは南駒ヶ岳や
御嶽 (2回目の御嶽、中ノ湯から) に登った際に通っているので、
もう勝手知った道になりつつある。
中山道を南下し、ナビに従って元橋という所で右折、王滝村へと進む。
かなり進んだ所で三叉路となるが、右はロープウェイへと通ずる道で、中ノ湯から御嶽に登った際に通っている。
今日は田ノ原へと向かうので左折する。王滝村役場前を通り、道は御嶽への登りに入っていくが、
これがかなりの距離であり、御嶽の懐の深さに驚かされる (この道は2度目であるものの、
やはり驚かされた)。
また、道の周囲には信仰の山であること示す石碑が数多く見られる。