御嶽( 御嶽:3,067m ) 2012.5.13 登山



【PHOTO & 記録 御嶽 2】

道はシラビソやコメツガなどの樹林帯を割るようにつけられている。やがて、大江権現の祠を通過。時刻は 7時52分。
順調に高度を上げていくと、周囲はダケカンバの林へと変わる。
ピンクテープに従って左へと進む。道は完全に夏道を外れ、雪多き冬道を進むことになる。
見上げれば、丘のように水平な稜線上に鉄筋造りのような王滝小屋が見える。そこに至るまでの斜面は完全に雪。しかし、 斜面上に何人かの姿が見えているので心強い。
右手を見れば、雪は無く、ハイマツと岩が目立つ斜面。そこに祠のような建物が見える。恐らくあちらは夏道、そして祠は 八合目の金剛童子であろう。

窪地状のような場所を抜け出し、 雪に埋もれたダケカンバの中を進む。周囲にはスキーやスノーボードの跡がかなり現れ出す。
振り返れば、なかなか形の良い経ヶ岳が見え、 その後方に八ヶ岳連峰も見える。
ダケカンバの樹林帯を抜けると、目の前には雪の斜面とハイマツだけが広がっている。そろそろ潮時と思いスノーシューを装着することにする。
草付きの岩場でスノーシューを装着。ほとんど 2動作で装着できるので、大変ありがたい。また、かかとが当たる部分にはヒールリフトバーが付いているので、 それを上げ、斜面を登る際に足首の角度が楽になるようにする。そして、いざ スノーシューデビュー。

最初は恐る恐る足を踏み出したのだが、スンナリと斜面を登っていくことができるのでビックリ。
また、スノーシューに装着されているクランポンが雪をしっかり捉えてくれ、なかなか効率良く進むことができる。
そして、危惧していた大きさだが、全く違和感なく進むことができる。これには少々感激。購入は正解であった。

少し余裕が出てきたので後方を振り返る。
中央アルプスは無論のことだが、その右手には恵那山の姿が見える。恵那山の左には 南木曾岳が見え、右の方には奥三界岳を見ることができる。

暫くは黙々と進む。
このスノーシューの良い所は、急斜面を直登できることである。スキーを履いた人達は斜面をジグザグに登らざるを得ず、ドンドン差をつけることができる。

振り返れば、中央アルプスもかなりせり上がってきた感じである。
写真右に見える台形状のピークは三ノ沢岳。その左方にある小さいながらも鋭い三角形の突起が宝剣岳。 そしてさらに左方、中岳を挟んで木曽駒ヶ岳が見える。
写真の一番左は将棊頭山。

斜面の直登は続く。雪の上には尻セードの跡、スキーの跡、アイゼン無しの足跡、アイゼンを装着した足跡 等々 色々な足跡がついている。
見上げれば、雪の急斜面が続き、後ろを振り返れば、一度 転がり出せばそのまま下まで行ってしまうような急斜面が見える。
よくここまで登ってきたものだと思うとともに、滑落したら大変なことになるとの緊張感が走る。
なお、ピンチは1回。小さなコブをまっすぐ越えようとしたところ、少々傾斜がきつくて右足が滑ってしまい、慌てて立て直しを図ったものの、 そのまま 1.5m程滑り落ちてしまったのだった。ヒヤリとしたが、足を踏ん張って何とか滑落を免れる。

やがて、途中から見えなくなっていた王滝頂上小屋が 再び前方に見える様になってきた。
後は一直線に登り切るだけであるが、これが結構長く、なかなか頂上小屋が近づいて来ない。

暫く登り続けて振り返れば、中央アルプス 三沢岳の右後方に 富士山、 さらには塩見岳が見える。 また、南駒ヶ岳の右には 赤石岳聖岳も姿を見せている。 こちら側もかなり高度が上がってきているようである。



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