御嶽( 御嶽:3,067m ) 2012.5.13 登山



【PHOTO & 記録 御嶽 7】

王滝頂上 御嶽神社手前でアイゼンを装着する。
往路では凍結していた階段部分も今はアイゼン無しでも通ることができるようになっていた。

さて、急斜面の下山だが、スノーシューで下ることも考えたものの、 慣れない下りでつんのめったら、そのまま斜面を転げ落ちることになる。アイゼンの方が無難と考えた次第。
再び 御嶽神社の祠にお参りした後、下山を開始する。
時刻は 12時24分。

頂上小屋の裏手から斜面に入る。
目の前には長い雪の斜面が続いており、その角度がかなり急に思われる。
アイゼンを履いた足で慎重に一歩ずつ足を踏み出す。それも交互に足を踏み出すのでは無く、左足なら左足だけを前に出し、 右足を後から追いつかせる というやり方である。
これが正しい下り方かどうかは分からないが、とても交互に足を踏み出す気にはなれない。
写真では分かりにくいが、本当に急斜面に見えるのである。

一歩ずつ慎重に下る小生を尻目に、スキーヤーやスノーボーダーは軽快に斜面を下っていき、アッという間に遙か下方へと進んでいく。
また、尻セードの道具を持参している人達も楽しんで雪の斜面を下っていく。中には、ピッケルを使ってうまい具合にバランスを取りながらグリセードしていく人達もいる。
羨ましい限りだが、首からカメラをぶら下げている身にとっては、雪の斜面に倒れ込むことは厳禁であり、とても挑む気になれない。 それにしても、この斜面は登りも長かったが、下りもとてつもなく長く感じられる。

15分程下ったところで王滝頂上小屋を振り返る。
よくもまあ、こんな斜面を登ったものである。

やがて、左手に中央不動が見えてきたので、そちらに進んで夏道を下りようかとも思ったが、 折角 残雪の山に登ったのだから下りも残雪の上を下ることにしようと、そのまま残雪の急斜面を下り続ける。
一方の足だけを先に出して下るという単調な作業が続く。しかし、気の緩みは許されない。

展望の方は相変わらず素晴らしい。
太陽の位置関係からか、今までよりも中央アルプスがハッキリ見えるような気がする。
大分高度の方は下がってきているようで、富士山は 三ノ沢岳の右にほんの少しだけ頭を覗かせている状態になってきている。
また、逆に空木岳南駒ヶ岳などは、後方の南アルプスが引っ込んだため、 その形が良く分かるようになってきている。

やがて、 左手に八合目 金剛童子の祠が見えてきた。
ここからはかなりスピードが上がり、振り向けば、いつの間にか金剛童子の祠が、丁度真上に見える様にな場所まで下ってきていた。 時刻は 13時13分。
斜面の傾斜は大分緩やかになり、周囲にはダケカンバ、シラビソなどの木々が目立つようになる。
振り返れば、一旦見えなくなっていた王滝頂上小屋とそこまで続く斜面が見通せるようになっている。
王滝頂上小屋の右にはオオノゾキと呼ばれる岩場も見える。



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