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前を向けばダケカンバの林となり、空中に張られたロープにピンクテープが付けられている。
これはまっすぐに進まず、左に曲がれという意味だったようだが、先の方にもピンクテープが見えたので迷わずまっすぐ進む。
目の前には三笠山、田の原も見えているので、安心してドンドン下る。
窪地のような所を下っていく。雪の上にはやや古い足跡が残っている。 |
少々おかしいなと思い始めた矢先、
目の前に岩が現れた。そして、何と 岩の手前には水が流れているではないか。
これを見て道を間違えたことを確信。そして、先程のロープに吊されたピンクテープの所で左に曲がるべきだった と気づいたのであった。
ピンクテープの所から 5、6分しか経っていないので、戻ることも考えたが、左に進んでいけば正規ルートに戻れるはずと 横着をこいて左の林に入り込む。
ありがたいことに林の中の雪は腐っておらず、また雪の上には小生と同じ間違いを起こしたと思われる方の足跡を発見。
暫く進むと、目論見通り正規ルートに戻ることができたのだった。 | |
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後はほぼ一直線の道を下っていくだけである。
大江権現を 13時26分に通過。
さらに下って見上げれば、中央アルプスがかなり大きく見える様になってきた。
写真中央 一番高く見えるのが木曽駒ヶ岳。
その右に見えるのは中岳か。そして宝剣岳が小さな とんがりを見せ、その右の高みは島田娘だろうか。
そしてさらに右に三ノ沢岳が大きい。 |
遙拝所横を過ぎ、
さらに進んで御嶽山田之原大黒天 付近から振り返ると、王滝頂上、剣ヶ峰がよく見える。
もうこの頃には御嶽のバックに青い空はなく、
薄雲に変わっている。
本日は楽しい登山であった。これでもう終わりとなるのが残念なくらいである。 | |
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雪が切れる所でアイゼンを外す。時刻は 13時43分。
振り返れば、御嶽全体がよく見える。 |
登山口の鳥居を潜り終えたのが 13時46分。
今朝程は登山者や山スキーヤーで賑わっていた鳥居前の駐車場も今は閑散としている。
本日は初めてのスノーシュー使用を果たし、しかもスノーシューが雪山でかなり有効であることが分かって、
収穫の多い一日であった。
しかも快晴に恵まれ、展望を大いに堪能できたのも嬉しい。
そして、それよりも何よりも、この時期に 3,000m峰に登れたことが一番の喜びであった。
大満足。 | |