10月9日からの3連休、最初の 2日間は天候が芳しくなく、
またもや連休の最終日に山に行く羽目になってしまった。このように連休の最終日や日曜日に山に行くのは、
翌日から 1週間の仕事が待っていることを考えると極力避けたいところであり、よしんば、山に行くにしてもハードなコースは避け、
翌日以降に疲れを残さないようにしたいものである。
ただ、天候ばかりはコントロールが利かないので、9月の 3連休に引き続き (最終日に鶏冠尾根を登った)、
今回 連休最終日の山行も致し方ない。
さて、それではこの 11日にどこに行こうか ということになるのだが、行き先はすぐに決まった。
10月2日に登った空木岳の山頂から見た南駒ヶ岳の印象が強かったため、
この山に早速トライすることにしたのである。翌日から仕事がある場合にはハードな山行は避けたい と言っておきながら、
ハードな山行となること間違いなしのこの南駒ヶ岳に登ることを選ぶのだから、自分でも呆れてしまう。
しかし、やはり山は登りたいと思った時が登り時 ?? であるし、また、日に日に日が短くなっていく中、
あまり登山日を先延ばしもできないことから、ハードであることを覚悟で行くことにしたのであった。
どれほどハードかと言えば、まず登山基地である伊奈川ダムの場所が遠い。
何しろ、中央アルプスの向こう側 (西側)、木曽川沿いの中山道側から入るのだから、
小生の自宅がある横浜からはかなりの時間を要することになる。
そして、登山コースもハードである。当初、南駒ヶ岳のピストン登山も考えたものの、折角だからと、駐車場からまずは南駒ヶ岳を目指し、
そこから仙涯嶺を経て越百山に至る稜線歩きを行った後、越百山から駐車場に戻ってくるコースを選ぶことにしたのである。
このコースは、先般の三股から常念岳・蝶ヶ岳を登って戻ってくるコースと同様に三角形となっているので、
それを利用しない手はないということである。
但し、手元の昭文社 山と高原地図 「2010年版 木曽駒ヶ岳 空木岳」 では、
このコースを辿ると合計 15.5時間にもなっており、日帰りはありえないことになる。
尤も、この地図に記載のコースタイムは割り引いて考えねばならないことは、先日の空木岳登山で実証済みであり、
ネット上でも何人もの人たちが日帰り登山の報告をしているので、日帰りは可能なはずである。
それでも、さらに復路の運転も加えると、かなりハードであることは間違いない。
前日は、夜の 9時過ぎに寝て、夜中の 1時に起床。
1時半過ぎに横浜の自宅を出発する。
空を見上げれば、オリオン座が空に輝いている。今日は好天が期待できそうでワクワクする。
またまた 中央高速道を使い (5回連続)、八王子ICから伊那ICまで進む。高速道を下りてからは、
ナビに従って右折して県道476号線に入る。大萱で左折し、さらに中の原で右折して国道361号線 (権兵衛峠道路) に入って西へと進む。
全長 4kmを越す権兵衛トンネルを通って中央アルプスの西側に抜け、神谷入口にて中山道 (国道19号線) に入る。
中山道に入ってからは、木曽川に沿って南下 (尤も、暗くて川など見えないが)。
やがて、木曽福島を過ぎ、伊奈川ダムのある大桑村に入る。
ここまでは大変順調で、ナビも当初示していた到着時間をかなり前倒ししてきており、
伊奈川ダムには 5時過ぎに到着予定となっている。
中央本線の須原駅が近づいた所で、ナビに従って左に入る。真っ暗な中、道路状態がナビに登録されている時から少々変わっているらしいこともあって、
さらに左折すべき場所が全く分からず、そのまま旧の須原宿場内を進んでしまったのだった。
しかし、そこは良くしたもので、すぐにナビが修正ルートを探してくれる。その指示に従って、少し先で道を左折。
そこまでは良かったのだが、道はすぐに車が 1台通れるだけの 狭い道となり、しかも右側は石積みの石垣 、
左側は崖となっていて 下に田畑が広がっている (暗かったので定かではないが) という所へと入り込んだのであった。
それでもまだ 5時前であり、対向車も来ないと思われるので、躊躇無く進んでいくと、突然、目の前に通行止めの立て札が現れ、
唖然としてしまったのだった。
何と、道は道路工事によって完全に通行止めになっており、しかも 狭いために Uターンもできない状態なのである。
どうやら、この道に入る前に注意書きがあったのを見落としたらしい。
暫し呆然。兎にも角にも戻るしかなく、深呼吸して気を取り直し、狭い上に 上述の通り石垣と崖によって圧迫感のある道を、
30m近くバックしたのだった。崖上に張り出した駐車場に空きスペースがあったので、ようやく車の向きを変えて来た道を戻る。
真っ暗で周りが見えない中、本当に冷や汗ものであった。
体制を立て直して、旧の宿場内に再び合流し、須原駅の方へと戻ってみる。すると、ナビは最初に指示した道に入るように指示するのかと思ったら、
ナビの方も こいつには無理だと思ったのであろう、中山道まで戻らされ、中山道をさらに南下して大桑中学校の方からグルッと回り込み、
最終的に伊奈川林道に入ることができたのだった。林道に入った時には本当にホッとしたのだったが、20分近く時間をロスしてしまったことになる。
ようやく入ることができた伊奈川林道は、舗装されてはいるものの、
狭く、所々に落石や穴があり慎重に進む必要がある。今の時間、対向車が来ることは九分九厘無いので安心だったが、
果たして帰りはどうであろうか と少々心配しながら進む。
結局、駐車場に着いたのは 5時20分過ぎ。周囲はまだ暗い。暗い中、初めての道を歩き出すのは何となくイヤだったので、
腹ごしらえをして時間をつぶし、少し周囲が明るくなるのを待つことにする。
結局、こうしてみると到着が遅れたのは却って良かったのかもしれない。
なお駐車場は 2つあって、小生が車を駐めた奥の駐車場の方は、
小生の車の後 もう 1台が入ってきてほぼ満車の状態となったのだった。手前はまだ空きがあったようである。
周囲が少し明るくなってきたので駐車場を出発する。時刻は 5時39分。