9月18日からの3連休、 当然山に行かない手はないのだが、
一番天候が良いとされていた 18日土曜日は腰の調子が芳しくなく、 加えて疲労感がかなりあったのでパス。
19日の日曜日は ちょっとした手違いで、 山に行く機会を逃してしまい、 結局 20日の月曜日に山に行くことにしたというか、
行く羽目になってしまった。
この日、 残念ながら天候の方はどこの地域も芳しくなく、 曇りの地域が多い。
晴れの日を厳選 ? して山に登っている小生としては、 こういう状態の時はどこへ行こうか 悩むところである。
暫し考え、 こういう時は、 登ったことのない山に行くことは避け、 ガスなどが湧いてきて展望が得られなくても
あまり残念に思わない山、 つまり頂上からの展望を良く知っている山に行くに限る と結論づけ、
候補を探したのであった。
そして、丹沢山系とか、奥秩父の山とか、 色々候補が浮かんだ中、 最終的に選んだのは奥秩父の鶏冠山
(トサカヤマ) である。 この山は 今年のゴールデンウィークに登ったばかりであるが、 この鶏冠山には
少々スッキリさせたいことがあるのである。
登山記録に書いたように、 小生が頂上として踏んできた場所は、 例の 『山梨百名山』 の標柱が立っているところである。
しかし、 この標柱のあるところの高さは、 実は 2,020m。 国土地理院の 2万5千分の1の地形図では、
鶏冠山の高さは 2,115mとなっており、 標柱のある場所よりも さらに北、 直線距離にして約 500m程進んだところにあるのである。
このことは下山してから知った訳で、 その時は、皆が頂上としている所を踏んだのだから、
本当の頂上を踏まなかったことは さして気にすることはないと思っていたのであった。 しかし、一方で、
昔 古文で習った徒然草第52段の 「石清水八幡宮に詣でた仁和寺の法師」 を思い出してしまい、
何となく後味の悪さを覚えたのも事実であった。 徒然草ではこの段で、 「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」
と結んでいるが、 確かに先達はネット上に沢山おられたのであり、 その事実を事前に確認できなかったのは
小生のミスである。
そして、 気にすまいと思っていたのに、 徐々に悔しさが増してきて、 本当の頂上を踏みたい
という気持ちが強くなってきた次第である。 加えて、鶏冠山からさらに上に進み、 木賊山まで至るルートにも挑戦してみたい
と以前から思っており、 先般はまだ残雪が多いと思われたので諦めたものの、 いつかチャレンジしたいと思っていたのだった。
とはいえ、 他に登りたい山が沢山ある中、 わざわざ登ったばかりの鶏冠山に
出かけるのももったいない気がして、 敢えて再登山は試みなかったのだが、 今回はこういう状況であるから、
この 2つの課題をクリアする絶好のチャンス と言える訳である。
と言うことで、 日の出時間、そして曇りという予報を考慮し、 4時前に横浜の自宅を出発する。
国道16号線を経て、 八王子ICから中央高速道に乗り、 勝沼ICで下りる。 考えたら、
唐松岳・五竜岳、常念岳・蝶ヶ岳に続いて 3回連続の中央高速道利用ということになる。 ただ、今回は 勝沼ICまで。
肉体的にも精神的にも 本当に楽である。
勝沼ICで高速道を下りた後は、 前回の鶏冠山登山の時と同じ道を進んで、 雁坂みちに入る。
そして、 西沢渓谷手前にある 道の駅 みとみ に着いたのは 5時50分であった。
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案の定、 日の出の時間は過ぎているのに 太陽は見えない。
駐車場から見上げる鶏冠尾根にも ガスがかかっており、 志気が全く上がらぬまま、
5時55分に駐車場を出発する。
車道を左に曲がって、 雁坂トンネル方面へと進み、 途中で道路を横断して
右側の西沢渓谷方面の道に入る。
東沢山荘の前で 身支度中の登山者を 1人抜く。
この登山者とは、 後ほど 木賊山頂上付近で 擦れ違うことになり、
鶏冠尾根で大きく時間をロスした割には 一般登山道を歩く人に 大きく差をつけられた訳では無いことが
確認できて ホッとしたのだった。 そんなことは、 この時は知るよしもない。 |
林道を進み、
やがて 甲武信岳への登山路である 近丸新道入口を右に見る。 久々に
トロッコの軌道跡を見たくなり、 帰りにはこの近丸新道を使うことに決める。
徳ちゃん新道入口を通り過ぎて、 西沢山荘前には 6時20分に到着。 山荘前には
3人の登山者がいた。 目的地は 鶏冠山なのか、 甲武信岳なのか
興味深いところである。
6時23分に二俣吊り橋に到着。
吊り橋上から 鶏冠山を見上げれば、 ありがたいことに
先程よりはガスが退いている。 このまま 天候が良い方向に進んでくれることを
祈りながら 先へと進む。 |  |
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『 西沢渓谷 』 と書かれた 大きな標示板の所で右折し、 東沢の河原へと進む。
道は 暫く東沢の右岸沿いを進むのだが、 こころなしか、 前回よりも道は荒れ気味である。
特に、 河原へと下りる直前が悪い。
6時34分に 東沢の渡渉地点に到着。 ありがたいことに水量は少なく、
登山靴のまま飛び石を利用して 渡ることができたのだった。
鶏冠谷の方に進み、 標識に従ってすぐに山に取り付く。
山に取り付いてからは急登の連続。 こんなに登り詰めだったか と驚いたほどである。
実際は、 この辺の尾根道は 普通の登山道と変わらないのだが、
志気が上がらないために そう感じただけなのかもしれない。 |
志気が低いながらも、 汗をかき始めたら 少し元気が出てきた。
周囲はガスに囲まれ、 何も見えない中、 ひたすら登り続ける。
やがて、 道は新たな尾根へと詰めて行くことになり、 最後はロープを使って
岩とシャクナゲの間を進み、 一段高い尾根に登り着いたのだった。 時刻は 7時34分。
ここを右折し、 暫く進むと、 岩壁に突き当たり、 左折することとなる。
ここは、 前回 黒金山が見えた場所であるが、 今日はガスで全く展望が得られない。
そのまま少し進むと、 岩峰の下、 荒れ気味の斜面を横切ることになる。 ここも
前回より道が荒れている感じで、 少々分かりにくくなっている。 |  |
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一旦 道は歩きやすくなるが、 岩穴の横を通り過ぎた後は、 荒れた谷を詰めていく感じになる。
今にも崩れそうな岩と土、 そして倒木の斜面を直登するか、 しっかりした土の見える
左側の斜面に取り付くか 2通りのルートがあるようだが、 ここは直登を選ぶ。
登り着いた鞍部は、 西側との分水嶺のようになっており、 本来なら樹林越しに
国師ヶ岳が見えるはずである。 しかし、 この日は ガスで何も見えない。
ここから道は右に曲がり、 さらには Uターンする感じで、 今 登ってきた道の右上に見えた (第一?)
岩峰の上へと 登っていく。
最初は急登で、 立木や岩に捉まりながら 進むことになる。
やがて 周囲がコメツガの林に変わると、 ようやく落ち着いた歩きができるようになる。 |
道は、 コメツガの林の中を左へと進んでいく。
従って、 先程 見えた第一岩峰 と思われる岩場の方向には 進まないことになる。
大きなコメツガや その倒木が見られる林の中を ジグザグに登っていくと、
やがて先の方に岩場が現れた。
写真は、 その岩場で見た 岩の隙間から這い出るようにして 生えている木であるが、
こうした植物の生命力には 毎度のことながら 驚かされる。
道は この岩場を左から回り込んで 登るようになっており、
この木の上部に出ることになる。 |  |