鶏冠尾根( 縦走路中の最高峰は 甲武信岳:2,475m ) 2010.9.20 登山



【PHOTO & 記録 鶏冠尾根 6】

甲武信岳へ向かう途中、 2人の登山者と擦れ違ったが、そのうちの 1人は今朝ほど東沢山荘前で抜いた人であった。先方は気づかなかった様だが、 小生はその人のことをハッキリ覚えていた。この人に出会ったお陰で、道迷いもして悪戦苦闘した鶏冠尾根を使っての木賊山へのルートは、 一般のルートならば、さらに甲武信岳を往復してこれるくらいの時間を要するということが分かり、 大変 参考になったし、案外 差がつかないのだなとも思ったのだった (道迷いさえしなければ)

木賊山の樹林帯を抜け、見晴らしの良い斜面を下る。 甲武信岳を見やれば、やはりガスが邪魔をしている。

何とかまともな 甲武信岳の写真を撮ろうと、 下り斜面の始まる所で 5分程粘ったが、結局 ガスが完全に無くなることは無かったのであった。諦めて先を急ぐ。

もうここからは慣れ親しんだ道である。
順調に斜面を下り、かなりの早足で樹林帯の中を進んで、甲武信小屋前には 13時2分に到着。そのまま休まずに甲武信岳を目指す。
樹林帯の中をジグザグに登っていき、やがて本来なら見晴らしの良いはずの岩場に出る。しかし、相変わらず展望は得られない。 これも想定内であると得心して、とにかく頂上を目指す。

そして、13時17分、甲武信岳頂上に到着。
1月にこの山に登った時は、頂上一番乗りかと思ったら、写真にある立派な標識の後ろに 1人休んでおられ、一寸ビックリしたのだった。 今回は、その標識の後ろにも誰もおらず、頂上独占状態となった。嬉しい。
結局、小屋の手前で抜いた、先程 木賊山で休んでいた人が来るまでの 15分間ほど頂上独占状態であった。この独占状態を利用して、 汗でビッショリとなったTシャツを着替える。

さて、展望の方はやはりガスのために芳しくない。それでも辛うじて見える景色を眺めながら、 握り飯を頬張る。

時折、ガスがサーッと退いて太陽が顔を出したりする。 面白い天候である。
ガスが退いて周囲の景色がよく見えるようになると、慌ててカメラを構えて風景を撮り、それ以外は食事という少々 慌ただしい頂上滞在であった。
まず見えたのは、北西の御座山 (オグラサン = 写真後方中央)、 そしてその右の山が茂来山 (モライサン)
御座山の左、少し離れた所に見える台形の山が御陵山 (オミハカヤマ)、 そして御陵山のさらに左に見える雲に隠れ気味の山が天狗山である。
この時は見えなかったが、後ほど 天狗山のさらに左に男山も見ることができたのだった。

そして、さらに右に目を向ければ、三宝山が大きい。
ガスに隠れ気味ながらも、山腹の三宝岩も見える。
残念ながら、三宝山のさらに右、樹林越しに見えるはずの両神山は全く見えない状態であった。

また、甲武信岳から 国師ヶ岳へと続く尾根もずっとガスの中であり、 そして、その後方に見えるはずの朝日岳や金峰山も全く見えない。
ましてや、1月にはよく見えた八ヶ岳などは全くその影も形も見えない状況であった。

少し場所を変えて、 登ってきた鶏冠尾根方面を眺めてみる。
こちらもガスでほとんど見えない状況ではあったが、それでも辛うじて鶏冠尾根のギザギザの一部を見ることが出来たのであった。
13時33分、下山を開始する。
いつも思うのだが、甲武信小屋から甲武信岳までは短いながらも結構急登で苦労するが、 下山時はアッという間に下ってしまう。今回もその通りで、13時43分に 甲武信小屋前を通過。
振り返れば、小屋の後ろに甲武信岳が姿を見せてくれていたのであった。

小屋を過ぎ、樹林帯を進んでいくと、徐々に周囲が明るくなり始め、仕舞いには太陽の光も差すようになってきた。 どうやら下山のタイミングを間違えたようである。
樹林帯を抜け、木賊山への登り斜面になると、木賊山上方に青空ものぞいている。
しかし、もともと本日は曇りという予報にてこの鶏冠山甲武信岳を選んだのであり、 タイミングの悪さを嘆いても始まらない。
それに、この時点でも、国師ヶ岳方面はまだガスの中であり、 ほとんど展望はない状態なので、あきらめもつくというものである。



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