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7時37分に五合目に到着。南駒ヶ岳まで 4時間の表示。登山口 (四合目) では南駒ヶ岳まで 5.5時間との表示があったので、
1.5時間を 1時間で登ってきたことになる。
このペースで行けば、かなり早い時間に南駒ヶ岳に着きそうだが、さすがにそう うまくは行かないであろう。
この五合目から 8分程登ると、稜線の一角に飛び出した。
御嶽もかなり良く見え始め、
テンションがさらに上がる。
やがて、1,850m 見晴台 と書かれた標柱が現れるが、それほど見晴らしが良い所ではない。かつてより、
周囲の木々が伸びてしまったということかもしれない。
少々登山道から外れて、御嶽を写真に収める。登山道に戻ってさらに進めば、
周囲には紅葉した木々が目立ち始める。 |
暫くは尾根上の樹林帯を進む。
展望は利かない。
しかし、その樹林帯を抜け出すと、西側の展望が一気に開けることになった。
特に御嶽は素晴らしい。
山腹のスキー場らしきものが少々興趣を削ぐが、その大きくどっしりとした姿には感銘を受けざるを得ない。
御嶽の左後方には双耳峰のような山が見える。
どうやら白山らしいが、
意外な方向に見えたので、少々驚きである。
また、小生の立っている場所のすぐ目の前には、なかなか立派な山が見える。帰宅後調べたら、糸瀬山という 1,867mの山らしい。
何でも山頂付近にはノロシ岩という大岩があり、そこからの展望は抜群とか。但し、色々な登山記録を見ると、
なかなかノロシ岩に登るのも大変なようで、梯子を途中まで登って断念した人も多いようである。 | |
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やがて六合目に到着。標柱には 2,100mとの記述もある。時刻は 8時15分。
この辺になると、南側の尾根も見えるようになってきたが、どうやら越百山から派生する遠見尾根のようである。
その尾根に見えたピークは、越百山のすぐ西にある福栃山であったが、無論 その時には分かろうはずがない。
道は再び樹林帯の中に入るようになる。周囲の木々はシラビソとなり、
木々の間から日の光も射してなかなか良い雰囲気である。
時々樹林が切れて、遠見尾根が見えるが、総じて 展望の無い道が続く。この辺は黙々と登っていくしかない。 |
途中で、道は大きく右に曲がり、
南東方面に向かって登るようになる。従って、見上げれば樹林の先に太陽がチラチラ見えるようになってきた。
そして、左側には樹林越しではあるが、アルペンムードたっぷりの山が見えるようになってきた。
この時は山の名が分からなかったのだが、その後、稜線に立ってみて全体が見渡せるようになった時、
見えた山が空木岳
であることに気がついたのだった。
こういう山が見えると、さらに元気が出てくるもので、シラビソの樹林の中、足が自然と速くなる。 | |
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そして、8時56分、三角点のある 2,411mのピークに到着。
ピークと言っても周囲は樹林に囲まれていて展望は利かない。
標識には北沢尾根三角点と書かれており、南駒ヶ岳まで 2時間となっている。これなら 11時少し前に頂上に着けそうである。
歩き始めてから 3時間以上経過しているので、展望が利かない場所ではあるものの、三角点の前で 5分程休憩する。
休憩しながら地図を見ると、昭文社の地図では ここから南駒ヶ岳まで 2時間30分となっている。
地図では四合目の登山口からここまで 4時間ということであるから、そこを 2時間20分程で登ってきたことを踏まえると、
計算上は あと 1時間半ほどで頂上に着けることになる。疲れもあることからその通りにはならないであろうが、
10時半着を一応の目標とする。9時1分に出発。 |
2,411mピークから暫くは緩やかな勾配の道が続く。
そして、樹林はやがて徐々に切れ始め、次々と素晴らしい景色が飛び込んで来るようになる。
こうなると先程までだるさを感じていた身体はどこへやら。身体にアドレナリンが回り始め、興奮状態となって足が速まる。
しかし、一方で立ち止まって写真を撮ることが多くなり、結局ペースとしてはあまり変わらない といったところである。
まずは、先程から時折見えていた御嶽は無論のこと、
その右には左側に裾野を大きく伸ばした乗鞍岳が見える。 | |