南駒ヶ岳 仙涯嶺 越百山 登山 ( 縦走中の最高峰は 南駒ヶ岳:2,841m ) 2010.10.11 登山



【PHOTO & 記録 南駒ヶ岳 仙涯嶺 越百山 登山 8】

頂上もどきの場所には11時17分に到着。ここには先程も述べたように、三角点の石柱のようなものが置かれている。
ここから南駒ヶ岳を振り返れば、頂上に数人の姿が見える。この頂上もどきの場所に来る途中で擦れ違った人達で、 越百山方面からの縦走者である。小生は、タイミング的に良い時間に頂上に着き、そして出発したことになる。

この時点ではまだガスも湧いてきておらず、 南駒ヶ岳の左後方には御嶽がまだよく見えている。
この頂上もどきは休むことなく通過。

道は伊那側を進む。
目の前には仙涯嶺の姿が見えるが、こちらとの高さがほぼ同じことから、あまり威圧感は感じない。
しかし、道は砂礫の地から大岩の下へと一旦 グッと下っていくことになり、そこから大岩の向こう側に回り、さらに下ることになる。
ここの下りは砂礫地もあり、ロープも付けられている。
大きく下って前を見れば、下った分だけ目の前の仙涯嶺は威圧感を増し、大変厳しい登りが待っているように見える。

左を見れば、間に伊那の市街を挟んで、 甲斐駒ヶ岳仙丈ヶ岳がよく見える。

鞍部に達すれば、今度は木曽側も見えるようになる。
右下方を見れば、今朝程登ってきた北沢尾根と帰りに下る遠見尾根に挟まれた谷が見える。ここを流れる沢はケサ沢と言うらしい。

前を見上げれば仙涯嶺はますます威圧感を増してきている。

道は木曽側の岩場を進む。
足下には茶色くなった草。そしてハイマツが目立つ。
思った通りここの斜面は急である。振り返れば、先程下ってきた斜面がかなり高く聳えて見える。
息を切らせながら、岩場の隙間にうまい具合に作られた道を登っていくと、左手には写真のような大きな岩が現れた。岩の大きさ、 そして高さに圧倒されるが、加えてそこに付けられた縦横の文様がユニークである。恐らく一枚岩と思うが、 まるで立体パズルを組上げたようであり、城壁のようでもある。
空木岳直下の駒岩と言い、 この岩と言い、なかなか面白い大岩をこの山域では見ることができる。

道はやがて大岩の下、崖の縁を歩くことになる。
ここには安全のために鎖も付けられている。足下がスパッと切れ落ちているわけではないが、 それでも足下の少し先からはかなり急激に落ち込んでいる。確かにここで転んだら、遙か下の谷まで転落であろう。ただ、 足下はしっかり固められており、鎖に全面的に頼るという状況ではない。バランスを崩した場合に備えた安全具といった程度である。
この鎖場を越えれば、岩場の間をよじ登っていくことになり、そこを登り切れば一息つけることになる。

今度は伊那側が見えて来る。
気がつけば、百間ナギ周辺にはガスがかかり始めている。時刻を見れば、11時51分。やはり午後はガスが出てくるのであろう。
さらに進んで振り返れば、赤梛岳 (写真 左側) とその下方に摺鉢窪カールが良く見えるようになってきた。 下の方には摺鉢窪避難小屋の赤い屋根も見える。
そして、そのすぐ手前まで百間ナギへが迫ってきているのがよく分かる。先程も述べたように、カールの後方に見える山の崩れも迫力があり、 まるで採石現場を見ているようである。
上で述べたように、下方からはガスが上がり始めてきている。

11時54分に仙涯嶺に到着。ハイマツに囲まれた砂礫の平地で、あまり広くない。ここには 1人休んでいる方がおられ、 傍らには標柱のようなものが転がっていたのだが、ここが仙涯嶺の頂上とは気づかずに素通りしてしまい、 目の前に見えるさらに高い岩場を目指したのであった。
反対側から岩場によじ登って仙涯嶺頂上、ガスが上がってきた赤梛岳、摺鉢窪カール方面を写したのが左の写真である。 仙涯嶺の登りがかなりきつかったので、まさか下に見える平凡な平地が仙涯嶺頂上とは気づかなかった次第。 下調べのいい加減さを露呈してしまったのだった。
しかし、この岩場の方が断然高いし、仙涯嶺の厳しい登りのゴールには相応しいと思うのだが・・・。



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