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右手を見れば、仙涯嶺から越百山へと続く尾根が先程より縦長になってきている。
また、越百山から右に下る尾根のさらに右手最後方には、
恵那山がドーム状の特徴ある姿を見せてくれている。
恵那山の左方に見える山は大川入山というらしい。
また、恵那山の右方 (写真 右端) には南木曾岳も見える。 |
前方に目を向ければ、
南駒ヶ岳らしき高みが見える。
最初、右の方の高みに人が見えたので、そちらが頂上と思ったのだが、頂上は左のようだ。
ただ、そんなに簡単に頂上という訳にはいかず、頂上は左の高みのさらに先にある。
この辺はハイマツの中に作られた道となる。所々ハイマツが煩いことがあるが、
総じて道は明瞭である。気持ち良く登っていける。 | |
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左には空木岳とそこから南駒ヶ岳へと続く尾根が見える。
その尾根上に、空木岳よりも高く見えるスッキリとしたピラミッド型の山が見える。
あまりにも見事な山容なので、一瞬、何という山かと驚いたが、善く善く考えれば、
あれは 赤梛岳 (アカナギダケ) に違いない。
空木岳から見た時は尾根上に鋭く飛び出た高みにしか過ぎなかったのだが、
こうして下から見上げる形になると、その存在感に驚かされる。
山というのは見る角度や方向によって印象が大変異なることがあるので
本当に同定が難しいことがある。 |
振り返れば、
御嶽、
乗鞍岳のツーショットが望める。
2つの大きな山がこれほど近い距離にあることに少々驚かされる。
地図を見れば、木曾街道を間に挟んで、北に乗鞍岳、南に御嶽という位置づけになっている。
御嶽の方は、この木曾街道側、開田高原や濁河温泉の方からの登山道が開けているが、
乗鞍岳の方は千町尾根を登るルートや野麦峠などからのルートも今やほとんど歩かれていないと聞く。
畳平からの乗鞍岳登頂に少々引け目を感じている小生にとっては、
この木曾街道側からの乗鞍岳登山は大変魅力的に思われる。
少々研究していつか挑戦したいものである。 | |
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そして、ようやく宝剣岳も見えるようになってきた。宝剣岳の左には中岳、
そして木曽駒ヶ岳も見える。
また、宝剣岳から檜尾岳、熊沢岳、東川岳と続く中央アルプスの主稜線や木曽殿越と木曽殿山荘も一望できる。
この中央アルプス主稜線は大変魅力的である。
何とか日帰りで歩いてみたいところだが、そうなるとロープウェイのお世話にならざるをえない。小生としては不本意だが、
千畳敷にも立ちたいという思いもあることを考えると、変に依怙地になっていても仕方がないのかもしれない。
来年はロープウェイ、主稜線、空木岳という日帰りルートを歩くことも検討しよう。 |
目の前に見える高み (写真) を目指す。
道は岩場の斜面を横切って、この目の前の高みとの鞍部に出るようになっているのだが、その際に鎖場を通ることになる。
岩場の斜面に水平に鎖が張られているのであるが、それ程の難所ではなく、念のために左手で鎖を掴んでおくという感じである。
鞍部からは頂上に向かっての登りが始まる。
庇のように突き出た大岩や花崗岩の中に違う種類の岩が太い帯状に入っている岩など、面白い岩が沢山現れる。
中には、錫杖を持った坊さんのように見える岩もあり、なかなか楽しませてくれる。 | |
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右手を見れば、こちらの高度がかなり上がってきたからであろう、越百山とそこへと続く尾根が今や見下ろせるようになってきた。
尾根は見るからに気持ちよさそうなスカイラインであり、早く歩いてみたいという気持ちにさせられる。
また、その尾根の頂点にある越百山はなかなか美しい姿を見せてくれており (写真中央)、
これまた登高意欲をかき立てる。
越百山の左に見える山は南越百山であろう。天候がこのままの状態であれば、南越百山の頂上も踏みたいところである。 |